小中監督からのメール
【10月30日特記】 小中和哉監督からメールをいただきました。
僕がブログに『七瀬ふたたび』の記事を書いたのを、共通の知人が小中監督に「告げ口」(笑)したのが発端でした。
共通の知人というのは僕の会社の先輩で、ウチの会社がウルトラマンシリーズを発局として制作・放送していた時代のプロデューサのM氏のことです。
で、そのM氏からのメールを受けて小中監督が僕のブログを読んでくださって、かなり好き勝手に偉そうにテキトーなこと書いているにも拘わらず、最後まで読んでいただいたばかりか、割と気に入ってもらえたらしいのです。
そのことをM氏からのメールで知り、とても光栄に思いました。
そして、その後、監督は僕のブログの他の記事も読んでいただいて、どこに興味をお持ちいただいたのは定かではありませんが、ともかくM氏から僕のアドレスを聞いて直メールを送ってくださったのでした。
これぞ望外の喜び!というやつです。
監督は僕に対するメールの中で、僕があの映画のラストの部分について書いたことに対して、そういう風に見てくれたことが嬉しかったみたいなことを書いてくださいました。これは僕のほうにしてもとても嬉しいメールでした。
僕は観客は制作者の企画意図などとは全く関係なく、それぞれが自分なりの感じ方・受け取り方をすればそれで良いのだと思っています。作品を世に出すって結局そういうことなのではないでしょうか?
作品を作った制作者はそのセンスや力量が問われることになります。それと同時に、それを読んだり聴いたり観たりする客のほうもまた鑑賞するセンスや力量が問われるのだと思います。そして、そういう緊張感が面白くて、僕はこんな風に勝手な鑑賞記事を書き綴っているわけです。
だから、僕が映画を観たり本を読んだりしたときに、その作者が目論んだものと全く同じものを感じ取る必要は全くなくて、全然違うものを感じるのもまたコミュニケーションの醍醐味なのではないかと思っています。
ただ、それはそれとして、監督が込めた思いに近いものを、観客である僕がちゃんと読み取ることができたということは、これまた鑑賞の醍醐味、それもその最たるものであると思います。それはまるで幸せな結婚のようなものではないでしょうか。
まあ、でも、いつもいつもそういうわけには行かないのでしょうね。ちょうど結婚がそうであるように(笑)
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