今日の BGM#50
【11月3日特記】 今回の分を書く前に、この「今日のBGM」というシリーズが一体何なのかということについて、切りが良い回数のたびに説明しているのだが、今回は #50 なので改めて触れておくことにする。
これは僕がステッパーという健康器具(部屋の中でステップ踏むやつ)を踏みながら、SONY の Network Walkman で聴いた BGM の記録である。記録と言っても毎回漏らさずこのブログに上げている訳ではなく、時々気紛れに書いてみるだけのことである。
ウチのステッパーは約15分で過熱するので、そこで1回休む必要がある。だから、ステッパー1回について大体4曲が目安。そして、このブログでは2回分を合体して記載している。
僕の Network Walkman には今日現在で日本の曲ばかり 1447曲が入っている。共通点は僕が好きな曲だということだけ。1950年代から今年まで。シングルカットされたものもそうでないものもある。大ヒット曲もあれば誰も知らないような曲もある。インストルメンタルは含まない。
で、それをシャッフル・モードで聴いている。その記録をこうやって時々文字にして眺めてみると、割合なんか深いものがある(と勝手に僕は考えている)のでこんなシリーズにしてみたわけである。
さて、今回も2回分:
- 君だけに(少年隊)
- 地酒松風(豊田勇造)
- ゆうべの秘密(小川知子)
- さよならを手に(MOONRIDERS)
- 恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
- 漂流者(アウトロー)(甲斐バンド)
- sayonara sayonara (KICK THE CAN CREW)
- 音楽(小泉今日子)
少年隊が出てきたときに、僕はこれでジャニーズ戦略は完全に行き詰まるだろうと思った。何故ならジャニーズ事務所のタレントで、かつて歌も踊りもここまで完璧にできる人はいなかったから。
このレベルまで来てしまうと、もうこの先展開のしようがないだろう、と驚いたのである。そして上記1)はアイドルっぽい曲だけではなく、バラードもきっちりできるという証明になった。しかも、名曲である。
ところで、この後ジャニーズ事務所は、僕が予想もしなかった「ローラースケートを履いて滑りながら歌う」という新手で、度肝を抜くような新人グループを送り出したのであった。
2)はあまり知ってる人はないかもしれないが、京都が生んだフォークの大物である。彼がまだレゲエにもタイにものめりこんでいない時代の、旅と酒とを扱った、いかにも豊田勇造らしい切れのある小品である。
3)は昭和の歌謡曲。良いよねえ。曲も良いし、声も良い。特にあのグリッサンドがたまりませんわ。
4)は1992年のアルバム『A.O.R.』から。詞は慶一さん、曲は徹さんである。中年になってからのライダーズは本当に沁みてくる。
5)も昭和の歌謡曲、と言うよりも、これは「和製ポップス」の走りである。岩谷時子作詞、宮川泰作曲。なんという偉大なコンビか!
6)みたいな曲が不意に出てくると、「あ、あったなあ、こんな曲!」となる。ヒットはしたが、甲斐バンドの代表曲として最初にこれを思い出す人はないだろう。これがランダム再生の面白さである。歌詞の通り、やりきれなさが十二分に表現された佳作ではないか。
7)は KICK THE CAN CREW の 7th シングル。単純な打ち込みに乗せて KICK THE CAN CREW 独特のうねりが展開する。初期の曲では『イツナロウバ』と並ぶ傑作だと思う。
さて、最後に8)は小泉今日子の、全曲ハウス・ミュージックで編んだ1989年のコンセプト・アルバム『KOIZUMI IN THE HOUSE』から。
これは近田春夫の作詞作曲編曲なのだが、敢えて曲自体はハウスっぽくなく、土俗的な香りのする単純な繰り返しのメロディを打ち込みのリズムに載せている。「あるあるある」みたいなエコーが妙に印象に残る。そして最後の「こんなこと続けてたら死んじゃう」という KYON2 の台詞で、聴いている僕らは死んじゃうのである。
今回はこの曲で完全に死んじゃった。
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