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Thursday, December 30, 2010

2010年度日本インターネット映画大賞(日本映画部門)投票

【12月30日特記】 12/23 付けの記事とコメント欄を見ていただければ分かるのだが、今年も無事に(笑)『日本インターネット映画大賞』投票のお誘いをいただいたので投票することにした。

前の記事にも書いたが、ものすごく信頼している賞という訳でもないのだが、ブロガーが専用ブログへのトラックバックで投票するという成り立ち方や、実際に選ばれてくる作品の微妙な色合いが、僕はそこそこ気に入っているのである。

さて、投票/採点の仕方はこう定められている。

[作品賞投票ルール(抄)] 

選出作品は5本以上10本まで
持ち点合計は30点
1作品に投票できる最大は10点まで

で、たまたま恒例の「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」を昨日選んだばかりなので、今回はかなり頭の整理はついている。今年はこのようにしてみた。

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Wednesday, December 29, 2010

回顧:2010年鑑賞邦画

【12月29日特記】 今年も押しつまってきたので、恒例の「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」という記事を書いてみる。

今年映画館や試写会で見た邦画は52本(『七瀬ふたたび』の『プロローグ』も監督が違うので1本とカウントしている)。ちなみにこれは僕の新記録である。試写会が多かったせいもある。

で、毎年同じことを書いているのだが、これは「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入るであろう」ではなく「入ってほしい」映画10本であり、『キネ旬ベストテン』を選んでいるのは、数ある映画賞/ランキングの中でこれが僕と一番相性の良い評価であり、信頼している賞だからである。

振り返ってみると、今年の邦画はとても粒ぞろいでレベルが高かったと思う。この中から10本を選ぶのは至難の業であった。

で、どうせ難しいのであれば、誰もが納得する予想ではなく、如何にも僕らしい選抜がしたいなどと考えながら(ま、毎年そういうことは意識はしているのだが)、選んだ10本は下記のとおりである。

これまた毎年書いていることだが、これは僕が高く評価している順ではなく、観た順番である。

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Tuesday, December 28, 2010

映画『ばかもの』

【12月28日特記】 映画『ばかもの』を観てきた。絲山秋子原作、監督は金子修介。

好きな監督なのである。日活ロマンポルノの頃から観ていて、これが(映画館で観るのは)10本目。それでも半分に満たない。

『○○』の金子修介という紹介の仕方をするとしたら、○○に入る映画名は何なのだろう? やっぱり平成ガメラ・シリーズか、それともデスノートか?

いや、ポルノから怪獣ものまで難なくこなす幅の広さこそが金子修介の魅力なのだと思う。

話は高崎市の三流大学生・秀成(成宮寛貴)とバツイチの額子(内田有紀)が額子の母(古手川祐子)が切り盛りするおでん屋で知り合うところから始まる。

映画の中で年齢は明示されないが、この時秀成は19歳、額子は27歳だった。それから10年に渡って2人の長い紆余曲折が描かれる。

数日後スーパーで再会した時、初めて会った時と同様に、額子は秀成を小馬鹿にしたような態度で、しかし、あけすけに誘ってくる。

童貞だった秀成は一も二もなく応じ、夢中になってやってやってやりまくる。しつこいくらい、何度も描かれる2人のセックス。

ここらあたりは監督自身が日活ロマンポルノの時代を思い出していたのではないかな。内田有紀が左足のソックスは左手で脱いで、そのあと右足のソックスを左足の親指に引っ掛けて脱ぐところを足のアップで捉えたり、却々面白かった。

ただ、日活だったらもうこの時点で少なくともブラは外してるんだけどな、という不自然さはあった。まあ、仕方ないか。

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Saturday, December 25, 2010

B-CAS カードのミステリ

【12月25日特記】 テレビを買い換えたのである。そのことは19日の記事に書いた。

で、古いテレビは引きとってもらったのだが、B-CAS カードだけは抜いておいて、新しい受像機に挿したのである。

ところが、である。今日 NHK-BS を見ていたら唐突に登録を促す画面が出てきた。なんで?

僕はてっきり契約者情報と B-CAS の番号が1対1に紐付けられているだけだと思っていた。だから、同じ B-CAS を使っている限り、こんなメッセージが出るとは夢にも思わなかったのだが…。

なんで NHK はこれが新しいテレビだと知っているのだ? いや、あるいは、テレビ受像機側に何かのプログラムが組み込まれている? それはパナソニックが NHK の片棒を担いでるってことか?

