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Thursday, September 30, 2010

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』業務試写会

【9月30日特記】 映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の業務試写会に行ってきた。そう、『宇宙戦艦ヤマト』の実写版である。

古代進が木村拓哉、森雪が黒木メイサ、島大介が緒形直人、沖田艦長が山崎努、徳川機関長が西田敏行、佐渡先生が原作と違って女性になり高島礼子である。

で、なんだかんだと言われながら、実際観てみると別にどこも悪いところがないやんか、というのが正直な感想。「悪いところがない」という表現に多少引っかかる人は引っかかるかもしれないが・・・。

SF ものの宿命で、確かに突っ込みどころは満載かもしれない。いや、単に SF は難しいということではなく、そもそもテレビアニメ時代からそれほど精緻な科学的設定や論理的進行に支えられた物語というわけでもなかったように思う。映画もその辺はちゃんと引き継いでいるようだ(笑)

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Tuesday, September 28, 2010

映画『恋愛戯曲』

【9月28日特記】 映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください』を観てきた。

僕は勝手に映画のために用意された脚本だと思い込んでいたのだが、舞台で好評を博した作品らしい(ちなみに舞台では永作博美や牧瀬里穂が谷山真由美役を演じたのだそうだ)。鴻上脚本・演出の舞台は何本か観てはいるが、この芝居のことは全く知らなかった。

で、「鴻上尚史が一番映像化したかった作品」なのだそうで、だからこそ映画向きにかなり筆も入れたらしい(芝居を見ていないのでどこがどう変わったのかは僕は知らないが)。

いずれにしても、こういう作品は往々にして「なんでこれをわざわざ映画にしたの? 舞台の上でやってたほうが良かったのに」という代物になってしまいがちなのだけれど、その辺のことはさすがに鴻上尚史監督は充分承知しているようで、映画としてのメリットをちゃんと活かした、面白いラブコメに仕上がっていると感じた。

しかし、それにしても、「オムニバスの中の1編」という形を含めれば、鴻上尚史もこの映画が5本目である。こと映画に関しては駆け出しみたいに思っていた僕の認識は、まるで間違っていたと言わなければならない。

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Monday, September 27, 2010

「勝負下着」について真面目に考える

【9月27日特記】 先日から「勝負下着」について真面目に考えている。何をきっかけに考え始めたのかは記憶が定かでない。

自分について考えてみると、僕は勝負下着なるものを所有も着用もしていない。ただ、それは単に僕という人間に勝負下着を着て勝負するような局面が訪れないからなのかもしれない。いや、そもそも、勝負下着というものは主に女性に着用されるものなのかもしれない。

しかし、では女性が勝負下着を着用するとして、勝負下着で勝負される側としては、僕が思うに、あまり下着に関心がある男性はいないのではないだろうか?

よっぽど汚いかダサい下着でもつけているのであれば話は別だが、そうでなければ女性の着用している下着にそれほどの拘りと見識のある男性は少ないのではないかと思うのである。?

好き嫌いの趣味くらいはあるだろう。しかし、そこに込められた気魄を読み取り、勝負を肌で感じることができるだろうか? 男性が女性の下着からその手の差異を識別できるだろうか? 答えは恐らく否である。

仮に下着レベルまで脱いだ女性が彼女なりの勝負下着を着用していたとしても、そもそも彼女が普段からそういう下着を着用する人なのか、それとも今日だけグレードアップしているのかを、男としてちゃんと見抜くのは至難の業ではないだろうか?

それができるのは、多分その女性と暫く一緒に暮らすなりつきあうなりして、彼女の下着姿を何度も見た後でのことである。しかし、その時点になったら、多分勝負下着の必要はないのではないか?

そう考えると勝負下着なるものの存在意義がよく分からなくなるのである。結局のところ、それは女性の独りよがりなのではないだろうか?

