HD 交換の後日談
【11月1日特記】 10月23日に家の PC のハードディスクの交換をした。その顛末はその日付の記事に書いた通りである。交換した当初 NAS が認識されず少し焦ったが、問題はそれだけであった(そして、いろいろやっているうちにその唯一の問題も解消した)。
で、その後 PC は何ごともなく順調に動いていた。
しかし、ふと思ったのだが、こういう風にして簡単にハードディスクのクローンが作れるということは、つまり同じように簡単に OS やアプリをコピーした別の PC を作ることができるということだ。果たしてそれで良いのだろうか?
とは言え、作れるのはあくまで HD のコピーだけなので、CPU やら何やら全部買い揃えて来て組み立てないとコピーPC は作れない訳で、手間と効率を考えるとそんなこと誰もやらないのかもしれない。
それに、これができなくなるということは PC の丸ごとバックアップができなくなるということなので、そんなことになってしまうとそっちのほうが問題である。
などとつらつら考えていると、HD 交換から1週間経った昨日、突然また問題が発生した。
PC を立ち上げたら、Windows が「セキュリティに問題がある」と警告してきたのである。「そんなことはないだろう。ちゃんとウィルスバスター2011クラウドが動いてるはずだし」と思いながら確かめてみると、なんとこのウィルスバスターが OFF になっている。
「あれ、変だな」と思いながら ON にしようとすると、アラートが出て「これは4台目の PC だからダメだ」と言う。なんと賢いウィルス対策ソフトだ!
ウィルスバスターの利用者ならご存知だろうと思うが、このアプリケーションは1ライセンスで3台までの PC にインストールできるのである。我が家では既にこの3台分を使い切っていたのである。
そして、外側は全く同じであるのに、と言うか、内側もハードディスク以外は全く同じであるのに、ウィルスバスターは「これは別の機械である」と看破してきたのである。
うーむ、参った。ウィルスバスターは一体 PC の中のどこを読みに行っているのだろう? いずれにしても端倪すべからざる相手である。
で、前のほぼ倍の容量の HD に変わった以外は全く同じ機械を「4台目の PC」と判断するのが正しいことなのかどうなのかは置いといて、PC から取り除いたほうの HD は本体として使わない(10月24日の記事に書いたように外付けストーレージとして使うつもりである)ので、現実には別に何も困ることはない。
単に前の HD 時代の登録を消して、現状の機械を新たに登録すればそれで解決である。
しかし、それにしても
- とにかくまずウィルスバスターの賢さに驚いた
- とは言え、なんで1週間後なのかがよく分からない
- さらに、よくよく考えてみると、冷酷なやつである
というのは、「これは4台目の PCだ」からと言っていきなり勝手に OFF にしてしまうなんざぁ、まるで電気代を1ヶ月滞納したらいきなり電気止められた、みたいな話ではないか。
でも、まあ、少なくともウィルスバスターのクローン再生はできないということが明らかになった。
考えてみれば、PC を守るアプリケーションが自らをちゃんと守っているのは当然なのかもしれない。
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