どうも納得が行かない。もし、どういう仕組なのかご存じの方があれば教えてほしい。

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Thursday, December 23, 2010

日本インターネット映画大賞(今年は投票依頼なし)

【12月23日特記】 今年は『日本インターネット映画大賞』投票のお誘いが来ない。

去年までであれば、今頃までには間違いなく、どれか適当な記事へのコメント(だったかTBだったか定かでないが)という形で投票依頼があったのだが、一体どうしたのだろう?

いや、何がなんでも投票させてもらわないと、と言うわけではない。今までも投票依頼があったから、じゃあ、ありがたく受けさせていただきます、という形で投票させてもらったまでで、お誘いがないのに押しかけて行ってまで投票しようという気はない。

ただ、どうしたのだろう、とは思うのである。

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Wednesday, December 22, 2010

12/22サイト更新情報

【12月22日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログのことではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回もレギュラー・コーナーである言葉のエッセイが1編、そして bk1 に投稿している書評が2つあります。

エッセイは昔から割り切れないものを感じていた「18禁」の制度から思い巡らした四方山話です。

書評のほうはと言うと、ひとつは、今回珍しく辞書なんぞを取り上げてみました。今評判の『日本語 語感の辞典』です。もうひとつは小川洋子の連作短編です。

という訳で、今回の更新は以下の通り:

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Monday, December 20, 2010

映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』

【12月20日特記】 映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』を観てきた。

近年作品がやたらと映画化されている漫画家・西原理恵子だが、今回は彼女の漫画が原作なのではなく、彼女の元夫、戦場カメラマン・鴨志田穣の自伝に基づいたものである。

「元夫」と言うと「離婚した」「死別した」の両方が考えられるが、ここでは両方である。もちろん離婚したのが先で、死んだのが後。この映画の中では既に離婚別居していて、西原(映画の中では「園田由紀」=永作博美)が2人の子どもを引きとっている。

映画は鴨志田(映画の中では「塚原安行」=浅野忠信)のアルコール依存症を描いたものである。映画が始まったときにはもう既にいつ死んでもおかしくない状態である。そして、映画の中でははっきりとは描かれていないが、やがて本当に死んでしまう。

この壮絶と言うか悲惨というか、ドラマとしての(事実に基づく故になおさらの)過激さが人目を引くが、僕が惹かれたのは監督・東陽一という懐かしい名前を目にしたからである。70年代・80年代にかなり名声を博した監督である。今作は6年ぶりらしいが、僕はなんと『四季・奈津子』以来30年ぶり!である。

アルコール依存症という、酒を飲まない(酒が飲めない)僕には程遠い世界で、凡そ理解できるネタではない。だが、生きることの困難は解る。愛されることの暖かさも解る。愛することの切なさも解る。これはそういう映画だった。

そして思い出したのは8年前に観た崔洋一監督の映画『刑務所の中』である。それはつまり、僕にとってはアルコール依存症の症状、治療法、そして治療環境に関する情報が、刑務所の中を見るように新奇なものであったということだが、決してそれだけで言うのではない。

かたや刑務所こなた病院であるが、ともに罪の意識を抱えた人間が、いや、全然罪の意識のない人間もいるが、とにかく牢獄に閉じ込められている話である。利重剛が扮する医者がアルコール依存症のことを「(病気なのに)下手すると医者にも同情してもらえない」と評しているが、そこが犯罪者と似ているのである。

牢獄とは物理的な塀や壁、鍵のかかったドアかもしれないし、もっと精神的な、心の中の障壁なのかもしれない。

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Sunday, December 19, 2010

テレビ

【12月19日特記】 テレビが来た。

そう、11/13 の記事に「買い換えよっかな」と書いて、実はその5日後に買っていたのであるが、在庫がなくて今日まで待たされたのである。典型的なエコ・ポイント駆け込みパタン(笑)

で、セッティングは自分でやるので、梱包だけ持って帰ってもらう、というオーダーをしていたのだが、配達のおっちゃんと兄ちゃんが、

「どこへ置きましょ? 床に寝かしといてよろしいか?」

と言うので、

「いや、ここ(ローチェスト)に載せたいんですけど」

と返したら、台座と本体を組み立てる必要があるとのこと。組み立てるぐらいは組み立てるが、組み立ててから独りで(あるいは妻と2人ででも)チェストに乗せるのは大変そうである。

