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Monday, May 31, 2010

後悔先にありき

【5月31日特記】 「サラリーマンに一番要求される能力は危険予知能力である」と言った人がいて、僕はなるほど言い得て妙だなと思った記憶がある。いや、別にサラリーマンに限定する話でもないだろう。社会に生きる人間全般に拡大しても良い話なのではないかな。

危険予知能力と言っても別に超能力のようなものをイメージしているのではない。

普段の仕事の流れの中で、「こういう報告の仕方をすると却って上司に突っ込まれるぞ」、「こういう表現で提案すると下手すると彼を怒らせて終わりになるぞ」、「こっちの選択肢を採用すると、当面は良くてもあとでえらいことになるんじゃないか?」といったようなことを、肌で感じ取る力である。

それを予知するためには積み重ねた事例の分析が必要だろう。ただ、掴んでおかなければならないのは、過去の失敗の原因ではなく、むしろ失敗例のパタンではないだろうか? そのパタンに近づいたときに、そこに漂う独特の危険の匂いを嗅ぎ取るのである。

そのためには身近な人の失敗をよーく観察しておくことももちろん必要だが、自分自身が手痛い失敗をいくつかくぐり抜けて来ていることも求められるのではないだろうか。そういう経験と後悔と分析が危険予知能力を育てる土壌になるのではないだろうか。

このブログにも以前書いたかもしれないが、僕は最近「後悔だけはしたくないので」という言い方をする人が多いのがとても気になる。単なるレトリックの問題であるならそれで良いのだが、後悔を避けることを第一優先にしていると、下手すると手痛い失敗に辿りつかないで終わってしまう惧れがあると思うのである。

だから是非、そんなこと言わずに後悔しようよ。後悔と分析がセットになって初めて、危険予知能力は育まれるものなのだから。

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