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Sunday, September 26, 2010

映画『ミックマック』

【9月26日特記】 映画『ミックマック』を観てきた。

宣伝面ではとかく「『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督」と言われがちだが、僕にとっては「『デリカテッセン』の」ジャン=ピエール・ジュネである。結局あの映画があまりに面白くて、その後『ロスト・チルドレン』、『エイリアン4』、『アメリ』、『ロング・エンゲージメント』と全ての作品を観てきた。

ジュネの特徴はなんと言ってもあの色彩、そして、変人のキャラ、遊び心溢れる設定と意表を突いた展開である。その変人のキャラがたまたま可愛い女の子だった『アメリ』が大ヒットしたが、ああいうファンシーでファッショナブルな路線がジュネのメインの“売り”ではない。そういう意味では、この映画は今までのいろんな“売り”を網羅して、彼の集大成になっている気がする。

頭からともかく展開が速い。

冒頭戦場のシーンで地雷が爆発して兵士が死ぬ。次は恐らくその兵士の妻と思われる女に恐らく兵士の死を告げると思われる電話がかかってくるシーン。息子の小学生バジルもいる。で、一瞬にして葬式のシーン。ここまでほぼ台詞らしい台詞もなし。で、バジルは修道院に預けられる。3カットほどあって、そのバジルの30年後──速い速い!

レンタル・ビデオ屋のオタク店員になったバジル。映画『三つ数えろ』の台詞を丸暗記している。で、外で銃撃戦があって、激しい音に驚いて店を出たら流れ弾が脳天に直撃。頭に開いた穴から血がどろりと流れるシーンの後、手術室。

医者は「脳内の弾丸を取り除くと植物人間になる。かと言って弾を残しておくといつ死ぬか分からない」ということで、コイントスをした結果、そのまま放置することに決定。頭の半分までメスが食い込んでいたが手術は中止。初めのほうはこういうちょっとグロいユーモアで攻めてくる。

そのバジルが職も宿も失ってふらふらしている時にギロチン男プラカールに拾われて、7人の仲間とアジトで暮らすことになる。この辺りからが『オーシャンズ11』と言うか、もっと古い映画を引いて『黄金の七人』と言うか、あるいは漢文古典の世界なら『鶏鳴狗盗』みたいな話になってくる。

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Saturday, September 25, 2010

Knock 5 times, since then

【9月25日特記】 以前ここにも2回書いた(2006年7月の『Knock 5 times』とその1年後に書いた『回想:2006年7月』)のだが、ウチのバルコニーには何かがいるのである。

窓の外から5回ノック。速く、規則正しく、軽やかに。

窓ガラスを叩くのでもないし、壁を叩くのでもない。音としてはブリキの屋根板を叩くような感じ。あまり硬くない金属音で、中が空洞のような響き。どこにいるのかもちろん見えないし、音がどこからやってくるのかも定かには分からない。

そして、以前の記事には書いていない(まだこの時にはやっていなかったのかもしれない)が、その5回ノックに対して僕が同じように5回ノックを返すと、それは静まるのである。その日の内にもう一度それがやって来ることはまずないのである。

僕は何かを考えて5回ノックを返したのではない。ともかく怖くて、とっさに5回ノックを返してみて、そうするとそれが静まることを発見したのである。

twitter でこのことを書いて、「今夜も来た!」と連日実況中継してたら、みんな大いに怖がり、あるいは一部の人たちは大いに喜んだ。そして、ある人によってかわいい名前がつけられた──それは「五怪君」。

みんなからの書き込みによって、僕は五怪君に「もし、Yes だったら1回、No だったら2回ノックしてください」とお願いした上で質問してみたり(実はこれは twitter での提案を受けるよりも前に自分で試していた)、夢に出てきてくださいとお願いしてから布団に入ったり、あるいは窓の外に清め塩を撒いてみたり、いろんなことをしてみた。

しかし、どんな形であれ、僕の呼びかけに五怪君が答えることはなかったし、何日も続けてノックを寄越さないなんてこともなかった。塩を撒いた時だけ数日鳴りを潜めていたが、それ以外はほぼ毎日僕の PC が置いてあるデスクのすぐ側の窓の向こうから速く、規則正しく、軽やかにノックをしてきた。

