今日の BGM#56
【3月16日特記】 さてさて、今日も2回分を書き留める。
- 大迷惑(UNICORN)
- さよならをもう一度(尾崎紀世彦)
- 懐かしのキャシィ・ブラウン(荒木一郎)
- ベステンダンク(高野寛)
- 花のよぶ丘(伊集加代子&大内美貴子)
- ペンギン背広 しろくま背白(あがた森魚)
- 花(和幸)
- 哀愁のカルナバル(河合その子)
1)は UNICORN の初期の傑作。転勤でマイホームもパー、可愛い新妻ともお別れという狂おしい歌である。しかも、「3年2ヶ月」という、転勤前に言い渡される期間としてはありそうもない中途半端さ(笑)
しかし、僕自身が意に染まぬ転勤をさせられた経験があるので、よくカラオケで歌った。絶叫した。そして心が晴れた。
2)は尾崎紀世彦のヒット曲の中で一番好き。昭和の歌謡曲の歴史において、「声量」と言えばやはりこの人か布施明だろう。圧倒的な迫力がある。
3)は日本のシンガーソングライターの走り、荒木一郎である。知っている人はものすごく評価しているのだが、どちらかと言えば忘れられている存在である。この作品は代表曲というほどのものではないが、当時の日本の作家には書けなかった、軽快でバタ臭い曲であり詞である。
なんと言ってもキャシィ・ブラウンである。アニタとかメリー・ジェーンとかならまだ解る。それはひょっとすると日本人女性につけられた単なる愛称かもしれないから。ところが、キャシィ・ブラウンとなると、これは苗字まで横文字で、つまりは外人である。
ひえー、ひょっとして金髪碧眼の白人女性と交際してたのか!みたいな驚きがある詞だと僕はショックを受けたのだが、みなさんはそんなことなかったんだろうか(笑)
4)はこれ、高野寛の1曲目か2曲目だったと思う。あまりヒットはしなかったけど、確かに新しかったという記憶はある。
5)は高護(こう・まもる)プロデュースによる、知る人ぞ知る幻の名盤『ソリッドレコード夢のアルバム』所収の作品である。
大内美貴子という人が何者なのかは知らないのだが、伊集加代子という名前はフォーク/ニューミュージック系のいろんな人のアルバムのバックコーラスとして何度も見た名前。
で、曲自体は明らかにベッツィー&クリスを意識したもの、と言うかほとんどトリビュート作品であるが、この絶妙のメロディとハーモニー。長調の曲がほとんど終わりかけのところで急に単調に転調して、それで終わるのかと思ったら最後の最後に長調に戻るあたりが絶妙!
詞はパール兄弟のサエキけんぞう、曲は PIZZICATO FIVE の小西康陽である。
7)も知る人ぞ知る幻の名盤、豪華付録付き、シリアルナンバー入り、枚数限定で発売された『永遠の遠国』に収められていた曲。まことにあがた森魚らしい、なんとも言えない曲。
7)は今は亡き加藤和彦と坂崎幸之助によるデュオの作品だが、『花』ったってチャンプルーズでもなければ、オレンジレンジでもなく、滝廉太郎の『花』なのである。でもって、このアレンジ、このコーラス・ワーク。気絶しそうになるぜ。
8)はおニャン子クラブの中では一番好きだった河合その子。歌うまくないんだけど、この歌とか『涙の茉莉花LOVE』とか、後藤次利がいい曲いっぱい書いてた。
今回はそんな感じ。
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