twitter は恐ろしい
【3月18日特記】 考えてみたら twitter は恐ろしいのである。
twitter ではほとんど一番新しいただひとつの粒でしか判断されない。いや、そこまで極端ではないにしても、せいぜい最新の2つか3つの粒で判断される。
誰もわざわざその人のプロフィールページまで読みに行こうとは思わない。だから、TL が混み合っている時は間違いなく単一の粒だけが読まれて、それで判断されてしまうだろう。140字以内の一つの言及が一人歩きするのである。
「いや、そう単純に判断しないでくれ。例えば1ヶ月ほど前には僕はこんな風なことも書いているんだし」と反論したくても、そのくらい前の粒になると検索してみても却々見つけ出すのは難しくなってくる。だいいち、他人の粒をわざわざ検索してくれる物好きはいない。かと言って自分で検索しても見つけられないのである。
その結果、過去の粒との連関は断ち切られて、一つひとつの粒がそれぞれ孤立してくる。
そうなると、ますます最新の粒だけで判断されてしまう。
そして、単に判断されるだけなら良いのだが、その判断に基づいて攻撃的な粒が飛んで来りする。
その点、ブログやホームページは一つひとつの記事にもう少しボリュームがあるから緩和される部分がある。
いや、別に「僕のブログを全部読んでから反論してくれ」などと馬鹿げたことを言うつもりはない。書いて置いてあるからと言って、ずっと遡って読んでくれるだろうという淡い期待もしていない。
ただ、少なくとも自分が今まで書き溜めてきたものを、ある一定の「量」として提示できることによる効果はある。
そして、反論の際の傍証として自分の過去記事から検索抽出したものを容易に提示できる。ある意味でブログやホームページは、今までに書き溜めてきたものでも評価してもらえる媒体なのではないだろうか?
そう考えると今さらながら twitter の恐ろしさが身に染みる。
「twitter を始めたらブログの更新をする気がなくなった」などと、twitter とブログ/ホームページを同列に論じているのにもよく出会うが、僕にはそういう考え方ができない。
twitter って、やはりブログやホームページとは根本的に違う媒体なのではないかと思えて仕方がないのである。
twitter は瞬発力の勝負である。それが嫌いな訳ではないが、少なくとも僕向きの媒体ではないように思う。
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