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Wednesday, June 30, 2010

『オカンの嫁入り』マスコミ完成披露試写会

【6月30日特記】 昨夜、映画『オカンの嫁入り』のマスコミ完成披露試写会に行ってきた。良い映画だった。そんなに凄い映画かと言えばそれほどでもないのだが、とても好感の持てる映画だった。

原作は咲乃月音による第3回日本ラブストーリー大賞ニフティ/ココログ賞受賞作。監督は呉美保。この監督のことはよく知らなかったのだが、デビュー作『酒井家のしあわせ』で高い評価を得て、これが第2作とのこと。

僕は監督で映画を選ぶことが多いが、この作品に関しては大竹しのぶと宮﨑あおいの夢の共演に一も二もなくという感じだった。2人とも大好きな女優なのである。この2人が母と子を演ずる。父親は娘が生まれる前に死んで母子家庭という設定である。

その2人に、中庭続きの隣家に住む大家の役で絵沢萠子、オカンの15歳年下の再婚相手に桐谷健太(この男の登場が物語の発端になっている)、オカンが勤務する町の外科医に國村隼という達者なところが絡んでくる。(宮崎あおい)

タイトルにオカンという言葉が入っていることから分かるように、舞台は関西である。ただし、関西モノの多くはついつい力が入って「どや、これがディープ関西や。参ったか!」みたいな作りになりがちなものだが、この映画はもう少し抑制が効いている。

下手にデフォルメや誇張が施されていない関西。映画の中でも宮﨑あおいは大竹しのぶのことを「オカン」と言わずに「お母さん」と呼ぶ。

大竹・宮﨑の2人は関西出身者ではないが、大阪弁は本当によく練習したと見えて違和感がない。もちろんネイティブが聴けばネイティブでないことは欺きようがないが、でも、よくここまで練習したとネイティブが褒めたくなるほどである。

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Tuesday, June 29, 2010

ハガキ通信

【6月29日特記】 知人の女性からハガキをもらった。かつての職場の同僚で、もう長らく会っていない人である。

ハガキには、実は某所で僕を見かけたのだけれど、人違いかもしれぬと思い、自信がなかったので声を掛けられなかった、とあった。

その場所と時間からすると、どうやらそれは僕と妻に間違いない。その偶然自体は別に驚くに足りないのだが、そういうことをハガキに書いてくる人って、今ではとても貴重な存在である。

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Monday, June 28, 2010

名刺交換しない世界

【6月28日特記】 最近思うのは twitter で知り合った人って初対面でもあまり名刺交換しないのである。昨日もしなかった。

つまるところ twitter の世界では会社の肩書きなんてどうでも良いわけで、にも拘わらず、名刺交換する頃にはお互いのことをかなり知っていて打ち解けているわけで、あまり名刺交換する雰囲気でもないということなんだろう。

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Sunday, June 27, 2010

『iPad ミュージック・アプリで遊ぼ!』

【6月27日特記】 中村充時さんが主催する京都・洛東チャーチホールのイベント『iPad ミュージック・アプリで遊ぼ!』に行ってきた。

中村充時さんはワーナー・パイオニアを皮切りに、いくつかの音楽関連会社の、そして最近ではフリーのレコーディング・エンジニアとして活躍している人だ。手がけた主なアーティストとしては中森明菜や難波弘之、スターダスト・レビューなどがあり、また、ゲームや映画の BGM でも知られている。

また、中村さんは本職の牧師であり、今日のイベント会場となったのは、彼の居所であり、教会であり、かつイベントやレコーディング用のホールでもある「洛東チャーチホール」である。

本日のメニューは5つ

  1. 洛東チャーチホールのオーディオ設備の紹介
  2. iPad と iPhone の音質比較
  3. iPad / iPhone 用シーケンサー・アプリ iSequence の使い方実例紹介
  4. 音楽業界標準の Digital Audio Workstation であるプロ・ツールズ HD3 を使ってのミックスダウン講座
  5. 電子楽器「メロトロン」の紹介

