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Thursday, July 15, 2010

きっかけ

【7月15日特記】 僕は朝は用意が整ったら家を出るというスタンスなので、乗る電車の時間は決まっていなくて、日によって30分くらいは前後する。

それでも、まあ、よく乗る電車は2本くらいに絞られるし、時間は違ってもいつも同じ車両の同じドアから乗るので、乗り合わせる人たちもかなり固定化されてくる。そして、いつの間にかそういう「朝の通勤の友」にニックネームを付けていたりする。

例えば「永さん」。若い頃の永六輔にそっくりだから。

例えば「英語教師」。白人女性なのだけれど、如何にも都心の英会話学校の教師みたいな感じの人だから(実際には多分全然違う職業に就いている人だと思うけど)。

例えば「ズタ袋おやじ」。いつも小汚いズタ袋みたいなデイパックを持っている。何を入れているのか分からないけれど、見た目固いものがぎっしり詰まってる感じ。んで、どんなに混んでいてもそれを床には下ろさず右肩に背負っている。だから、このおっさんの右側には立たないように注意する必要あり。

例えば「ミスター管」。イヤフォンでいつもクラシック音楽を聞いている人。漏れてくる音を聴いていると交響曲っぽいものを聴いていることはほとんどなく、行進曲だったりウィンナ・ワルツだったり、派手目の管弦楽だったり、静かな室内楽だったり…。そして、ある日ふと見ると大きな管楽器を持っていた(黒いハードケースの中なので、それが何の楽器なのか明確には分からかったのだが…)。

そして「恐怖のヤニ男」。駅に向かう道もずっと喫煙中。毎朝駅前の煙草屋の横の灰皿に、最後のひとふかししたあとの吸殻を捨ててから改札をくぐってくる。体中からヤニの匂いがぷんぷんする。

しかし、それにしても不思議だ。

僕はこの人とは随分前から同じ電車に乗り合わせているが、恐らく僕自身が煙草を吸っていた頃には全然この匂いに気づかなかったのではないだろうか。

僕が煙草を辞めた3年4ヶ月前から、彼は徐々にヤニ男になったのである。言わば僕が煙草を辞めたことによって、彼はこのニックネームを与えられたわけで、そういうのって面白いなあと思うのである。

あだ名ってきっかけだなあ、なんて解ったような解らんようなことを考えたりしている。

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