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Sunday, February 27, 2011

メモは愉し

【2月27日特記】 若い頃、外回りの営業マンになってすぐのときに、社内の会議でスポンサーとの交渉結果を説明しようとして、ある細かいポイントが思い出せずに言葉に詰まってしまったことがある。

時の部長は関東出身の人格者だった。穏やかに、しかし、厳かに、「やまえー、憶えられないんだったらどうしてメモを取らないんだい?」と言った。

あ、そうか、メモを取ればいいんだ、と思ったが、実のところ、メモを取るのはあまり得意ではなかった。

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Saturday, February 26, 2011

映画『ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島』

【2月26日特記】 映画『ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島』を観てきた。今回はディズニーではなく 20世紀FOX の配給である。そして、このシリーズでは初の 3D である。

我ながら恐ろしい気がするのだが、もはや 3D を見てもちっとも驚かなくなってきた。もちろん作る側の技術の進歩もある。しかし、見る側の慣れもある。

専用の眼鏡をかけているという意識も既にない。でも、ときどき、ああ綺麗だなと思い、これが 3D であったことを思い出す──そんな感じである。

今回は4兄弟姉妹のうち下の2人しか登場しない。いや、正確に言えば、4人とも映画には登場するが、ナルニア国には行かない。映画も終わりかけになって漸く気づいたのだが、大人になるとナルニア国には行けなくなるのである。

そのかわり、ルーシー(ジョージー・ヘンリー)とエドマンド(スキャンダー・ケインズ)の従兄弟であるユースチスが出てくる。このユースチスを演じているウィル・ポールターという、鼻の穴の大きい新人俳優が却々良い。

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Friday, February 25, 2011

映画『洋菓子店コアンドル』

【2月25日特記】 映画『洋菓子店コアンドル』を観てきた。よく知らない監督だし、それほど観たいという気もなかったのだが、まあ、割と評判良さそうだし、みたいな感じで。

舞台は東京の有名な洋菓子店コアンドル。

最初に画面から規則正しい音が聞こえてきて、何だろうこれは、ミシンか?と思ったら、そんなはずはなくて、この映画を見に来てミシンだなんて思う僕のほうがどうかしているわけで、ケーキの材料を攪拌する音だった。でも、このオープニングはかなり気に入ったなあ。

オーナー・シェフ・パティシエールの依子(戸田恵子)、夫のジュリアン(ネイサン・バーグ)、そしてマリコ(江口のりこ)が働いている。そこへ、鹿児島弁丸出しの少女なつめ(蒼井優)が恋人である海(尾上寛之)を探して現れるが、海はコアンドルで2日働いただけで辞めていた。

その時、店にはかつての伝説のパティシエで今はデザート評論家をやっている十村(江口洋介)が来ていて、なんとなくなつめに惹かれるようである。──なつめのどこに惹かれたのか明かさないまま最後まで引っ張るのだが、この設定はなかなか巧い。

ただ、このなつめがひとりよがりのとんでもないバカ女なのである。僕はどうもこういう女は好きになれない。でも、現実にいるんだよね、こういう女。

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Thursday, February 24, 2011

見合いの場

【2月24日特記】 このごろ、見合い結婚も良いのかもしれない、と思い直し始めている。

若い頃の僕は見合いなどというものにはかなり抵抗があった。

それは、「愛を貫いて結婚に至るのが本筋ではないか」という、純粋潔癖な若者らしい思い込みもあるのだが、男と女が初対面から結婚を意識しているという変な構図に違和感があったということでもある。

僕自身も結婚が遅かったので、周りにそれをなんとかしてあげなければと思う人もいて、そんなに堅苦しい形のものではなかったが、2度ほど見合いらしきことをした記憶がある。

そのうちの1回は待合せ場所で顔を合わせるや否や、開口一番「私、結婚なんかするつもりないですから」と宣告されるという、非常に腹立たしいものだった(笑)

もう1回のほうも、こちらは2人の「大人」を交えて会ったのだが、いずれにしても違和感一杯の食事会だった。

しかし、そういう経験を持ちながら、最近見合い結婚も良いかも、と思い始めているのである。

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Wednesday, February 23, 2011