しかも、それは大体僕が PC の前に座って10分以内なのである。

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Friday, September 24, 2010

他人の目

【9月24日特記】 尊敬するマダム・クニコさんから僕の2つの映画記事(『さんかく』と『悪人』)にコメントをいただいた。僕がクニコさんのブログ(『マダム・クニコの映画解体新書』)から TB させてもらったことに対する返礼の形である(お名前を書かれてなかったので、僕が勝手に Name 欄を埋めさせてもらった)。

最近休みがちだったマダム・クニコさんも少しずつ映画レビューに復帰されているようで、ファンとしてとても嬉しい。

この方の映画レビューの凄さは解釈の多様さと深さである。いつも拝見して「な、なるほど!」と唸ってしまう。よくこれだけ系統だった見方ができるものだと感心しきりである。作品の解釈というのはこういう風にするのか、と大変勉強になる。

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Wednesday, September 22, 2010

ATOK Pad for iPhone

Atokpad

【9月22日特記】 賢い賢いとは聞いていたが、僕はATOK を使ったことがなかった。

Windows からコンピュータに手を染めた人なら、年を重ねるごとにオール Microsoft の構成から次第に抜け出して行くものだが、僕の場合は IME がその最後になった。

去年初めて Google 日本語入力を入れてみて、固有名詞入力の際など、特定の局面での使い勝手の良さに驚いた、と言うより、MS-IME の全般にわたる愚鈍さを改めて痛感したのである。

しかし、そこから今度は ATOK を試してみるという発想にはたどり着かなかった。

そもそも日本独自仕様というものにあまり信頼を置いていないということもある。生まれて初めて PC を買うときに、NEC の 98 シリーズをまず候補から外したのも同じ理由である。

ま、日本語 IME なので、どっちにしても日本独自仕様にならざるを得ないのだが、それでも外国の会社のものを選んでいたということだ(笑)

そんな中、昨日、リリースされたばかりの ATOK Pad を iPhone に入れてみた。事前に記事を読んでいたので、もうリリースが待ちきれずに、日付が変わってすぐにダウンロードしてしまった。

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Monday, September 20, 2010

映画『トイレット』

【9月20日特記】 映画『トイレット』を観てきた。

『バーバー吉野』に始まって、『恋は五・七・五!』、『かもめ食堂』、『めがね』と、荻上直子監督の作品は全部観ている(ただし、『バーバー吉野』だけは公開終了後に WOWOW で)。ただ、その全部にもたいまさこが重要な役で出ていて、そうなってくると、もうさすがに見飽きてしまった。

何故作るほうは飽きないのか? もういいんじゃないか?

──ということで、今回は見ないでおこうと思ったのだが、複数の人が褒めているのを読んでしまったので結局観ることにした(ただし、東宝の Cine MILAGE のポイントを使ってタダで)。

「今回は見ない」と思っていたのは、前作『めがね』があまりに動きの少ない映画だったからだ。なるほどこの映画には少し動きがある、と言うか、ちゃんと筋が動いて行く。ストーリーに仕掛けがある。

もたいまさこを除いて出演しているのは外人ばかりで台詞も全編英語なので、今までの荻上映画のリズムに飽きてきた人にはそれがチェンジ・オブ・ペースにもなったのではないだろうか。

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Sunday, September 19, 2010

9/19サイト更新情報

【9月19日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログのことではなく、併設する私のHPの更新案内です)。

今回はいつもより少しボリュームがあります。

まず、例によって毎月5日前後と20日前後に更新している言葉のエッセイが1編。

書評が今回は2つ。ひとつは内田樹と石川康宏の往復書簡という珍しい形をとったマルクスの入門書。もうひとつは個人的な知り合いである漫画家の此花あかりさんによるビジネス書と言うか漫画と言うか・・・。

