« 『私の家では何も起こらない』恩田陸(書評) | Main | プリンタ »

Sunday, June 13, 2010

今日の BGM#43

【6月13日特記】 久しぶりに掲載──ステッパ踏みながらウォークマンで聴いたランダム再生のログ。今回も2回分。

  1. ヨイトマケの唄(美輪明宏)
  2. 追憶(沢田研二)
  3. いいじゃない(渡辺美奈代)
  4. 風になりたい(我那覇美奈)
  5. 鎮静剤(和幸)
  6. どうにかなるさ(かまやつひろし)
  7. 八月の濡れた砂(石川セリ)
  8. 雲にのりたい(黛ジュン)

たまたまではあるが、今回はかなり古い曲ばかり。

1)は美輪明宏の大ヒット。多分今の若い人は彼(彼女?)が歌手であることを知らないのではないか。母ちゃんが土方をやってる貧乏な家に生まれた息子、という存在は昔は珍しくなかったかもしれないが、それを歌のテーマにしたのはあの時代であっても珍しかったはず。ケレン味たっぷりの美輪の歌が心に響く。

2)は言うまでもなくジュリーの初期のヒット。好きだったなあ、この転調。

3)は渡辺美奈代のレパートリーの中で何曲かある渚十吾・鈴木慶一コンビによるもの。ポップスの教科書だね。

4)は吉田拓郎が作った川村ゆうこのデビュー曲を我那覇美奈がカバーしたもの。どっちも却々良いと思う。

5)は加藤和彦と坂崎幸之助によるデュオ「和幸」によるものだが、実はこのマリー・ローランサンの詩(堀口大學・訳)にメロディをつけるという試みは、40年近く前に加川良が一度やっている。当然和幸の2人もそれを意識したはずだが、意識した結果がこういう曲なのか、と驚かされる。

フランス現代詩とも日本の四畳半フォークとも遥かにイメージのかけ離れたフォルクローレ調。見事に中南米の悲しい女の鎮静剤になっている。

6)はもう完全に忘れられかけている曲で、かまやつひろしのレパートリーに絞って考えても決して上位に出てこない作品だ。しかし、改めて聴くとこれはとても良い。日本におけるカントリーの大傑作ではないだろうか。

7)は井上陽水の妻であり、依布サラサの母である石川セリのデビュー曲。この人の中音域の何とも言えず甘くて太い響きが好きだ。この声質は他では決して得られない。

8)これも古い曲。何度も聞き比べていると、黛ジュンのヒットの中では結局これが一番の名作だと思う。昔よくあった、多重録音でコーラスも本人が歌うアレンジ。

古い曲ばかりだけど、非常に良い曲ばかりが揃った。

|

« 『私の家では何も起こらない』恩田陸(書評) | Main | プリンタ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 今日の BGM#43:

« 『私の家では何も起こらない』恩田陸(書評) | Main | プリンタ »