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Saturday, September 25, 2010

Knock 5 times, since then

【9月25日特記】 以前ここにも2回書いた(2006年7月の『Knock 5 times』とその1年後に書いた『回想:2006年7月』)のだが、ウチのバルコニーには何かがいるのである。

窓の外から5回ノック。速く、規則正しく、軽やかに。

窓ガラスを叩くのでもないし、壁を叩くのでもない。音としてはブリキの屋根板を叩くような感じ。あまり硬くない金属音で、中が空洞のような響き。どこにいるのかもちろん見えないし、音がどこからやってくるのかも定かには分からない。

そして、以前の記事には書いていない(まだこの時にはやっていなかったのかもしれない)が、その5回ノックに対して僕が同じように5回ノックを返すと、それは静まるのである。その日の内にもう一度それがやって来ることはまずないのである。

僕は何かを考えて5回ノックを返したのではない。ともかく怖くて、とっさに5回ノックを返してみて、そうするとそれが静まることを発見したのである。

twitter でこのことを書いて、「今夜も来た!」と連日実況中継してたら、みんな大いに怖がり、あるいは一部の人たちは大いに喜んだ。そして、ある人によってかわいい名前がつけられた──それは「五怪君」。

みんなからの書き込みによって、僕は五怪君に「もし、Yes だったら1回、No だったら2回ノックしてください」とお願いした上で質問してみたり(実はこれは twitter での提案を受けるよりも前に自分で試していた)、夢に出てきてくださいとお願いしてから布団に入ったり、あるいは窓の外に清め塩を撒いてみたり、いろんなことをしてみた。

しかし、どんな形であれ、僕の呼びかけに五怪君が答えることはなかったし、何日も続けてノックを寄越さないなんてこともなかった。塩を撒いた時だけ数日鳴りを潜めていたが、それ以外はほぼ毎日僕の PC が置いてあるデスクのすぐ側の窓の向こうから速く、規則正しく、軽やかにノックをしてきた。

しかも、それは大体僕が PC の前に座って10分以内なのである。

それが、ここのところ暫くご無沙汰していた。

マンションの大規模改修が始まってたまに窓を開けられない日があるのはまだ良かったのだが、とうとう全ての網戸が外されてしまい、虫が入ってくることを考えると特に夏の夜は全く窓が開けられなくなってしまったのである。

五怪君の音は窓を締め切っていると今までも聞こえたためしがない。それで随分長い間、多分1ヶ月半くらいだろうか、ご無沙汰していた。

ところが、今夜、植木に水をやるためにバルコニーに出ていたら、いつも僕が PC を触りながら五怪君の呼びかけに同じく5回ノックで答えていた部屋の付近から、ただし、部屋の中ではなく、どこだか判らない部屋の外、バルコニーのどこかから、突然聞こえてきたのである。

コンコンコンコンコン!

久しぶりに鳥肌が立った。

五怪君はちゃんとそこにいたのである。僕はとっさに壁を叩いて5回返した。

twitter のフォロワーさんの中には、「大規模改修でバルコニーに塗料がかけられたときに、五怪君は生きているだろうか?」と心配してくれている人がいる。僕も怖い半面心配である。ただ、まだその工程は始まっていない。少なくとも今の時点では、五怪君はちゃんと生きていて、僕にノックをしてくれているのである。

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