今日の BGM#47
【9月10日特記】 初めて読んでくださった方には、この「今日のBGM」という表題が何を意味しているのか分からないだろうが、まあ、分からなくても別段支障はない。単に「名曲集ピックアップ」みたいな感じでお読みいただければ、書いているほうとしてはそれで充分満足である。
とは言え、それでも気になるという方は、このシリーズの過去記事をお読みください。大体切りの良いところで、時々その由来を説明しているので(ただ、その説明を読んだからといって特に何か効果やメリットがあるわけではないとは思う)。
さて、今日も2回分。
- 唇を動かさないで(おかわりシスターズ)
- 青いキングダム(パール兄弟)
- さすらいの天使(いしだあゆみ)
- 春のナヌーク(MOONRIDERS)
- 誘惑について(Pizzicato Five)
- はいからはくち(小西康陽)
- 情熱☆熱風◎せれなーで(近藤真彦)
- きれいだネ(詩人の血)
僕はおニャン子クラブより1世代前のオールナイトフジ世代である。1)はご存知初代オールナイターズの中でも屈指の人気グループのアルバムに収められたもので、おかわりシスターズ名義になってはいるが、実際には深谷智子のソロ作品である。
僕はこのアルバムは1980年代の日本のポップス界屈指の名盤だと思っている。秋元康を中心に力量のある作詞・作曲家陣に支えられて、どれをとっても見事な名曲に仕上がっていたと思う。
2)はサエキけんぞうを中心とする千葉ロックの雄。この曲はシングルカットこそされなかったものの、アルバム『ブルー・キングダム』を代表する作品であった。
3)はあちこちで何度か書いているが、僕はいしだあゆみのベスト・シングルだと思っている。橋本淳・筒美京平コンビ。
4)はアルバム『Bizarre Music For You』の2曲目。如何にも白井良明らしい素晴らしい曲。この幻想的な転調は雪を融かす春の風である。
5)はまだ野宮真貴が加入する前の Pizzicato Five。この時代を感じさせる──渋谷系か。確か渋谷の HMV で買った記憶がある。他のグループには真似のできないおしゃれな曲だった。
僕は Walkman には原則としてインストゥルメンタルの曲は入れていないのだが、6)が唯一の例外(だったと思う)。言うまでもなくはっぴいえんどのカバーだが、ここまで原曲を解体して別の魅力を生み出すカバーは滅多にない。ブラス・セクション入り乱れて非常にファンキー。
7)は、いやぁ、何度聴いても萎えるくらい歌が下手なんだけど、マッチの作品の中では一番好き。これも筒美京平先生。
そして、久々に聴いた8)。この歌詞の皮肉と曲の変幻! この曲はまさに90年代の最高峰であると思う。僕はヤフオクで大枚はたいてこのシングルCDを入手し直した。
今回のリストはとても充実。書いてて非常に満足であった。
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