ノンフィクションW『ゆかいなダマされ方』
【5月4日特記】 溜まっていたビデオの消化。今日はノンフィクションW『ゆかいなダマされ方』。
WOWOW は長らくドラマWという企画を続けてきたが、最近はノンフィクションWという企画も盛んにやりだした。読んで字のごとく、ドラマに対するドキュメンタリの単発である。
今回見たのは2月に放送された"だまし絵"特集である。これはノンフィクションとかドキュメンタリと言うよりも、バラエティ構成である。スタジオとして使った美術館に司会のラサール石井、久保純子と、錯視を研究している大学の先生がいて、例を見て解説して行く。
まるでNHK教育みたいな番組である。スタジオの回しは別に何も面白くない。ただ、素材の面白さだけで充分見られる。
と言うのも、僕はこういうのがとても好きだからである。昨年の9月には兵庫県立美術館で開催されていただまし絵展を見に行ったりもしているのである。
今回の放送では、あそこで見た作品もかなり多く紹介されていた。その最たるものは、もちろんエッシャーである。
ただ、これはエッシャーに絞った番組ではない。オープニングはなんとミケランジェロが錯視を利用して描いたシスティーナ礼拝堂の天井画の技法解説である。
今まで何度も見たものに混じって、これまで見たこともなかった作品もあり、紹介されたほぼ全ての錯視にきわめて解りやすく科学的な解説がついていて随分楽しめた。
実はこういう番組の中にこそ番組作りの基本となる要素が詰まっているのかもしれない。
制作はオフィス・トゥー・ワン。
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