« Web 生活10年目を前に思う | Main | Merry Christmas ! »

Thursday, December 24, 2009

回顧:2009年鑑賞邦画

【12月24日特記】 今年もこの時期になったので、恒例の「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい映画10本」という記事を書いてみる。

ちなみに今年映画館や試写会で見た邦画は47本。最多を記録した昨年より1本少ないが、ここ4年間は大体このぐらいの水準である。

で、毎年説明している通り、これは「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入るであろう」ではなく「入ってほしい」映画10本である。

『キネ旬ベストテン』を選んでいるのは、数ある映画賞/ランキングの中でこれが僕と一番相性の良い評価であり、信頼している賞だからである。そして、「入ってほしい」という名の通り、僕の思い入れ度を加味した選択でもある。

さて、今年は6本くらいまではすんなり選べたのだが、残り4本については却々決定的な差がつけられずに悩んでしまった。

選に漏れた作品を先に紹介すると、まず『沈まぬ太陽』は鑑賞時の記事にも書いたように「20位以内に入るであろう」作品ではあっても「入ってほしい」作品ではないので除外した。それから、『少年メリケンサック』は迷った挙句外した。年末に選ぶとなると結局公開時期の早かった作品が割を食うということなのかもしれないが・・・。

で、最終的に選んだ10本は下記の通り。

  1. 愛のむきだし
  2. フィッシュストーリー
  3. ホノカアボーイ
  4. おと・な・り
  5. ウルトラミラクルラブストーリー
  6. Dear Doctor
  7. サマーウォーズ
  8. 空気人形
  9. わたし出すわ
  10. パンドラの匣

毎年そうだが、これは僕が見た順であって高く評価している順ではない。

すんなり選べた6本というのは1)3)4)6)7)8)である。

7)は貶した記事を見た覚えがない。あまねく高く評価されている作品なので異論のないところだろう。

今年の僕のベストは8)である。これも多くを語る必要はないだろう。ただただ圧倒された。

それから1)も当然選ばれるべき作品であるが、何せ4時間の超長編であるし、関西では十三の「七藝」だけでの上映であるなど非常に限定的な公開だったので、審査員が見ているかどうかという問題がある。日本アカデミー賞には引っかかって来るはずもない映画であるが、キネ旬の審査員なら見ているだろうし、しっかり選んでくるのではないかと期待している。

次いで、まあ一応選んでおくかという感じで選んだのが6)である。同じ西川美和監督作品でも2006年の『ゆれる』ほどの凄みがないのは少しくっきりと描きすぎたからなのだろうか? でも、まあ、いずれにしても良い映画ではあった。

さて、この辺りからは、どの映画が良かったかよりもどの映画を選ぶのが僕らしいのかという領域に入ってくる。

4)は非常にセンスの良い映画で、ストーリーもよく練りこんであり、映像・音声ともに非常に印象の深い作品だった。ベストテンから漏れることはあっても20位以内には確実に選ばれてくるのではないかと読んでいる。

3)はむしろ僕の意欲的な選択である。不思議な雰囲気のある作品で、いつまでも印象に残っており、しばしばそのカット割りまで脳裏に甦ってくる──そういう映画って結局良い映画なのだと思う。

さて、そこから後はちょっと迷った。

9)を選んだのは僕の森田芳光贔屓の表れだと思ってもらって構わない。あえて写実的な表現を避けた病室のシーンなど、異論はあるかもしれないが、いずれにしても非常に森田芳光らしい映画であったことは確かである。ただ、近年の作品で言えば『間宮兄弟』ほどのインパクトはなかったかもしれない。

それから10)。これは『少年メリケンサック』とは逆に公開が遅かった分まだ印象が残っており、それが有利に働いているのかもしれないが、とても「拾い物」感の強い映画だった。期待を込めて選んでみた。

それで、そうすると結局他に2本選ぶとなると2) と5)なんだろうか、という感じである。

中村義洋監督作品としては2)ではなく『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも良かったのかもしれない。いずれにしても、この器用で多作な監督に敬意を表して1票入れてみた。

そして、あの危うさと破天荒さとやみくもなエネルギーを買って5)を選んだ。新進気鋭の横浜聡子監督、次回はどんなものを撮ってくるかとても楽しみである。

で、上記以外でまだ選んでも良い映画ってあるかな?
『悪夢探偵2』?
『重力ピエロ』?
『インスタント沼』?
あるいは別格で『20世紀少年』3部作?

『BALLAD 名もなき恋のうた』は僕は買わないなあ。

さて、どこまで的中するか。いや、僕の思い入れはどこまで通じるのか。例年通り年明け早々のキネ旬の発表と"答え合わせ"をお楽しみに。

★この記事は以下のブログからTBさせていただきました。

アロハ坊主の日がな一日

|

« Web 生活10年目を前に思う | Main | Merry Christmas ! »

Comments

TBありがとうございます。
選んでいるものが微妙に違い、新鮮です。
映画館でも観たんですが、これを機に「ウルトラミラクルラヴストーリー」と「おと・な・り」のDVDを借りてみます。どちらも感想を漏らしているので正月にでも、書いてみようかな。

Posted by: アロハ坊主 | Sunday, December 27, 2009 13:01

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 回顧:2009年鑑賞邦画:

» 観なきゃソンだよ、2009年の映画 [アロハ坊主の日がな一日]
まだ2009年は終わってませんが、 今年の映画で、マイベスト10をあげてみました。 今までは自分の中でランキングをつけたことはなかったんですが、 「今年のベスト10を決めよう」という お話をいただき、調子にのってやってみました。 詳細はこちら 「紋谷のソコヂカラ(観なきゃね 2009)」 さあ、あなたのベスト10はなんですか?... [Read More]

Tracked on Sunday, December 27, 2009 12:54

« Web 生活10年目を前に思う | Main | Merry Christmas ! »