映画『ジーン・ワルツ』

【2月23日特記】 映画『ジーン・ワルツ』を観てきた。

みんながそうではないのかもしれないが、僕は最初に観た作品が良かったら暫くその監督に好意を持って追っかけることになる。

大谷健太郎監督の場合は『約三十の嘘』がそれだった。その次の作品が『NANA』であったことも大きな要因である。

その後の彼の作品は一応全部観ているが、今回この作品を見終わって思うのは、やっぱり巧い監督だということだ。

今回は海堂尊原作の医療ものである。

大学病院に勤務しながら週1日だけ、近々閉院が決まっている町の産婦人科で診察している女医(菅野美穂)と、その同僚で大学教授の座を目指している医者(田辺誠一)が主人公だが、他にも多くの医者や患者(妊産婦)などの人物とその思惑が交錯する。

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Tuesday, February 22, 2011

続『schola 坂本龍一 音楽の学校』 

【2月22日追記】 NHK教育『schola 坂本龍一 音楽の学校』 の続き。

実はまだ全部見終わってなくて、いま最後の4回シリーズであるドラムズ&ベース編の途中なのだが、見ていてちょっとショックを受けたことがあった。

この編では高橋幸宏が実際にドラムを叩きながら、自分が影響を受けたいろんなドラマーたちのスタイルや音について、他の番組では決して聞けないような実に深い解説をしてくれているのだが、その中で「人生で一番影響を受けたドラマーをひとりだけ挙げるとすれば?」と訊かれて、ユキヒロ氏はこう答えたのである。

「リンゴ・スターだね」

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Monday, February 21, 2011

ヒゲの不思議

【2月21日特記】 土曜日に散髪に行ったのだが、いつも切ってくれている担当さんにこう言われた。

「あれ? ヒゲ剃って来たんですか?」
「え? そりゃ、朝起きたら剃りますよ」
「習慣になってて、剃っちゃったんですか?」

そこで言葉を継ごうとしたら顔に蒸しタオル被せられて喋れなくなってしまったのだが、「剃っちゃった」などと、まるで間違えたみたいに言われるのは不本意である。あくまで自分の意志と生活設計に従って剃ったのだから。

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Sunday, February 20, 2011

今日の BGM#55

【2月20日特記】 さて、今日もいつも通り2回分。

  1. あの素晴らしい愛をもう一度(加藤和彦と北山修)
  2. 春だったね(吉田拓郎)
  3. 渋谷狩猟日記(MOONRIDERS)
  4. Cry Baby(SEAMO)
  5. 青い瞳のステラ、1962年 夏(柳ジョージ&レイニーウッド)
  6. 静かにきたソリチュード(今井美樹)
  7. うれしい!たのしい!大好き!(Dreams Come True)

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Saturday, February 19, 2011

2/19サイト更新情報

【2月19日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

残念ながら今回はいつものことばのエッセイ1編だけです。いつもこのくらいのペースで更新できている書評のほうは、今ちょっと『水死』に時間を取られており(と言っても、読みあぐねているのではなく割合すらすら進んでいるのですが)、追いついていません。

ただ、久しぶりに他のコーナーの題材が揃ってきて、順次更新していけそうな気がします。

今回のエッセイはなんだか解らない長いタイトルがついた上に、あっち行ったりこっち行ったりする文章なので読み辛いかもしれませんが、最近ちょっとわざと「起承転結」を外して書く実験をしており、その一環なんで、すんません。

今回のエッセイは一応「東西出会い婚」シリーズ(そんなもんあったんか?と自分でツッコンでおいて)の第4作です。

という訳で、今回の更新は以下の通り:

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Friday, February 18, 2011

日本アカデミー賞授賞式会場における満島ひかり

【2月18日特記】 第何回だか知らんが、日本アカデミー賞の中継をちょっと見た。あまり興味のない賞なのだが、風呂から上がってきたら妻が見ていたので、最後の部分だけ一緒に見た。