そして、久しぶりに『ちゃうちゃう大全』を更新しました。これは、ま、『ほぼ日』の「言いまつがい」コーナーみたいなもんと思ってくれればいいです。多分私の方が始めたのは早かったのではないかと思いますが、そんなこととは全く関係なく、今は「言いまつがい」こそがこういう企画の代名詞ですから。

で、その『ちゃうちゃう大全』に以前からネタを提供してくれていた親友の岩井君から持ちネタを全部譲り受け、今回は4ネタ追加になりました。

ということで、今回の更新は下記の通り:

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Saturday, September 18, 2010

雲に乗る

【9月18日特記】 ウィルスバスター2010 と Thunderbird3 の相性の問題で妻の PC がメール・サーバに接続できなくなり、このところ数日、プロバイダとトレンドマイクロのヘルプデスクの力も借りながら四苦八苦して、漸く先ほど全ての不具合が解消した。

トレンドマイクロのヘルプデスクとの間では、電話でもメールでもなく、Web 上のチャットでやり取りもした。これは却々面白い体験だった。

で、このゴタゴタの中でウィルスバスターが新バージョンへの無償バージョンアップ・キャンペーンをしていることに気づき、物はついででそれもやってみることにした。すべてのトラブルが解決したからバージョンアップに踏み切ったのではなく、少しトラブルが改善した小康状態の最中にバージョンアップしてみたのである。

それは、トレンドマイクロのヘルプデスクに「現状でバージョンアップしても問題はないか」と訊いたところ、「ウィルスバスターの最新バージョンにはパーソナル・ファイヤーウォールなる機能がないので、今回のようなトラブルは起こらない」との明快な答えが帰ってきたからである。

え、そうなのか!?

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Friday, September 17, 2010

『ゲゲゲの女房』試写会

【9月17日特記】 映画『ゲゲゲの女房』の試写会に行ってきた。

最初に断っておくと、僕は NHK の朝の連続テレビ小説のほうは見ていない(1回も見たことないとまでは言わないが)。だから、あれと比べてどう、という評価はほとんど書けないので悪しからず。

で、映画では水木しげる役は宮藤官九郎である。向井理とどちらがいい男かとなると言うまでもないが、しかし、どちらが水木しげるっぽいかと言えば間違いなく宮藤に軍配が上がるだろう。宮藤官九郎と言えばやはり脚本家としての評価が一番高いが、ここ数年役者としての技量はものすごく上がってきていて、却々捨てたもんじゃないのである。

そして、主人公の女房役は吹石一恵である。この人も結構巧い役者である。NHK の2人と比べてどうかとなると、それはもちろん見る人の趣味の問題なのだが、見終わって思ったことは、この映画はこの2人でなければならなかったんだろうなということ。こういう描き方をするに当たっては、どうしても必要なキャスティングだったのではないだろうか。

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『「満足」を「感動」に変えるサービス・マインド 』此花あかり(書評)

【9月17日特記】 twitter で知り合った漫画家・此花あかりさんの近著。個人的な知り合いの著書なので、ひょっとしたら少し贔屓目になっているかもしれないが、その点はご容赦いただきたい。

ホスピタリティの専門家である林田正光氏ほかの監修の下に書かれたある種の指南本なので、どうしても少し薬臭い面があるのは仕方がない。でも、僕の場合は「面白かった」というのが読み終えた時の端的な感想だった。

この本は書店のどの棚に並ぶのだろうか? ビジネス書か、漫画か?──多分ビジネス書だろう。しかし、正直言って読む前には、CS(顧客満足度)云々の御託が文章でダラダラ書かれていて、そこにちょこちょこ漫画が挿入されているだけの本だと思い込んでいたのだが、実際はまるで逆だった。

これは初めのページから終わりのページまで全編漫画の本である。そして、各章の「幕間」に、この漫画の主たる登場人物のひとりであるコンサルタント・栗原まゆみの「講座」という形で文章による解説が2~3ページずつ挿入されているのである。

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Thursday, September 16, 2010

