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Friday, December 04, 2009

『かいじゅうたちのいるところ』試写会

【12月4日特記】 『かいじゅうたちのいるところ』の試写会に行ってきた。

うーむ、これは評価の分かれる映画かもしれない。大変分かりやすい例を報告すると、今日の試写会で、僕の右側の女性は寝息を立てており、僕の左側の女性はすすり泣いていた──きっと一事が万事そういう映画なのだと思う。

実は僕も途中眠くて困った部分があった。それは、やはりこの映画が基本的に子供向け、と言うか、子供のリズムで記述されているからではないかと思う。

ただ、監督は『マルコヴィッチの穴』や『アダプテーション』のスパイク・ジョーンズであり、基調としてはその延長上にある映画であると言っても差し支えがない。面白いかどうかは感じ方が分かれるかもしれないが、良い映画であるということにはそんなに異論は出ないのではないだろうか。

タイトルの『かいじゅうたちのいるところ』は"WHERE THE WILD THINGS ARE"の翻訳である(恐らく原作の絵本を訳したときの訳語なのだろう)。しかし、ここに登場する動物たちは(あくまで大人の感覚では)「怪獣」と呼ばれるものとは少しイメージが違う。

映画を見てもらえれば分かるが、それはまさに THE WILD THINGS と呼ぶにふさわしい、と言うか、そう呼ぶ以外に呼び方がないような却々愛くるしい連中である。

いや、外国と違って日本人の感覚ではそれほど可愛くないと言う人のほうが多いかもしれない。でも、特撮は良くできていて、ほんとに生きてるようなギミックである。

映画のあらすじはこうである:

主人公の8歳の少年マックスは、ひとことで言ってしまうと幼少期にありがちな、構ってもらえないことに対するひがみ(と、ひとことで言ってしまうと本当に元も子もないが)から、お母さんとぶつかって家を飛び出してしまう。

そして、森を抜け海岸にあった小舟に乗って島に流れ着いたところ、そこにいたのがこの「かいじゅうたち」というわけだ。彼らが一体何者で、なんでいつからここに住んでいるのかなどについては一切説明がない。ただ人間と同じ言葉を話し、人間と同じように十人十色である。

特にその中でもキャロル(名前は女だが、オスである)は個性的なキャラである。淋しがりやで気まぐれで、そして傷つきやすくて・・・。幼いマックスは、恐らくキャロルの言動の中に、お母さんと喧嘩して家を飛び出してきた自分の姿を見たはずだ。

──などと解りやすく総括してしまうのは、きっと映画を作ったスタッフの本意に反するものだと思う。

そう、なんと言うか、情操教育みたいな映画だった。そこはかとなく何かを伝えてくる、凡そ西洋人が苦手とするような表現だった。

例えば♪カラス何故泣くの、とか、♪めぇ森の子ヤギ、とかの日本の童謡で描かれているような、具体的にそれは何なのかと問われれば誰も明確には答えられないのだけれど、でも、何故だか心の深いところに、むき出しになった敏感なところにそっと触れてくるような、そんな映画なのである。

大人はついつい、「あれ? この島に着いてからまだ何も食べてないけど、食物はどうなっているんだろう」などとつまらないことを心配してしまうのだが、あまりそういうことに囚われてしまうと、この映画の本当の良さは理解できないような気がする。

「これは何を意味しているんだろう?」などと考え過ぎるのも良くないだろう。「なんで突然そんなことするんだろ?」「で、なんでそんなことでみんなが納得したり仲直りしたりするんだろ?」なんてのも厳禁かな。

さて、映画が終わりかけた頃、あなたは居眠りをしているのだろうか? それとも目頭を熱くしているのだろうか? それはあなた自身で確かめてほしい、と言うか、もし小さいお子さんをお持ちなら、一緒に行って子供たちの反応を観察するのが良いのかもしれない。

★この記事は以下のブログからTBさせていただきました。

アロハ坊主の日がな一日

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Comments

予告編を見るたびに、ドキドキするような、とても楽しみにしている映画です。はてさて、面白ければいいのだが。寝てしまうのかなぁ?「カール祖父さんの空飛ぶ家」の、yama-eighさんの感想を聞きたいものです。

Posted by: hikomal | Sunday, December 06, 2009 at 18:26

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