結果は『悪人』のほぼ圧勝で、作品賞と監督賞という一番美味しいところを『告白』に持って行かれたものの、個人演技賞は妻夫木聡、柄本明、深津絵里、樹木希林が主演/助演/男優/女優賞を独占した。

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Thursday, February 17, 2011

電話とテレビ、その立ち位置の類似

【2月17日特記】 携帯に電話がかかって来なくなったと思う。

以前は事件・事故やタレントの不祥事など、何かあればひっきりなしに電話が鳴って、その都度いろんな判断をしなければならない部署(=編成局編成部)にいたのが、今やそういう緊急性とは割合縁遠い職場にいるということもある。

だが、それだけではない。人々の気質が変わってきたのである。

いきなり電話をしてくる友人・知人は本当に少なくなった。大体は最初はメールで接触してきて、それで「じゃあ会おう」となったときに、当日遅れるとか相手の居場所が分からないとかいう場合に初めて電話を使うのが一般的だ。

妻との連絡も特に急ぎでない限りはメールである。

そうすると、自分はなんで docomo と iPhone の「二丁拳銃」をやっているのかと思う。docomo はほぼ電話機能専用に近い使い方をしているわけだが、それは取りも直さず使い道がないということでもある。

ひとつには妻が docomo なので家族割引を維持するという目的がある。しかし、割り引いてもらうために使いもしないものに金を払っているのは本末転倒である。

もうひとつは、会社の携帯サイトを見るためと言うか、いや、どっちかと言うと、わずか1名とはいえ携帯サイトの会員数を減らさないためというのがあるが、これも馬鹿げた精神論、と言うかむしろおまじないみたいなものである。

あるいはおサイフケータイ機能のためか。うん、これは少しある。Android 携帯と違って iPhone にはこの機能が現在はない。

しかし、これほどの多機能と操作性とデザイン性があるのなら、おサイフケータイくらい棄てても良いかなという気に既になってきている。自分も含めて、人々のニーズや感性が変わってきているのである。

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Tuesday, February 15, 2011

ミニブログは穴あき生姜の夢を見るか?

【2月15日特記】 今日の日経の朝刊1面に「ミニブログ『ツイッター』」という表現を見つけて思い出したことがある。

あれは多分僕が小学校の1年生くらいのときである。多分法事か何かだったんだろうと思うのだが、親戚一同が集まる場があった。

そこで僕は親戚のおばさん(伯母さんや叔母さんではなく、もう少し遠い、父の従姉妹とか何かだと思う)からこう訊かれた。

「好きな食べ物は何?」

大人は本当に無意味な質問をする。

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Monday, February 14, 2011

雑感: facebook の使い方、否、使い分け方

【2月14日特記】 もう何度も何度も何度も書いてきたことなのだが、どうせ facebook を使うのであれば、ホームページやブログや twitter とは差別化した上で使いたいと思う。

僕は長年不特定多数とのコミュニケーションを希求して、Web 上で特定の知り合いと交流することについては軽視してきたので、始めてはみたものの今イチ facebook の使い方がピンと来なかったのである。

ところが、facebook の中に自分の勤務先のグループができて、漸く最近 facebook の使い方が少し見えてきた気がする。

ものすごく解りやすい例を挙げれば、会社の仕事に対する提案などはここに書けば良いのである。

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Sunday, February 13, 2011

『schola 坂本龍一 音楽の学校』 

【2月13日特記】 お正月に一挙再放送したときにNHKから録画してあった『schola 坂本龍一 音楽の学校』を今順番に見て行っている。

読んで字の如く坂本龍一が音楽の講義をする番組である。全12回のシリーズは3部構成になっていて、最初の4回がバッハ編、次の4回がジャズ編、最後の4回がドラムズ&ベース編で、僕は今第7回、つまりジャズ編の3回目まで見終わったところである。

めちゃくちゃ面白い。何がどう面白いかって、もちろん音楽史的に、音楽理論的に面白い。こういうのをやれるのがNHKの強みであるし、こういうのをやるのがNHK教育の究極の使命なのだと思う。今後もどんどんやってほしい。