優秀なヘルプデスク

【9月16日特記】 今、妻の新しい方の PC からメール・サーバに接続できなくなっていて、プロバイダのヘルプデスクとやり取りしている(同じアカウントなのに他の PC からだったり Web メールの POP 受信からだと繋がるという不思議な現象である)。

この会社とはもう長らくのつきあいだが、ここのヘルプデスクはかなり優秀であると思う。

どこが優秀かと言えば、ま、基本的には、対応が迅速かつ真面目で、知識や経験が豊富で指示も適切、といったことになるのだろうが、僕がペルプデスクとして最優先の、とまでは言わないが、かなり重要な資質だと思っているのは、相談してきた人間の知識レベルを瞬時に適切に把握する能力である。

訳の分からないことをペラペラと指示されてもついて行けないし、逆に分かりきったことをダラダラ説明されても嫌になってしまう。最近ではさすがに前者のようなことは少なくなり、もっぱら後者の、「そんなこと判ってるわい」という思いをすることが多いのだが、まあ、どっちもイライラさせられる点は同じだ。

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Monday, September 13, 2010

DVD 『紙兎ロペ』

【9月13日特記】 『紙兎ロペ』の DVD を買った。最初に見た時から「DVD が発売されたら必ず買うぞ」と決めていた作品である。昨日 TOHO シネマズ西宮 OS の売店で買ってきて、早速昨夜妻と2人で見た。妻も大ファンである。

ご存じない方のために書いておくと、これは所謂ギフト・ムービーである。映画館に行くと、本編が始まる前にいろんな映画の予告編が流れるが、そういうものに混じって短編のアニメなどが流れることがある。それをギフト・ムービーと呼ぶらしいということは、僕はこの『紙兎ロペ』の予告編(第O話)で知った。

このシリーズは、多分月替わりで、全国東宝系の映画館で流れている。東宝系ではご存知『鷹の爪』シリーズのマナー・ムービーが長らく展開されており、僕も暫くそれに嵌ったが、この『紙兎』が始まって完璧に色褪せてしまった。

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Sunday, September 12, 2010

映画『悪人』

【9月12日特記】 映画『悪人』を観てきた。

モントリオールで賞を獲った上で日本での公開日を迎えるという『おくりびと』と同じパタンとなったこともあり、大変よく入っていた。

原作は吉田修一の同名の新聞連載小説。僕はこの人が『パークライフ』で芥川賞を獲った時に、誰だったかが書いたものすごい酷評を読んでしまい、それがきっかけでいまだに読む気にならないのである。

ただ、WOWOW が同じ作家の『春、バーニーズで』を市川準監督、西島秀俊・寺島しのぶ主演でドラマ化したのは観ていて、これは大変面白かった。あと、今年の初めに見た『パレード』も吉田修一か。割合よく映像化される作家である。

今回は吉田本人が監督の李相日と共同で脚本を仕上げている。

この映画は犯人探しのサスペンスものではないので、恐らく書いても支障がないだろうと思い序盤の筋についてある程度書いてしまうが、もし、何も知らずに映画を観たいという人がいるなら(もちろん、そのほうが感じ方は新鮮だろう)、ここから先は読まずに映画館に行ってほしい。

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Friday, September 10, 2010

今日の BGM#47

【9月10日特記】 初めて読んでくださった方には、この「今日のBGM」という表題が何を意味しているのか分からないだろうが、まあ、分からなくても別段支障はない。単に「名曲集ピックアップ」みたいな感じでお読みいただければ、書いているほうとしてはそれで充分満足である。

とは言え、それでも気になるという方は、このシリーズの過去記事をお読みください。大体切りの良いところで、時々その由来を説明しているので(ただ、その説明を読んだからといって特に何か効果やメリットがあるわけではないとは思う)。