である。

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Saturday, June 26, 2010

スパム標的の謎

【6月26日特記】 ここのところ何ヶ月か、不思議で仕方がないのだけれど、このブログのあるひとつの記事に次から次へとスパム・コメントがつくのである。

このブログはコメントもトラックバックも、管理人たる僕がチェックして初めて公開する形なので、読んでいただいている皆さんには分からないだろうが、最近は週1本を上回るペースでスパム・コメントが送られてきている。

その記事は『携帯を買い替えた(2)』

1年半前に書いた記事に今ごろコメントがつくこと自体が珍しいし、全文日本語の記事に外国語(主に英語)のコメントがつくのも不自然である。

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Friday, June 25, 2010

テレビの表現

【6月25日特記】 昨夜は皆さん御存知の通り深夜3時台からサッカー・ワールドカップ日本対デンマークの試合があったのだが、日本テレビの放送は随分前から始まっていて、まだゲーム開始までに4、5時間あるにも拘わらず、「まもなく日本代表!」などと言っていたらしい。

4、5時間前なのに「まもなく」と言うのは如何なものか、というのがまず浴びる批判だろう。

ただ、まあ、じゃあ、何分前だったら「まもなく」と言って良いかといえば別に基準があるわけでもなし、「単なる誇張である」「はやる気持ちをそういう表現に込めた」と強弁されると、僕としては明確に反論できない気もするのである。

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Wednesday, June 23, 2010

大相撲から日本人論

【6月23日更新】 野球賭博問題で大相撲名古屋場所が開催中止になるのではないかと言われている。あるいは、たとえ興業が行われても NHK は放送を中止するのではないかとも言われている。

何か不都合なことが起きると、とりあえず目前の何かをやめるという行為に意義を見出そうとするのが日本人の特徴のような気がする。

もちろん、いろんな要素があるのだから、そういう理屈で一刀両断にしてしまうのも危険なことではあるが…。

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Tuesday, June 22, 2010

ヘア・ドライヤの冷風は何のためにあるか?

【6月22日特記】 ヘア・ドライヤの冷風は何のためにあるか?

