ネトル
【3月6日特記】 ニールズヤードで買ってきたネトルというハーブティを飲んでいる。
ネトルと言うとなんか間の抜けた感じだが、綴りは nettle である。昔日本のプロ野球チーム(確か南海ホークスだったと思うが)にネトルスという名前の外人選手がおり、来日以来ずっと調子が悪く「ネトルス、いつまで寝とるす」と言われていたのを思い出した。彼の名前もきっと Nettles だったのだろう。
ところで、そのネトルの和名はイラクサで、漢字で書くと「蕁麻」である。そう、蕁麻疹の蕁麻。
てっきり、そのザラザラの葉にかぶれると蕁麻疹が出るのかと思ったが、実はその逆で蕁麻疹に効く薬草が蕁麻なのだそうである。しかし、ネーミングのパタンとしてはこれは非常に珍しい例ではないだろうか? 治療薬の名前が病気の名前の語源になっている例を他に思い出せない。
そう思ってもう少しググってみると、イラクサにはイタイタグサの別名もあり、「イラクサの葉に触れるだけで肌に痛みが走り皮膚がただれる。この症状から名づけられたのが蕁麻疹である」との説もある。うーむ、どう考えてもこっちのほうが説得力に富んでいる。
ま、いずれにしても、そういうギザギザ、ザラザラの葉なのである。それをお茶にして飲むのだからかなり飲みにくいのではないか? 見た目も随分青臭そうだ──と心配したのだが、飲んでみると全く青臭さはなくて甘くて美味しい。気に入って毎日飲んでいる。
作用としては利尿と浄血、適応症としてはリウマチ、花粉症、アトピーなどのアレルギー疾患、痛風、それから蕁麻疹などが挙げられている。
心なしか飲み始めてから体調が良いような気がする。ま、ハーブティなんて大体そんなもんだ。
ちなみに、買ってきた袋に貼ってあるラベルには「ネットル」と「ネトル」の二様の表記がある。
ネットルと言われると少しまた印象が変わってくるからおかしい。
Comments