さて、今日も2回分。

  1. 唇を動かさないで(おかわりシスターズ)
  2. 青いキングダム(パール兄弟)
  3. さすらいの天使(いしだあゆみ)
  4. 春のナヌーク(MOONRIDERS)
  5. 誘惑について(Pizzicato Five)
  6. はいからはくち(小西康陽)
  7. 情熱☆熱風◎せれなーで(近藤真彦)
  8. きれいだネ(詩人の血)

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Thursday, September 09, 2010

『若者よ、マルクスを読もう』内田樹×石川康宏(特記)

【9月9日特記】 マルクスは大変とっつきの悪い作家である。

書いているテーマがあまりに膨大だし、論証は複雑でくどく、文章は(凡そまともな日本語にできていない翻訳家の責任も大だが)難解でまどろっこしい。特に『資本論』は読書会というような形でもとらなければ、とても独力で読める本ではない。

そして。マルクスは近年とても評判の悪い学者である。マルクスを貶す人の論調はこうである──ベルリンの壁とともに東欧社会主義諸国家は崩壊した。故に資本主義社会の必然的帰結として暴力革命による共産主義社会の樹立を予言したマルクスは間違っていた、と。

しかし、マルクスはノストラダムスではない。預言者でも占い師でもないのだ(もうひとつ言うなら革命家でもない)。彼がやったことは現象と本質を見分けること、そして、資本主義社会の本質を見抜くことであった。

マルクスの理論で今の全世界を説明するのはもちろん無理があるだろうが、それはアダム・スミスやケインズの理論だけで今の経済政策を押し切って行けないのと同じである。細部の問題ではないのである。

マルクスの仕事は資本主義の表象を分解再構築して本質をあらわにしたことなのである。その業績によってマルクスは、アダム・スミスやケインズがいまだにそうであるのと同じように、経済学史における偉大な学者なのである。

そのマルクスを内田樹と石川康宏の往復書簡という形で読み解いていったのが本書である。とても偉い試みである。

それは、そんなに難解でとっつきの悪いマルクスを高校生向けの案内書として噛み砕いているからである。そして、今の時代にこんなにも旗色の悪いマルクスを臆することなく正面から紹介し奨励しているからである。

しかし、単に内田と石川がそういう勇気のある企画に手を染めたからこの本が褒められるのではない。それは、この本がそういう意図に沿って上手くまとめられているからであり、恐らく意図した読者に読まれているからである。

そういう意味では、かつては単なる貧乏学者でしかなかった内田が、今をときめくベストセラー学者になったこの時を選んでこの本が書かれたことが(恐らく狙ってのことなのだろうが)成功の一番の原因だと思う。

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Wednesday, September 08, 2010

Facebook 拡充中

【9月8日特記】 半ば自棄気味に、と言うと如何にも大げさだが(笑)、只今 Facebook 拡充中である。

「友達」の「知り合いかも?」に表示される知り合いに片っ端から「友達リクエスト」を送信しまくって、とうとう「知り合いかも?」欄から直接の知り合いがいなくなった。なんとなく爽快である(笑)。

今まではやや抑え気味にしていたのだが、そうするといつ Facebook を開いても同じ顔が出てきて「知り合いじゃねえのかよ」と脅されるのである。

「脅される」なんて思う必要ないではないか、と言われそうだが、一方これまでに実際に知り合いであることを認めて、リクエストを送って「友達」になった人もいるわけで、それを思うとここに表示されているのは何となく置き去りにしてる人たちで、それゆえ少し気になっていたのである。

で、まあ、ええいくそっ、でもないが、何となく急に気が変わって、今日一気に「友達リクエスト」を送信しまくってみたのである。

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Monday, September 06, 2010

紙幣の向き

【9月6日特記】 僕は几帳面な男である。あるいは、貶し言葉を用いてもっと否定的に表現するなら、僕は神経質な男である。

Wallet1

お札は裏表上下左右を揃えて財布に入れないと気が済まない。向きとしては、右の写真の通りである。

お店などでお釣りをもらうとき、そういうことに全く無頓着な店員さんもいて、あるいは無頓着ではないにしても忙しくてやっている暇がないのか、裏も表も上も下もぐちゃぐちゃで何枚かのお札をくれることがある。