で、各回とも構成は大体同じで、収録ベースで言うと3つのパートに分かれている。

まずは坂本龍一とゲストの鼎談(メンバーは各編の中でも入れ替わることがある)。そして、坂本龍一やゲストによる演奏。そして公開授業のようなもの。OA上はこの3つを少し刻んでジグザクに繋ぐという編集になっている。

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Saturday, February 12, 2011

マツモトキヨシ

【2月12日更新】 昨日マツモトキヨシで買物をしたのだが、マツモトキヨシに行くたびに思い出すことがある。

それは僕が初めてマツモトキヨシの店舗の前を通りがかったときのことだ。確か吉祥寺か渋谷だったと思う。考えてみればあれはもう四半世紀近い昔である。

僕は大阪から転勤で生まれて初めての東京生活を送り始めたところで、マツモトキヨシを知らなかった。当時はまだ大阪にはマツモトキヨシはなかったのである。

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Friday, February 11, 2011

映画『冷たい熱帯魚』

【2月11日特記】 映画『冷たい熱帯魚』を観てきた。園子温監督の新作

園子温という監督は僕にとっては長らく観る気になれない監督だった。どうもアングラ的な香りが強すぎて、エログロに寄りかかりすぎているのではないかという印象を持っていたのである。

で、2005年に漸く初めて『Strange Circus 奇妙なサーカス』を見たのだが、果たせるかな思ったとおりの印象で、やっぱり僕の好きな監督ではなかったと思って、その後は全く見なくなった。ところが、2008年の4時間の大作『愛のむきだし』でその認識を改めざるを得なくなったのである。

これはずっと避けたままにはできない監督である。

今作との間に『ちゃんと伝える』があったがこれは見なかった。今回は予告編から何か感ずるところがあり、久しぶりに見に行った。

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Thursday, February 10, 2011

途中入社の諸君に期待する

【2月10日特記】 長らく会社勤めをしているといろんなことを思いつく。

レーニンは「学生とルンペン・プロレタリアートに期待する」と言ったらしいが、僕は「20代の若手社員と途中入社に期待する」と言いたいのである。

この場合「学生」が「20代の若手」に、「ルンペン・プロレタリアート」が「途中入社」に対応するわけである。途中入社の人たちにとっては、「なんや、わしらはルンペンかい!?」ということになるが、まあ、そういうところだ(笑)

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Wednesday, February 09, 2011

映画『毎日かあさん』

【2月9日特記】 映画『毎日かあさん』を観てきた。

僕の日記の1995年2月22日の欄には「夕方、小泉今日子と永瀬正敏が電撃入籍を発表した。今年になって一番良いニュースだ」と書いてある。自分自身が阪神大震災の大混乱のさなかにいながら、わざわざそんなことを書くくらい、僕はこの2人のことが好きだったということだ。

この映画を観る人のどれくらいの割合が漫画『毎日かあさん』、あるいはその作者である西原理恵子のファンなのかは知らないが、僕は上に書いた通り出演者に惹かれて観たのであって、別段西原ファンというのでもない。

ただ、1ヶ月半前に、この『毎日かあさん』同様、西原理恵子とその元夫である鴨志田穣を描いた『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(こちらは鴨志田の本が原作)を観たばかりなので、彼らについての知識は充分に持った上で劇場に足を運んだ。

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』では西原(この映画では「園田由紀」)を永作博美が、その元夫でありアルコール依存症治療中の元戦場カメラマン鴨志田穣(この映画では「塚原安行」)を浅野忠信が演じていた。『毎日かあさん』ではこの2人を小泉と永瀬の元夫婦が演じるということで話題を呼んでいる。

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Tuesday, February 08, 2011

「キネマ旬報」2月下旬号(2)

【2月8日追記】 さて、今年も恒例の『キネマ旬報ベストテン』の分解と分析をやってみよう。

自分で始めてみたら結構面白いので、ここのところ毎年やっているのだが、『キネマ旬報ベストテン』に選ばれた10本の作品の得点を深さと広さに分解するのである。ベクトルの座標を表す作業に似ている。

キネ旬の審査は各審査員(2010年度日本映画の場合は編集部を含め57人──対前年比2名増)が1位と思う作品には10 点、2位には9点という具合に総持ち点55点を投じて行く形式である。

