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Sunday, December 05, 2010

なんでお前の決めた時間に見なきゃならないんだ?

【12月5日特記】 「なんでお前の決めた時間に見なきゃならないんだ?」──要するにそういうことなのだと思う。

新聞だって雑誌だって単行本だって、買いさえすれば自分の好きなときに読める。図書館でも借りられるかもしれない。映画の場合は、いつでも好きな時間にとまでは言えないが、上映している限り自分の好きな日の好きな回に観ることができる。

思えばテレビとラジオだけが最初から放送時間を宛てがわれていたのである。しかも、1回きりの。

だからこそ、テレビとラジオは、どの時間にどの番組を流すか、一生懸命研究し、企画を厳選し、そして反応をフィードバックしながら入れ替えてきた。それは「編成」と呼ばれる作業だ。

僕も何年か「編成」をやったが、自分が時間軸を支配してしまうのだという怖さがあるからこそ、中くらいの事件事故(所謂「中トロ)が起きたときに、このまま今の番組を続けるか、特別報道番組に切り替えるかものすごく悩むのである。

そして日々、この時間帯は主婦が多いとか子供も見ているなどと特性を分析し、視聴率を睨み、自分が決めた時間軸が最大多数の欲求を満たしているのかどうかに悶え苦しむのである。

ところが、その編成が余計ものになってきた。

「なんでお前の決めた時間に見なきゃならないんだ?」──視聴者の多くがそういう気分になってきたのである。これは非常によく解る。だって、僕自身がまったく同じ気分だから。

もちろん、大災害のニュースやスポーツの大試合など、見ている側も生で観たいと思うものは別で、そういう番組は局が時間軸を支配して放送する。しかし、それ以外のものを見るために、今の視聴者は用事をキャンセルしたり、走って家に帰ってきたり、早めに風呂に入ったりはしてくれないのである。

ならば、好きなときに見られるルートを作るべきではないか、というのが僕の考えである。

もちろん、いろんな制約があって、それぞれの収支がある。だから、むやみにネットに出せとは言わない。が、ネットで流す効率的な方法を探るべきだと思う。少なくとも、そろそろ流す算段をつけておかなければならないと思う。

そういう僕の主張に対して、社内ではまだ、「それはしかし放送の阻害要因にはならないか? インターネットで見られるとなると、番組の視聴率が下がるのではないか」と言う人がいる。

違うのだ。そういう風に制御しようとすることが既に反発を食らっているのである。結果、精魂込めて作った番組を(テレビかネットか他の何かなのかは分からないが)何らかの形で見てくれるかもしれない人の数を減らしてしまっているのである。

いくら説明しても解ってくれない。

そんなことここに書いていても仕方がないだろう? 書くことで満足してないで、早く社内を説得しろ──と言われるのかもしれない。確かにそうだ。

あまりに解ってくれないのでついつい愚痴ってしまった。
道は遠いが僕自身はずっと同じ方向を目指して進みたいと思う。

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