角川 Book☆Walker 開設
【11月12日特記】 今日は秋葉原の電子出版サミットで角川歴彦角川書店会長が基調講演。僕は津田大介さんが twitter で「tsudaる」のを読みながら、ニコニコ生中継で少し見た。
角川書店は電子書籍プラットフォーム“Book☆Walker”を始める。来月から試験運用を開始し、来年7月正式オープンの予定。
「書籍というバラバラの星を束ねることで星雲を作る」と言う。そして、「ソーシャルコンテンツからプレミアコンテンツを創る作業」に必要となるのがプロの編集者であると言う。「彼らには編集著作権、隣接権的なものを与えるべきではないか」とも言う。
なるほど、と思う。言わば人力で、つまり Google の Page Rank などに頼るのではなく目利きの力でインターネット上のコンテンツを取捨選択かつ整理して行こうという目論見である。如何にも出版という旧いメディアらしい発想である。筋金入りの IT 関係者からは決して出て来ない考え方だろう。
でも、今こそそれが必要なのかもしれない。
“Book☆Walker”はニコニコ動画との提携を発表した。ここにも新しい流れがある。具体的にどう提携するのか僕にはうまくイメージが描けないのだが、ともかくそこには、というより世界中の至る所にマッシュアップがありスピルオーバーがある。
世の中がどんどん繋がって広がっている。そして、その動きが日々加速している。
あんまり落ち着いている暇はないが、それでも僕らは送り手の端くれとして、一度立ち止まってきっちり考える必要がある:
僕らは何を伝えたいのか、そしてそれをどうやって伝えるのが一番伝わる方法なのか?
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