僕はずっと、夏の暑い日に熱風ではたまらんからだと思ってきた。

確かに、夏の暑い日に熱風で髪を乾かすのはたまらん。しかし、これも自分でよく知っていることなのだが、冷風では如何せん却々乾かんのである。

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Monday, June 21, 2010

夏至に思う

【6月21日特記】 今日は夏至だそうである。

ということは、明日から次第に日が短くなって行く。そう思うと悲しい気分になる。

若い頃はそんなこと全く考えなかったが、ここ数年、どんどん日が長くなって行く季節は好きだが、どんどん日が短くなって行く季節に入ると何だか悲しくなる。

それは僕が、寿命という面から考えれば、明らかに人生のピークを過ぎて下り坂に入っている、ということと何か関係があるのだろうか? よく解らない。

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Sunday, June 20, 2010

川の畔、山の中

【6月20日更新】 考えてみれば結婚以来ずっと川の近くに住んでいる。まあ、広い意味で言うと有史以来人間は大体川の近くに住んできたのかもしれないが。

で、川の近くには野鳥がいる。森が近ければなおさら野鳥がいる。今住んでいるところは川も森も近いので野鳥の声が絶えない。

しかし、野鳥のさえずりだけ聞いて、それが何の鳥か当てるのは難しい。もちろん、スズメとかカラスなど一部の鳥は別として。

野鳥図鑑の類はいろいろ使ってきた。日本野鳥の会が出している奴──声を聞くための scan talk reader も持っている。

今は iPhone に「日本の野鳥鳴き声図鑑」というのを入れているが、耳で聞いて、それと同じ音をアプリで探して鳥を特定するのは却々難しいものである。

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Saturday, June 19, 2010

6/19 サイト更新情報

【6月19日特記】 サイトを更新しました(このブログのことではなく、併設する私のHPの更新案内です)。

今回は書評と、レギュラーで更新している言葉のエッセイの新作がひとつずつです。

書評は恩田陸の短編集。エッセイは常用漢字表改訂についてのもので、これを取り上げるのは3回目です。

という訳で今回の更新は下記の通り。

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Thursday, June 17, 2010

忘れられる結末について

【6月17日特記】 まあ昨日今日始まったことではないのだが、僕は本を読んでも映画を見ても、日が経つと見事にきれいサッパリ忘れてしまう。

いや、ま、「きれいサッパリ」と言うのはさすがにことばの綾で、何も憶えていないということではない。少なくとも面白かったか面白くなかったという感想はしっかり残っている。しかし、どこが面白かったと問われると途端に覚束なくなる。

ストーリーは大体憶えていない。特に肝心なところを憶えていない。

『1Q84』BOOK3 を読み始めた時も、BOOK1 と BOOK2 の肝心なところを憶えていない。ま、この本は幸いにして非常に親切に書いていてくれたので、BOOK3 を読んでいると次第に(おぼろげながら)BOOK1 と BOOK2 が甦ってきてくれたから助かった。

映画『告白』を観たときは、見終わってから気づいたのだが、原作小説がどうなって終わったのかをちっとも憶えていない。特に小説の結末が思い出せないことが多いのである。

この映画に関しても中盤まで監督によって細かく手を入れられていることは容易に分かったのだが、肝心のラストシーンがどこまで原作に忠実であったのかが思い出せない、と言うよりも、小説の結末を全く憶えていないので、映画のラストが原作に従ったものなのか、全く映画独自のものなのか判然としないのである。

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Tuesday, June 15, 2010

『東京島』マスコミ試写会

【6月15日特記】 映画『東京島』のマスコミ試写会に行って来た。

僕は桐野夏生の原作は読んでいて、ああ、木村多江なら主人公の清子に適役だなあ、と思った。本当は多分もっとオバハン臭い感じなのだろうが、さすがに主演級の女優でそういう人はなかなか見つかるまい。

となると、飛び抜けた美人ではないのに男好きのする、何とはなしにそそる感じのある木村多江ならかなり当を得たキャストだと思った。そして、実際に、そんな期待をまるで裏切ることのない好演だった。

ただ、映画の始まり方には少し唐突感がある。

船の遭難シーンは全く描かず、東京島で生活を始めた当初の苦難もすっ飛ばして、生活がかなり安定して来たところから語り始めるからである。いきなり島の天然素材を組み合わせた立派な家を見せられると、やはり説得力に欠ける印象がある。

元の夫の鶴見辰吾もあっという間に死んでしまって、清子が野性に馴染めない男に少しずつ苛立って幻滅して行く様子が描かれないのも残念だ。ワタナベがどういう経緯でトーカイムラで孤りで生きているのかももっと丁寧に描いてほしいパートだった。

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Monday, June 14, 2010

プリンタ

【6月14日特記】 古くなったプリンタを捨てて、1台だけそこに繋いであった妻の古いほうの PC を新しいほうのプリンタに繋ぎ直すことにした。

プリンタ・ドライバをインストールしなければならないのはよく分かっているが、先にこの PC から新しいプリンタを見つけてからで良いかと思ってやり始めたのだが、これが見つからない。

Windows の機能からネットワーク上のプリンタを探したり新しいプリンタをインストールしようとするのだが、どこにも件のプリンタが発見できないのである。これはなんでだろう?