で、統計学的にちゃんと分析するとなると分散とか何とかになるんだろうけど、とりあえず簡便な(ということはちょっとインチキな)判別法として、それぞれの作品が獲得した得点を「何人が投票したか×投票した審査員の平均点は何点か」という積の形で表わしてみるのである。

そうすることによって前半が「どれだけ一般受けしたか」という指標になり、後半が「どれだけ思い入れが強いか」を表し、両者の積が総合得点という解釈になるのである。

さて、今回も早速その計算結果を並べると以下のような形になった。

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Monday, February 07, 2011

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月7日特記】 「キネマ旬報」2月下旬決算特別号が発売になりました。さて、今年もまた去年と同じ形式で第11位以下の作品を総点検してみることにします。僕自身の2つの記事(12月29日付け1月13日付け)の続編という形になります。

第11位(次点)が『武士の家計簿』であることは前回の記事に書きました。これは僕があとから考えなおして「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」に入れた作品です。まあ、やっぱり入ってきたねという感じですね。

第12位は『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』──これは嬉しいですね。これも僕が選んだ映画です。

そして第13位は『ゲゲゲの女房』。おお、これが入ってきましたか! いや、堂々たる文芸作品だったので選ばれてもおかしくない映画ですが、大ヒットしたNHKのテレビドラマと比べてかなり地味な作風だったので、こんな上位に来るとは思いませんでした。

第14位は『アウトレイジ』。これも良い映画でしたし好きな作品です。ただ、北野武という大御所の作品だったので今回は「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」から外したまでのこと。たけし映画のファンとしては納得です。

さて、第15位に『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』。これはちょっと驚きました。いや、この映画を高く評価した記事も読んだ記憶はあるのですが、あまり一般受けしないのではないかと高を括ってました。見終わって暗澹たる気分になる、やりきれない映画でした。いや、貶しているのではなく、そういう良い映画であったと思います。

そして、僕が去年の映画の中で双璧だと思っていた『春との旅』『パーマネント野ばら』が漸く第16位と17位に並んで登場します。おや、こんなとこかい、という思いもありながら、ああ両作ともちゃんと20位以内に入ってきたか、とホッとしたという気持ちのほうが強いです。

第18位は『レオニー』。って、これ何ですかね? 全く知りません。全くノーマークでした。──と思って調べたら、ああ、イサム・ノグチの伝記映画ね。これって「日本映画」の範疇に入るんですね。確か台詞は英語ではありませんでしたっけ?

第19位は『最後の忠臣蔵』。これも見てません。まあ、いつも書いていることですが、僕は時代劇はあまり見ないので。

そして第20位が『今度は愛妻家』。これも既に名をなした監督という理由で僕が外した作品。でも、良い映画でしたもんねえ。ちゃーんとここに入ってきたか、という感じです。

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Sunday, February 06, 2011

『ハイキックガール』

【2月6日特記】 TSUTAYA DISCAS から取り寄せた『ハイキックガール』を観た。TVドラマ『ドグーンV』でドロちゃんを演じた武田梨奈の主演作。西冬彦監督作品。

ロードショー公開中に観ようと思っていたのだが、期間が短くて見逃してしまった作品。『ドグーンV』が始まる前に観ようと思っていたのだが、結局『ドグーンV』1クールが終わって随分経った今ようやく見ることができた。

で、噂に違わぬ本格空手映画なのだが、少し残念ではある。

強くなりたいという気持ちにはやって街中での他流試合に血道を上げる高校生・土屋圭(武田梨奈)。彼女は恩氏・松村(中達也)の教えが飲み込めず、暴走の果てに松村を狙う「壊し屋」たちの罠に嵌り、人質となってしまう。松村は弟子を救うために敵陣に乗り込んで行く──そういう筋である。

「5分に1回のアクション」というのが売りで、武田梨奈は実際に空手大会での優勝の実績を持っている。そういう意味での見応えは充分にある。

しかし、ともかく感覚が古いのである。

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Saturday, February 05, 2011

2/5サイト更新情報

【2月5日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログのことではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回もレギュラー・コーナーである言葉のエッセイが1編、そして bk1 に投稿している書評が2つあります。

