CD で持つ愉しみ
【4月18日更新】 今日一日、掃除機をかけている時と仕事の予習をしている時以外、妻はずっと CD をかけていた。僕も別室で自分のことをしていた時間以外は一緒に聴いていた。古いアルバムばかりだ。ユーミンとか竹内まりやとか山下達郎とか。
僕はしかし、いまだに CD を買う。レンタルやダウンロードが主流の時代になって、もちろん僕もそういうものは利用するのだが、しかし、いまだに CD でほしいものは CD を買う。
今日、妻がかける CD を聴いていて、ふと CD を持っていることのメリットが解った。それは CD にはパーソネルが書き記されていることである。
「おっ、このギターすっげー、誰だ、これは」とか、「えっと、この詞を書いたのは誰だっけか」などと思った時に、リッピングやダウンロードで手に入れたものだとにわかに調べようがないのである。
そう言えば昔は参加してるバックのミュージシャンのクレジットだけ見て、全く知らないアーティストのアルバムをジャケ買いしたりもしたものだ。
今はそういう買い方、そういう聴き方はほとんど誰もしないのだろうか? 僕は昔から、多分中学くらいからそういう買い方、そういう聴き方をしてきた。TV番組でスタッフロールを一生懸命見るようになったのも多分その頃である。
それは、音楽でも番組でも、メインのひとりのアーティストなり出演者なりだけで成り立つものではない、バックにいる人たちの働きと融合して初めて作品というものが出来上がるのだ、ということに思い至り始めたからである。
そして、バックにいる人の働きをはっきりと視認(あるいは聴認?)できた時のマニア的な喜びは他に替えがたいものがあった。
今日も聴きながら、ついつい何度か CD のジャケットやライナーノーツ、歌詞カードなどを手に取った。CD で持つ愉しみがここにあるのである。
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