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Sunday, June 13, 2010

今日の BGM#43

【6月13日特記】 久しぶりに掲載──ステッパ踏みながらウォークマンで聴いたランダム再生のログ。今回も2回分。

  1. ヨイトマケの唄(美輪明宏)
  2. 追憶(沢田研二)
  3. いいじゃない(渡辺美奈代)
  4. 風になりたい(我那覇美奈)
  5. 鎮静剤(和幸)
  6. どうにかなるさ(かまやつひろし)
  7. 八月の濡れた砂(石川セリ)
  8. 雲にのりたい(黛ジュン)

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Saturday, June 12, 2010

『私の家では何も起こらない』恩田陸(書評)

【6月12日特記】 読み始めてすぐに「しまった!」と思った。残念ながらこれは僕の好きなタイプの恩田陸ではなかった。

恩田陸にはいくつかの顔があるのだが、これは所謂ゴシック・ホラーと言われる分野の短編集で、恩田陸的な見せ場としては短い文章の中でのことばの「切れ」ということになると思う。

そういう意味では、この作品も大変「切れ」が良い。全体を通して1つの「幽霊屋敷」を扱いながら、時間軸は各作品によってさまざまで、それがわざと前後して並べられていることによって、却って全体像に深みが出て、そして怖い。

時間を縦糸ではなく横糸にして、複雑に恐怖を編みこんだタペストリーという印象。

そして、そういう怖いシーンに何気なく挿入されている、例えば風景の描写とか、家具やカーテン等についての形容などが、物語のサイドから抜群の「切れ」を以て刺さってくる感じがある。

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映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

【6月12日特記】 映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』を観てきた。大森立嗣監督。前作でありデビュー作である『ゲルマニウムの夜』が良かったのでマークしていた作品である。

で、見てみると、これが何とも言えずやりきれない映画である。荒んだ心を描くだけで救いなんてどこにもない。ただ、あてどなく堕ちて行くロード・ムービーだ。

ケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)は同じ施設で育ち、今は同じ土木解体会社の作業員として働いている。電気ドリルみたいなやつでコンクリートの壁や柱を壊して行く「はつり」という作業を一日中やっている。

給料は安く、作業はきつい。おまけにケンタは先輩作業員の裕也(新井浩文)から理不尽な虐待を受けている。それは、同じ施設で育ち同じ解体会社に務めていたケンタの兄・カズ(宮崎将)がカッターで裕也をメッタ切りにした事件に対する終わりなき報復である。

そもそもカズが暴力的になってしまったのも、突然指が動かなくなるという、この仕事特有の病気にかかってしまったからである。カズは今網走の刑務所にいる。

ジュンは親が誰かさえ解らない。その分ケンタを慕っている。が、裕也には逆らえない。

そのジュンが街でナンパして連れてきたのが、「ブスでバカでワキガの」女・カヨちゃん(安藤サクラ)である。台詞にはなかったがデブでもある(監督の指示でかなり体重を増やして撮影に臨んだらしい)。

この3人が、ある夜、会社に忍び込み、事務所をめちゃくちゃにし、車と資材を盗み、裕也の車をボコボコにして当てのない旅に出る。ここからがロード・ムービーだ。当てもなく飛び出したが、結局カズのいる網走を目指すことにした。

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Thursday, June 10, 2010

映画『戦闘少女』

【6月10日特記】 映画『戦闘少女』を観てきた。

井口昇監督の原案を、井口昇本人と西村喜廣、坂口拓の3人が1章ずつ監督を務めた少女スプラッタ戦隊ヒーロー(ヒロイン?)・アクションもの(笑)

主演のアイドル3人は凛役の杉本有美、玲役の高山侑子、佳恵役の森田涼花。

もう血が出るなんてもんじゃない。耳はちぎれる、手は切断、首ははねられ、顔3等分、目玉は飛び出し、内蔵ぶちまけて、血しぶきの雨あられ、等々。そういうのが苦手な人は絶対見てはいけません。