「これ、独りで持てますか?」と訊いたら、若い方の配達員が、

「いや、重さ的には持てるんですけどね」と言い、そこで年長の配達員が目配せして、

「組み立てよか?」と言って、2人ともポケットからドライバ取り出して、さっさかさっとやってくれた。いやいや、どうもすんませんでした(笑)

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Saturday, December 18, 2010

A対G(対N)

【12月18日特記】 いつの間に対応したのか知らなかったのですが、ココログを iPhone で見るとちゃんと画面が最適化してるんですね。びっくりしました。

iPhone をお使いでない方に「最適化」と言っても解りにくいかもしれませんので、少し説明します。

iPhone には safari というブラウザが入っていてインターネットを閲覧することが出来ます。ただ、フツーに閲覧すると、PCで見るのと同じ画面が iPhone の小さめの画面に表示されるわけです。

で、「ピンチアウト」と言って、2本の指で画面を押し広げるようにするとリニアに拡大できますし、フリックすればスムーズにスクロールできますので、まあまあ快適に読めるっちゃあ読めるんですが、面倒くさいと言えばまた面倒くさいとも言えるわけです。

そういうわけで、最近ではサーバが「こいつは iPhone で読みに来てるな」と判断したら、iPhone 用に最適化された別デザインの画面を返すようにするのが一般化してきました。

僕のこのブログの1つ前の記事だと、こんな風に表示されます。

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Thursday, December 16, 2010

『日本語 語感の辞典』中村明(書評)

【12月16日特記】 収録語数は約1万語──国語の辞書としては如何にも貧弱である。にも拘わらず僕がこれを買い入れたのは、この辞書を引こうと思ったからではなく、これを読もうと思ったからである。直感的に、これは読んで面白い本だろうという気がしたからである。

言葉というものは、ひたすら実用を追い求めていると実はあまり身につかないものである。必要なときに必要な意味を確かめるのではなく、ただ何の必要もなくそぞろ読むのが多分この本の正しい使い方なのではないかと思ったのである。

果たして現物が届いて座右に置いてみると、思ったよりも引き甲斐のある辞書ではないか。考えて見ればそりゃそうである。一口に1万語と言ってしまうと少ないように思えても、類義語がない単語は最初から除外される訳で、ニュアンスに迷う例は意外に網羅されているのである。

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『原稿零枚日記』小川洋子(書評)

【12月16日特記】 連作短編である。いくつもの話が書かれているが主人公は同じであり、時系列的に繋がっている。それが「日記」と名付けられた所以である。

ただし、日記と言っても毎日記されているのではない。冒頭の「九月のある日(金)」から始まって、その後ずっと同じパタンが続く。時々「次の日(○)」という短い後日談が挟まれる。

主人公は作家である。既に名をなした作家ではない。何かを物しようとしてまだろくに書けずにいるので、正確には作家の卵と言うべきなのかもしれない。では、彼女は何で生計を立てているかと言えば、「あらすじ」である。

他人の書いた文章をあらすじにまとめたり、そのあらすじを他人に読んで聞かせたりするという、まことに不思議な生業である。

そして、各章は必ず「(原稿零枚)」で締められる。今日もまた1枚も書けなかったということである。あまりに書けないので、役場の「生活改善課」の指導を受けていたりもする。1日だけ何枚か書けた日があったが、次の日、それは零枚になった。

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国府くん、見っけ!

【12月16日特記】 国府輝幸というキーボードプレイヤがいるのだが、実は彼は僕の小中学校の同級生なのである。

で、知ってる人は知ってると思うが、彼は88ロックデーの時代に SOOO BAAD REVIEW というスーパーグループに所属していた。アルバムはライブを含めて2枚発売された。

メンバーは、ボーカルに北京一&砂川正和、ギターが山岸潤史&石田長生、ベースは永本忠、ドラムスに土居正和、そしてキーボードがチャールス清水&国府輝幸だった。

その後彼は久保田麻琴率いる夕焼け楽団(後のサンディ&ザ・サンセッツ)の一員となり、何枚もアルバムをリリースした。

そして後にはベーカーこと土居正和(ソーバッドのドラマーでもあった)が結成した Baker's Shop や、金子マリや往年のソーバッドのメンバーたちが中心になって結成した The Voice & Rhythm (彼らのアルバム『It's Only Dance Music』は僕も買った。いまだに大好きでよく聴く)で活躍した。

