748曲の命運 続報
【2月25日特記】 もう諦めたのである。
前の記事に書いたように、僕が長年愛用してきた SONY の Network Walkman (748曲入り)がぶっ壊れかけていて、その中に新しい機器に移せそうもない曲がたくさんあるのである。
何故移せないかと言うと、それは前の記事のコメント欄に書いたように、前の PC に保存していて今の PC には保存されていない曲が結構あるからであり、また、昔に D/L した曲は今のように「機器への転送:無制限(あるいは10回)」などという曲は殆どなくて、1回しか転送できないものも少なくなく、そういうこともあってバックアップを諦めたのである。
また、このことは前の記事には書かなかったが、手持ちの CD から録音した曲に関して言うとまた別の事情がある。
僕は ハードディスクがまだ極めて小さかった時代に PC を買ったオールドユーザなので、なんであれハードディスクをできるだけ空けておくということが頭にあり、そのため CD という形で既に保持している曲をダブって PC に収めておくことに強い抵抗感があり、それで一旦 Walkman に移してしまった曲は再度ハードディスクから消去していたのである。
そういうこともあって、随分調子が悪くなってきたこの Walkman が壊れてしまうと、かなり多くの曲が死んでしまうことが予想される。惜しいのは金よりもむしろ今までかけてきた手間である。
1940年代末から今年までの、広い意味での日本のポップスから、シングルカットされたかされていないかに関わらず、ヒットしたかしなかったかに関わらず、僕が好きな曲ばかり748曲を年月を掛けて集めたのである。
HP で調べると修理代の目安は 12,000 円。安いやつなら新品の Walkman が買える金額である。結局ヨドバシカメラに行って、店員にいくつか質問して、やっぱり自分の理解が間違っていないと確認した後、一旦店を出たのだが、そこからまた売り場に戻って新しいのを購入したのである。
修理代の目安の倍くらい払ってしまったが、このほうがすっきりするし、多分音も良いだろう。曲の方はまた時間を掛けて収集すれば良いと割り切ったのである。
果たせるかな、音は良い。昔のものよりかなり進歩している。思うにこれはひとえにイヤフォンの進化に負うところが多いのではないか。
そして、いよいよ PC に繋いで、転送できる曲は転送してみた。三百数十曲。意外に多く救えた。
少しスタート地点に近いところまで戻って、収集の楽しみがまた始まった。多分もう手に入らない曲もある。それは仕方ない。いずれにしても、こういう収集の旅が楽しくて仕方がない。
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