んでもって、最初に書いたように、これがちゃんと(ちゃんとと言うのも変だが)少女アイドルのコスプレものなんですよね。セーラー服だったりナースだったり。

で、体の一部が凶器に変化するというのが突然変異とか人造人間とかかと思いきや、彼女たちはそもそも人類ではなくヒルコ族だったという設定。

ヒロインの凛は右手が鉤爪になる。彼女の父親はおっぱいとペニスがなんかぐちゃぐちゃした生き物っぽいものだったり、あとミュータント・ガールズたちは人(いや、ヒルコ)によってお尻からチェーンソーとかおっぱいから日本刀とか、まあ井口監督らしい奇想天外の度肝を抜くエロ・グロ・ナンセンス。

出てくるヒルコ族のほとんどが少女というインチキな設定が良い。見事に程良くエッチである。

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Tuesday, June 08, 2010

写真に思う

【6月8日特記】 知人が昔の写真をメールに添付して送ってくれたので PC に取り込んだ。

考えて見ればもう長らく紙焼きの写真を手にしていない。

仕事で一緒になったとてもアナログっぽい某地方局の副社長さんが、自分のデジカメで僕を撮影してくれて「お送りしますよ」とおっしゃるので、「できればデータでいただけますか」と頼んだのに、わざわざ紙焼きにして郵送してくれたのが最後ではなかろうか。

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Monday, June 07, 2010

社長を考える ── テレビマンユニオンと民主党

【6月7日特記】 会社に入って一番成功したものが社長になる、あるいは社長になるのが一番の成功である──というような考えでは、もう立ち行かない企業もあるのではないか、とずっと思っている。

特にウチのような、放送局みたいな会社をいつまでもそういう考え方で運営していると、どの道行き詰まってしまうような気がする。しかし、日本の多くのTV局・ラジオ局が未だにそういう固定観念から抜け出せていないのではないだろうか。

そうではない例はないのか、と考えていたら1社だけ思い当たった。それは、制作プロダクションのテレビマンユニオンである。

最初に言っておくと、このテレビマンユニオンのような形態は、恐らく他の一般企業に拡張して適用するのは無理だと思う。もちろん法律上会社という形式は取っているが、ここの設立理念は会社ではなくテレビ制作者たちのユニオン(組合)なのである。そして、普段から「個の集団である」と謳っている会社なのである。

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Sunday, June 06, 2010

無題

【6月6日特記】 以前、ともかく自分の予定を埋めようとする先輩の話を書いた。この記事だ。

この人は朝起きて何もすることがないのが嫌で、なんでも良いから期日と目標で自分のスケジュール表を埋めていったと言う。

僕は全く逆で、計画に追い立てられるのが嫌で、何もすることがないのが究極の目標である。世の中にこれほど自分と違う人がいるのかと驚いた──みたいな記事だった。

今日また彼の話を思い出した。

彼はこうも言っていた。

僕はねえ、ともかく目標を立てたら「いついつまでにこれをするぞ」とみんなの前で口に出して言うことを心がけましたね。そういうことによって自分を縛って駆り立てて行く。そうしないとダメなんですよね。そういうプレッシャーを乗り越えてやって行くのが好きなんですよ。

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Saturday, June 05, 2010

6/5 サイト更新情報

【6月5日特記】 サイトを更新しました(このブログのことではなく、併設する私のHPの更新案内です)。今回は珍しくたくさんの更新があります。

例によって月2回(5日ごろと20日ごろ)更新している、ことばに関するエッセイの新作が1つ。過去のエッセイに追記が1つ。

それから半年ぶりに読書コラムの新作を書きました。

そして最後に、bk1 に投稿している書評は今回は3編。Web マーケティング関係の本が2冊と『1Q84』BOOK3 です。

という訳で今回の更新は下記の通り。

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Friday, June 04, 2010

『1Q84』BOOK3 村上春樹(書評)

【6月4日特記】 BOOK3 である。BOOK1-2 と明らかに違うのは、僕らがすでに BOOK1-2 を読んでしまっていること。即ち、それは最初から「続き」として始まったということ。そして BOOK1-2 を読んでいる時と決定的に違うのは、僕らはこの後に BOOK4 が続くことを明確に知っているということだ。