そういう場合、僕はもらったお札を裏表上下左右をひっくり返してきっちり揃えてから財布にしまう。

中には僕と同じように几帳面な、あるいは、貶し言葉を用いてもっと否定的に表現するなら神経質な店員さんもいて、すべてのお札をきっちり揃えて返してくれることもある。

しかし、問題なのはむしろこちらの場合なのである。

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Sunday, September 05, 2010

9/5サイト更新情報

【9月5日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログのことではなく、併設する私のHPの更新案内です)。

漸く『シンセミア』を読み終えたことで、今回は久しぶりに書評と、レギュラーで更新している言葉のエッセイの新作がひとつずつという形になりました。

書評のほうは今書いた通り、阿部和重の『シンセミア』です。いやぁ、2巻を読み終えるのに随分手こずりました。正直あまり褒めるところを見つけられなかったのですが、頭ごなしに否定的な書評にならないように一生懸命書きました。

エッセイのほうは、このところそのカテゴリのものが増えているのかも知れませんが、日本語の発音の面白さについて書いたものです。

という訳で、今回の更新は下記の通り:

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Saturday, September 04, 2010

「ココログ」アプリ体験実記

【9月4日特記】 昨日の記事は iPhone で書いて投稿した。この「ココログ」専用の投稿アプリがあるのである。これをインストールしてから本当に楽になった。

昨日は夕方から『大奥』の内覧試写に行き、夜の会食の時間までの間に喫茶店でちゃちゃっとその鑑賞記事を書いてアップしたのである。

今までも携帯で投稿ができたが、この作業はよほどの短文記事である場合を除いてかなりストレスがある。iPhone の Safari で Web を閲覧しながらアップする方法もあるが、iPhone の小さい画面(と言ってもガラケーの倍くらいはデカイし、ピンチアウトできるので使い勝手は遥かに良いが)でやるのはやはり限界がある。

何よりも何度も推敲するという作業に向いてないのである。一覧性と操作性の限界である。

それに、一度アップしようとした瞬間に原稿が全て消え去るというバグに見舞われたこともあり、そのため他のアプリで作成してからココログ・アプリにコピペするという段取りを踏んでいるのだが、それが面倒でもある。

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Friday, September 03, 2010

映画『大奥』内覧試写会

【9月3日特記】 映画『大奥』の内覧試写会に行ってきた。よしながふみの漫画の映画化。

コミックスが何巻出ているのか知らないが、かなりの大作である(僕は4巻まで読んだ)。ここではその最初の巻だけを映画化しているのだが、欲張ってもっと先まで描かなかったのが良かったと思う。もっと長かったら多分脚本が破綻したのではないだろうか。

スケール感を出そうとして遠景を描いたCGの作りと、やたらと縦横に動き回るクレーン・カメラが却って嘘っぽくなってしまっているのが少し残念だったけど、映画化の試みとしては成功だったのではないかな。

設定と大まかな筋運びは残して、細部のエピソードはちょこちょこ触っているのだが、全体としての調和はよく取れていたと思う。

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Thursday, September 02, 2010

個人としてのクラウド体験

【9月2日特記】 クラウド・コンピューティングということが言われて久しいが、iPhone を使うようになって初めてそのことを実感している。

僕はクラウド・コンピューティングというのは主に企業が省資源、省スペース、リスク軽減等の恩恵を受けるシステムだと思っていた。

個人としてはせいぜいリムーバブル・ディスクに保存するかネット上に保存するかだけの違いであり、ネットに接続しなければ取りに行けないくらいなら手許のディスクに保存してあるほうが面倒じゃなくて良いくらいの認識でいたのである。

つまり、それは個人としてのクラウドの実感がなかったということだ。

それが iPhone で変わったと言うのは、必ずしも iPhone が優れてクラウド的なツールであったからということではない。

それは Gmail を今までよりも駆使し始めたからだ。

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