ところが、その後の足取りが掴めなかった。僕は彼とはほとんど言葉を交わしたことはないのだが、でも、ずっと、中学時代から彼のキーボードのファンだった。ともかく素人離れしてた。そして、当時からラテンのフレーバー溢れるパワフルなプレイがスリリングだった。

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Wednesday, December 15, 2010

今日の BGM#52

【12月15日特記】 例によって今日も2回分。

  1. イニシャルはK (やまがたすみこ)
  2. 暑中見舞い(吉田拓郎)
  3. 銀太郎(SOOO BAAD REVIEW)
  4. イケナイコトカイ(岡村靖幸)
  5. ブルー(渡辺真知子)
  6. あ~よかった(花*花)
  7. ルネサンス(PUSHIM)
  8. 物は壊れる、人は死ぬ 三つ数えて、目をつぶれ(MOONRIDERS)

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Monday, December 13, 2010

CoFesta『劇的3時間 SHOW』 -トラン・アン・ユンさん

【12月13日特記】 去年初めてその存在を知って初めて見に行った CoFesta『劇的3時間 SHOW』。如何に感銘を受けたかは去年の記事を参照してほしいのだが、つまり、3時間という長さがミソなのである。

この手のセミナーなどでは通常ありえない3時間という長さを与えられることによって、イベントそのものの性格付けが変わってしまうのである。まさに「量的変化は質的変化に転化する」という感じ。

ただし、今回は外国人の講師で通訳を挟むために、実質はその半分の1時間半になってしまう。ま、それでも普段なら2時間の講演が1時間に減っていたわけだから、それよりも遥かに深いのは確かである。ただ、残念ながら去年聴講した時ほどの劇的な違いは感じられなかった。

さて、今回の講師はトラン・アン・ユン(陳英雄)さんである。『青いパパイヤの香り』で鮮烈なデビューを飾り、今公開中の『ノルウェイの森』で話題を呼んでいる映画監督である。今年度は5回シリーズだが、僕が予約したときはまだこのトランさんの回しか発表されていなかった。

最初にどうでも良いことを書くと、非常に流暢なフランス語に驚いた。僕はフランス語はほとんど一語も知らないが、耳で聞いた経験からすると生まれながらのフランス人とほとんど変わらない。ベトナム戦争の戦火を避けて13歳でフランスに亡命しているらしいが、その年齢からだったらここまで正しい発音を覚えられるのかと感心した。

で、彼自身が「何も用意していない」と言った講演は、「映画作りにおいてはストーリー/イマジネーションが一番土台にあり、その上にテーマがあって、その上にスタイルがある」というような些か抽象的、観念的な話で始まった。これはちょっと、3時間起きていられるかなと心配になった。

ところが、具体的に既存の映画から5つの箇所(1シーンとは限らず、1箇所につき連続した複数のシーンの場合もある)を抜いてきて、それを会場で上映しながら説明を始めた辺りから俄然面白くなってきた。

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Sunday, December 12, 2010

コレクション、コレクター、コレクタビリティ

【12月12日特記】 2月25日に新しい Network Walkman に買い換えて10ヶ月近く経った。

ぶっ壊れた古い機械に入っていた 748曲は手間と情熱と金と歳月をかけて1曲ずつコツコツと集めたもので、僕なりの(もちろん僕の独善的な感性による)日本ポップス史の集大成と言えるコレクションだったと思うのだが、なんとそのうちの約半数が失われてしまったのである。

そこから気を取り直して新しい Walkman に収集をやり直してきたのだが、かなり完成形に近づいたように思う。幸いかつての 748曲のリストは紙に残しておけたので、それを睨みながら手持ちの CD から、 Mora から、TSUTAYA DISCAS から、DMM.com から、地道に作業を続けて現在 1,496曲!

最初より、えらい増えとるがな!