つまり、言うならばブリッジなのである。橋渡しという意味のブリッジ。あるいは音楽用語の「サビ」だと思ってもらっても良い。あるいは小説全体をひとつの文章になぞらえるなら、起承転結の「転」なのである。

ただそれは起から承へとまっすぐに繋がってきたものが、急に方向を転換するというような感じのものではない。無理やり変化をつけようとする匂いもない。ただ、BOOK1-2 では天吾の章と青豆の章が交互に続く構成になっていたのに対して、BOOK3 ではそこに唐突に牛河が加わり、リズムは2拍子から3拍子に変わる(ただし、テンポはそのままで)。

なぜ、ここに来て急に牛河などという醜い脇役が全体の3分の1の章を奪う必要があるのか、それは全く理解出来ない。ただ、BOOK1-2 では大人しくしていた牛河が急に活発に動き出して、ストーリー自体もエネルギーを増してうねり始める感がある。

でも、その一方で BOOK1-2 でははっきりしなかったいろんなことが繋がり始め、説明がつくようになってくる。僕は、ちょっと辻褄が合いすぎるのは勘弁してほしいな、と祈るような気持ちで読み進んで行く。

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Thursday, June 03, 2010

映画『春との旅』

【6月3日特記】 映画『春との旅』を観てきた。

小林政広という名前は前から知ってはいたが、前衛的で小難しい映画を撮る監督という印象があって、今まで一度も観たことがなかった。

パンフレットでも「従来の作品から一転してオーソドックスな作品を撮った」という位置付けをしているが、確かにこの映画にそれまで言われていたような実験的な色合いはない。

そして、その正攻法で見事に胸にズシンっと響いてくる作品を創り上げている。驚異的な映画だと思った。

冒頭、如何にも寒村という感じの掘っ立て小屋みたいな家から興奮した老人が飛び出してくる。74歳の元漁師・忠男(仲代達矢)である。そして、その後を19歳の孫娘・春(徳永えり)が大きな荷物を持って追いかける。

家の中で2人にどういうやり取りがあったのかは直接描かれない。ただ、見ているうちに少しずつ分かってくる。

忠男と春は2人きりで暮らしてきた。春の父も母もここにはいない。そして、春が給食係として働いてきた小学校が廃校になり、春は職を失う。

こんな淋しい村(これも後で北海道の増毛だと判る)では他に職探しもままならず、春は「東京に出て働きたいので、おじいちゃんはおじいちゃんの兄弟姉妹のところで世話になるわけには行かないか」と口走ってしまう。

恐らくこの話を半分まで聞いたところで忠男は怒って飛び出したのだろう。「俺を棄てるのか! 分かった。兄のところでも弟のところでも行ってやる」と売り言葉に買い言葉で飛び出したのだろう。興奮のあまり、足が悪いのに杖を投げ捨てて歩いて行く。

春は大慌てで後を追う。もうその時には自分の言葉に後悔している。でも、勢いから本当に兄弟姉妹を訪ねようとしている祖父を制止することもできず、結局彼の旅につきあうしかなくなってしまうのである。

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Wednesday, June 02, 2010

無題

【6月2日更新】 「マスコミが諸悪の根源だ」という言説がある。

例えば今日鳩山総理大臣が辞任を表明したが、そのことに対しても「全てマスコミが悪いのだ」と書いている人を見かけた。今ここで書きたいのは個別の主張の適否ではないので、このことについてこれ以上深堀りはしないが、しかし、「マスコミが諸悪の根源」という説はいろんなところで折にふれて顔を出すのである。

それに対して、「紙も電波も、A社もB社も、何もかもをいっしょくたにしてマスコミが悪いと言うのは的はずれである」と反論している人がいた。

確かにそれは正しい。

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