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Monday, July 26, 2010

無機能電話機と多機能機

【7月26日特記】 iPhone の(あるいは Apple 製品共通のと言うべきなのかもしれないが)洗練されたところ、使いやすいところは本当にたくさんあるけれど、僕が一番感心したのは非常に地味な機能だった。

それは「機内モード」である。飛行機に搭乗するときなど、電波の受発信はしないようにしながら、本体単独で使える他の機能はそのまま生かすというものである。

僕は docomo しか使ってなかった頃からこの機能がほしかったのである。今では3キャリアの携帯電話にもそろそろこの機能が付き始めると耳にしたが、これは遅きに失したと言わざるをえない。

今までは飛行機に乗る時は電源を切るしかなかったのである。あれだけ多機能のきょう日の携帯が、機内に入った途端に「無機能」になるのである。馬鹿馬鹿しいと思いませんか?

例えば、しょこたんが自分のブログに航空機の窓から撮った写真をアップしたときに、「機内では携帯の電源は切らなければいけないのではないか!?」と物議を醸したことがあった。これってかなり無残な話ではないか?

写真を撮るのに外界と電波のやりとりをする必要はない。にもかかわらず、日本のケータイは写真を撮ろうとすると電波のやりとりを始めてしまう機械なのである。

電波のやりとりをしてはいけない時間・場所・場合には、写真を撮ることも、さっきもらったメールを読み返すことも、ゲームをすることも、カレンダーを見ることもできないのである。我々はこんな馬鹿馬鹿しい機械と付き合ってきたのである。

で、全然知らなかったのだが、iPhone を買ったらちゃんと「機内モード」という設定があるではないか。なんや、考えてる人はちゃんと考えてるんや、という肩すかしのような驚きと喜び。

これは使い手の使い勝手を考えた思想である。

日本の携帯メーカーの技術者はきっとこんな風に言ってきたのではないだろうか?

「バカヤロウ、俺たちは電話機を作ってんだぞ。電話を使わないときは電源切ればいいんだよ。なんで電話だけ切って他の使い方させなきゃなんないんだ?」

iPhone は電話でさえないのである。電話はあまたある機能の1つである。みんながそれぞれの機能をそれぞれのやり方で活用し、楽しめば良いのである──そういう思想が僕はとても嬉しいのである。

しかし、置き換えて考えてみると、ウチの会社にもそんなことを言い出しそうなプロデューサやディレクタがいるなあ。

「バカヤロウ、俺たちはテレビ番組作ってんだぞ」

別にテレビでなくてもええやん、観てくれるんなら──と僕は思うのである。

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Comments

docomoの携帯電話にも、セルフモードという「すべての通話やメールが使用できないように設定する機能」があります。
「機内モード」に比べて名称からどんな機能か連想しづらく、あまり広く認知されていない感がありますが。

auやsoftbankの端末にも、同じような機能が備わっているようです。

Posted by: spear-head | Wednesday, July 28, 2010 at 00:27

> spear-head さん
ありがとうございます。7/28付けの記事として続編を書きました。

Posted by: yama_eigh | Wednesday, July 28, 2010 at 10:56

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