とツッコまれそうだが、ま、こういうのはやっているとほしい曲が得てしてどんどん増えてくるものだから仕方がない(笑)。

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Saturday, December 11, 2010

お願いしますよ、マイクロソフトさん

【12月11日特記】 今日はえらい目に遭った。PC のアプリケーションの世界では何が起こるか分かったもんではない──特に Microsoft の場合は、と付け加えると喜んでくれる読者もいるのだろうが(笑)

最初に、このブログにもう何度も書いていることを前提として整理しておくと、

  1. 僕はデータベースが作りたくて最初の PC を買った。初めて購入したアプリは MS Access であった。
  2. その Access で自分が鑑賞した映画のデータベースと住所録を作って、今日に至るまで使っている。
  3. で、それとは関係のない話だが、僕と妻は2005年の年末から年賀状をやめてクリスマス・カードに切り替えた。
  4. そのクリスマス・カードの宛名書きをコントロールしているのが、上記の Access による住所録なのである。

ほんでもって、今年もクリスマス・カードのシーズンである。例年通りデザインを2種類作って印刷し、続いてクエリで抽出された人ごとに表書きをレポートから印刷し始めた。

で、28枚印刷し終えたところでふと気がついたのである。

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Friday, December 10, 2010

映画『武士の家計簿』

【12月10日特記】 映画『武士の家計簿』を観てきた。

そもそも時代劇はあまり見ない。これも森田芳光監督でなければまず見なかったと思う。

しかし、時代劇であるとは言え、これは経済ドラマなのである。しかも、古書店で見つかった実際の「そろばん侍」の家計簿からノンフィクション(研究書)ができ、そこからこのフィクション(映画)ができた──成り立ちからしてなんだか痛快ではないか。

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Thursday, December 09, 2010

『あしたのジョー』業務試写会

【12月9日特記】 来年2月11日公開の映画『あしたのジョー』の業務試写会に行ってきた。

この手の原作ものの宿命として、この作品についても必ず「こんなもん、『あしたのジョー』じゃない!」という意見が出てくるのだろうが、幸か不幸か僕は、原作と同じ時代を共有はしたものの、別段熱心な読者でも視聴者でもなかった。

だから原作との比較論を展開することはできないが、逆に言えば原作から自由に見られた。これは観客として幸せだったのではないだろうか?

で、正直言って満足である。単に観客としても、そして僅かながら出資させてもらった企業の社員としても。

監督は曽利文彦。デビューの『ピンポン』があまりに鮮烈だったので、その後少し精彩を欠いているような印象がある。前作『 ICHI 』が、話題の割には興行的に失敗したのが少し尾を引いているのかもしれない。

しかし、この作品は、多分(いつも昔の記憶が薄れてしまっている僕のことだから確かではないが)原作に忠実に作ってあるのだろうが、それでいて曽利監督の個性はよく出ていたと思う。特に今までは、監督と言いながら「CGの人」というイメージだったのが、この作品ではしっかり監督になったなあという印象がある。

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Tuesday, December 07, 2010

『ランウェイ☆ビート』試写会

【12月7日特記】 映画『ランウェイ☆ビート』の試写会に行ってきた。しかし、関係者向けの試写会とは言え公開は来年の3月19日である。いくらなんでも早すぎやしないか?

ま、それは措いといて、実は一緒に観に行った人はボロカスに貶していたのだが、僕は正直却々悪くない映画だと思った。監督は大谷健太郎、原作は原田マハがケータイ小説として書き下ろしたものである。

タイトルの「ランウェイ」はファッション・ショーでモデルが歩く花道のこと。ビートには主人公の名前・溝呂木美糸(みぞろぎビート)が掛けてある。名前の漢字が裁縫の縁語になっているところが良い。

高校生のビート(瀬戸康史)は祖父が街のテーラー、父が元は高名なデザイナーであり今はアパレル会社の経営者という血筋の生まれで、小さい頃からミシンを使って洋服作りに馴染んできた。

そのビートが幼なじみのきらら(水野絵梨奈)の入院先である東京に転校するために、何年も離れて暮らしていた父・隼人(田辺誠一)のマンションに引っ越してきた。

ビートが通うことになった都立月島高校には人気モデルである美姫(桐谷美玲)、もんじゃ屋の娘で夜はクラブで DJ をやっている杏奈(IMALU)、2年のひきこもりの後ようやく高校に復帰してからも皆に苛められがちではあるが、実は建築とコンピュータに深い知識を持つワンダ(田中圭)、そして商店街の床屋の娘・芽衣(桜庭ななみ)らのクラスメートがいる。

この5人を中心とした群像劇が、主に芽衣の視点で語られる。

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NO 香川照之!

