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Saturday, March 27, 2010

映画『古代少女ドグちゃん まつり スペシャル・ムービー・エディション』

【3月27日特記】 映画『きょーれつ!もーれつ!! 古代少女ドグちゃん まつり スペシャル・ムービー・エディション』を観てきた。テアトル梅田での井口昇・西村喜廣両監督と谷澤恵里香・亜紗美の両ドグちゃんの舞台挨拶付きである。

『古代少女ドグちゃん』は大阪の毎日放送(MBS)で2009年10月から12月まで12本にわたって放送された、1万年前から妖怪退治にやってきた美少女妖怪ハンターの実写ものドラマである。

ストーリーは、主人公の引きこもり高校生・誠(窪田正孝)と考古学者の父・謙三(上川隆也)が発掘した土偶が実は土偶の神様であり、その土偶ビキニ姿のドグちゃん(谷澤恵里香)が相棒の埴輪ドキゴローを従えて妖怪どもを退治するというもの。

深夜にも拘わらず斉藤由貴、ソニン、竹中直人、美保純など毎回結構豪華なゲストが、しかも妖怪役で出演していた。

その後、北部九州・高知・中京地区でも遅れて放送が始まったが、首都圏での放送はいまもって実現していない。

なお、今回の映画化はTV版を撮り直したものではない。

TVシリーズのうち井口監督自身の演出である第1話「妖怪・鯉びと」と第11話・第12話(最終回)の「妖怪・まぶたの母(前後編)」を繋ぎあわせ、そこに第3話「妖怪・放置自転車」(MBS登坂Pの演出回)や井口監督自身が妖怪に扮した第5話「妖怪・カニ光線」などからいくつかの戦闘シーンを抜き出して加えたものがメインとなっている。

キャラクターの原案は井口昇であるとは言え、権利の関係で豊島圭介や清水崇など、他の有名監督が演出を手がけた回を排除する必要があったのだろう。

そして、今回の目玉は、TV化を前に西村喜廣監督が作ったパイロット版が合せて上映されることである。このパイロット版は映画化によって初めて日の目を見た作品である。このパイロット版でドグちゃんになっていたのが亜紗美である。

さらに、全体を1つの作品としてまとめるために、ドグちゃんによる狂言回し的なシーンを加え(これは新撮)、そしてTVでCMが入っていたところにわざわざフェイクCMを作って入れ込んだものが、この「スペシャル・ムービー・エディション」の全容であり、さらにそこにセーラー服の谷澤恵里香と土偶ビキニ姿の亜紗美、そしてフンドシ一丁の両監督による舞台挨拶が加わって今回の「まつり」の完成である。

まあ、この発想の奇抜さ、設定のはじけ方、しっかりとした特撮、泣かせてもくれるし笑わせてもくれる演出の具合などはTVシリーズを見た者にしか解らないのかもしれない。僕は大好きで、始まる前から大いに期待していたし、当然全回を見ている。

これは本当に青少年のための正しいエロだと思う。こういう程よく健全にエッチな企画は長らく目にしていない気がする。

話もしっかり作ってある。主人公を引きこもりの少年にしてあるところが設定のミソで、このドグちゃんは世間から変な奴、外れた奴と言われる者たちを応援して背中を押してくれるキャラクターなのである。

最終話でドキゴローが妖怪・まぶたの母に首をひねられる辺りは、久しぶりに見てまた涙が出そうになった。本当に良いお話なのである。

で、何よりも仰天ものだったのがパイロット版である。スタッフは事前にこれを見て、「これでは放送できないだろう」ということで、そこから大きく修正してTV版を作り上げたと言う。

まあ、TVシリーズのファンならこれは一見の価値があるよ。エロとスプラッタと脱力ナンセンスが極限まで拡大されたのがこのパイロット版である。もう、ドグちゃんはものすごい形相で白目剥くし、Tバックの女たちがいっぱい出てくるかと思えばドグちゃんのおっぱいも見えるし、血液やら体液やら肉片やらがこれでもかと飛び散るし、TV版とのあまりのギャップに口あんぐりである。

そして、フェイクCMに至っては、もうどうコメントして良いかさえ解らない(笑)

しかし、TV版が先にあってそこから悪乗りしてこれを作ったというのであればそれほど驚かないが、逆にこのパイロット版をマイルドにしてTV版のクオリティに到達したというところに脱帽である。

映画『ロボゲイシャ』も良かったが、『ドグちゃん』も最高だ。僕はこのところ、このAV出身の特撮ものの監督にかなり入れあげている。

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