書評は数学本がひとつと平山瑞穂の小説がひとつ、エッセイは「 2.0 」というタイトルです。

という訳で、今回の更新は以下の通り:

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Friday, February 04, 2011

Web 10年

【2月4日特記】 昨日で僕のホームページ wise word web が10周年を迎えた。

そういうことはそっちのページに書けば良さそうなものだが、あっちはテーマを絞ったいくつかのコーナーで構成しているので、テーマ的に特に縛りのないこのブログで少し感慨を述べてみたい。


今の若い人にとってはコンピュータなんて物心ついた時からあったのかもしれないが、僕らの人生においてはそれは途中から現れてきたものだ。

もちろん、ある日突然湧いて出てきたものではない。しかし、ある時点まではコンピュータなんて自分には縁遠いものだと思っていた。

それが 1993年、ちょうど Windows 3.1 が出てくるころに会社の同僚と「これからはコンピュータとか解っておいたほうが良いのかな」という話になり、家で妻にも同じことを言ったら「これからはそういう時代なのでどんどんやったほうが良い」と言われて、それから1年間かけて研究した後に最初のPCを買うことになる。

最初は Mac にするか PC (当時の言葉で言えば DOS-V 機)にするか迷って、当時日本独自仕様に走っていた NEC を「まずこれを買うのはやめよう」と外して、それから暫く迷った後 Compaq (その後ヒューレット・パッカードに吸収合併された)の一体型を買った。

Windows 3.1、メモリは 8MB に自分で 4MB 増設して合計 12MB、ハードディスクは 520 MB だった。

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Thursday, February 03, 2011

『プロトコル』平山瑞穂(書評)

【2月3日特記】 『有村ちさとによると世界は』を読んで大いに感銘を受けたので、その「本篇」にあたるこの長編に手を出してみた。両者を比較したときの偽らざる感想を書けば、『有村ちさとによると世界は』のほうが遥かに素晴らしい。

『有村ちさとによると世界は』がまさに馥郁たる文学作品であるのに対して、こちらは単に「とても面白いライト・ノベル」である。こちらを先に読んでいたら、僕は『有村ちさとによると世界は』を読まなかったかもしれない。

別に「文学作品」のほうが「ライト・ノベル」より偉いなどという論を展開したいわけではない。ただ、僕が究極的に読みたいのは前者であるという、言わば趣味・嗜好の問題である。

ここで扱われているのは、自負とか不安とか劣等感とか妬みとか和解とかいう、それぞれが単純な感情であったり思いであったりするのに対して、『有村ちさとによると世界は』のほうはもっと奥まった襞に踏み込んで、単純な言葉では得も言われぬ世界を見事に描ききっている。『プロトコル』はその深みには到底届かない。

しかし、それだけにこの小説は解りやすく思い入れやすい作品、とっつきやすく読みやすく、共感の得られるものになっているとも言えるのである。

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Wednesday, February 02, 2011

今日の BGM#54

【2月2日特記】 例によって今日も2回分。

  1. 新しい朝(吉田拓郎)
  2. 恋のしずく(伊東ゆかり)
  3. 熱風(石川秀美)
  4. セシル(浅香唯)
  5. 私は忘れない(岡崎友紀)
  6. 最後の夜汽車(甲斐バンド)
  7. モラトリアム(レミオロメン)
  8. The Perfect Vision (MINMI)

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Tuesday, February 01, 2011

1-Click で今すぐ買う

【2月1日特記】 Amazon には「1-Click で今すぐ買う」ボタンが付いてますよね。これ便利ですよね。

最初は1クリックで最終手続きが済んでしまうのは危ないと思って避けてたんですけど、やってみると何しろ簡便だし、間違ってクリックしてもちゃんとキャンセルできるし、複数の買い物も一定時間内ならまとめてくれるし、何も心配することも慌てることもない。ひとえに重宝。

で、最近はほとんど 1-Click で買ってたんです。ところが、

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