【12月7日特記】 映画『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』の観賞記事に書いたが、この映画の脚本を担当したアサダアツシと思われる人物が twitter で呟いた宣伝文句がある。曰く、

NO泣かせ!
NO癒し!
NO自分探し!
NO手料理!
NO動物!
NO病死!
NOタイアップ曲!
NOテレビ局!
NO香川照之!

今の日本映画で当たり前の要素が何ひとつ無い、これまでなかったジャンルの映画の脚本を書きました。

なるほど、なかなか楽しいではないか。そして、かなり同意できる。

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Sunday, December 05, 2010

なんでお前の決めた時間に見なきゃならないんだ?

【12月5日特記】 「なんでお前の決めた時間に見なきゃならないんだ?」──要するにそういうことなのだと思う。

新聞だって雑誌だって単行本だって、買いさえすれば自分の好きなときに読める。図書館でも借りられるかもしれない。映画の場合は、いつでも好きな時間にとまでは言えないが、上映している限り自分の好きな日の好きな回に観ることができる。

思えばテレビとラジオだけが最初から放送時間を宛てがわれていたのである。しかも、1回きりの。

だからこそ、テレビとラジオは、どの時間にどの番組を流すか、一生懸命研究し、企画を厳選し、そして反応をフィードバックしながら入れ替えてきた。それは「編成」と呼ばれる作業だ。

僕も何年か「編成」をやったが、自分が時間軸を支配してしまうのだという怖さがあるからこそ、中くらいの事件事故(所謂「中トロ)が起きたときに、このまま今の番組を続けるか、特別報道番組に切り替えるかものすごく悩むのである。

そして日々、この時間帯は主婦が多いとか子供も見ているなどと特性を分析し、視聴率を睨み、自分が決めた時間軸が最大多数の欲求を満たしているのかどうかに悶え苦しむのである。

ところが、その編成が余計ものになってきた。

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Saturday, December 04, 2010

12/4サイト更新情報

【12月4日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログのことではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回もいつもの言葉のエッセイと書評だけで、他のコーナーに全然手が回ってないのですが、書評だけは3つと、いつもよりペースアップしています。

エッセイは、たまたまエレベータに乗ったときに「開」と「閉」の字が見分けにくかったことから考え始めた、いつものどうでもいいような話です。

書評は音楽論とメディア論と小説です。どれも名著だと思います。

という訳で、今回の更新は以下の通り:

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Thursday, December 02, 2010

【12月2日特記】 僕はおんなじ人におんなじことを何遍も話す年寄りになるかもしれない──そんな予感がある。いや、もう既になり始めてるのかもしれない。

そう思うのは、話しながら「ああ、ひょっとしたら前にこの人にこの話したかもしれんなあ」という自覚があるからではない。

そうではなくて、誰かに話す以前の問題として、なんか僕の頭の中で、「この話題の時はこの逸話」みたいな整理がついてしまっている感が我ながらあるからである。

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Wednesday, December 01, 2010

『街場のメディア論』内田樹(書評)

【12月1日特記】 僕が初めて内田樹を読んだのはいつのことだったか。そして、あれから彼の著作を何作読んだことか。

あの頃の彼はまだ一部の読書家が密かに愛好するちょっと変わった物書きにすぎなかった。そして当時彼は自分が如何に貧乏な学者かということを、いや、実際には食うや食わずということでもなかったんだろうけれど、本を書いて手に入れたお金なんてちょっと本を買ったらすぐになくなってしまうということを切々と書き綴っていた記憶がある。

その彼が、ここのところ出す本出す本が悉く評判になり売れるようになって、今はどういう気持ちで書いているのかなと、僕なんぞはついついお節介なことを考えたりするのである。

特に今回は、彼個別のケースとは逆に、世の中全体としては本が売れなくなってしまった──それは何故か、ということをテーマとして含んでいるのである。これは極めて皮肉であり、ある意味内田的なテーマであるとも言える。

僕は生来マイナー指向の、と言うか、人によっては「ひねくれた」と言われる読者で、「売れてくると嫌になる」傾向がある。しかし、こと内田に対しては全くそういうことにはならない。何故かと言えばそれはとても簡単なことで、つまり、何度読んでも面白いからである。

どこがどう面白いかと言えば、ひとつには我々が却々気づかなかったりついつい見落としてしまったりする切り口であり発想であり、そしてもうひとつは揺るがない論理性と穏当な妥当性によるものである。

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