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Saturday, October 31, 2009

映画『わたし出すわ』

【10月31日特記】 映画『わたし出すわ』を観てきた。

僕は普段から映画は基本的に監督のものだと思っているが、この作品ではまさにそのことを再確認することになった。この映画のように、オリジナル脚本を監督本人が書いているような場合にはなおさらそうなのである。

僕は、全部見ている訳ではないが、デビュー以来一貫して森田芳光監督のファンであるが、この映画はまさに「名人芸」の境地に入っていると思う。客の入りは悪かったが、とても良い映画である。そして、森田芳光にしか撮れない映画であると強く思った。

筋は単純だ。東京から故郷・函館に戻ってきた摩耶(小雪)が高校時代の同級生を順番に訪ね、彼らの夢を実現するため、彼らが挫折を乗り越えるため、彼らをピンチから救い出すために「わたし出すわ」と言って大金を渡して行く話である。

それぞれの額がいくらなのかは台詞で説明されたりしない。ただ、「わたし出すわ」と軽く言うような額でないことだけは確かだ。

彼女が東京でどのようにしてそんな大金を手にしたのかをみんな訝るが、映画の中ではあまり明確に描かれない。彼女が何で稼いだかということはこの映画では重要な要素ではないのである。

「そんな大金もらえないよ」とみんな一様に言うのだが、結局5人とももらう。もらって着実に使うものもいれば、結局使わない奴もいる。身を持ち崩す奴もいる。

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Thursday, October 29, 2009

無題

【10月29日特記】 それがどうしたという話ではない。ただ、不意に思い出したから書いてみただけのことなのだが、僕がまだ20代だった頃、会社で僕の隣に座っていた、ちょうど10歳年長の先輩が僕に言った。

僕はねえ、朝起きて「ああ、今日は何しようかなあ」と思うのが嫌なんですよ。「今日は何にもすることがない」みたいな状態が大嫌いなんですよ。

だから、とにかく何でもいいから目標を立てて、「この日までにこれをやり遂げよう」「この日にはここまで進めておこう」みたいにして、常に自分を追いたてるようにしてるんですよ。

僕は自分と他人が同じではないことぐらいは知っているつもりだったのだが、この時初めて、ここまで自分と違う人がいるのだということを知って少なからずショックを受けた。

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Tuesday, October 27, 2009

今日の BGM#33

【10月27日特記】 例によって2日分掲載。

  1. 鼻毛ボー(ジョンジョリーナ・アリー)
  2. 二重唱(デュエット)(岩崎宏美)
  3. GLAMOROUS SKY(中島美嘉)
  4. 街の灯り(堺正章)
  5. ツイてるね ノッてるね(中山美穂)
  6. Love Call (RYTHEM with キマグレン)
  7. なのにあなたは京都へ行くの(チェリッシュ)
  8. 白いくつ下は似合わない(アグネス・チャン)

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Monday, October 26, 2009

雑感:時間と年齢と欲求と

【10月26日更新】 最近1日24時間では時間が足りないような気がする。やりたいこと、やろうと思っていたことの全てを24時間の中で消化するのが難しいのである。

あんまり活動性の高くない、と言うか、活動的欲求が高くない僕でさえこうなのだから、普段からあれもしたいこれもやりたいという活発な人ならなおさらそうなのではないかと思える。

あるいは、単に僕が年を取ってきたというだけのことなのだろうか?

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Sunday, October 25, 2009

映画『ヴィヨンの妻』

【10月25日特記】 映画『ヴィヨンの妻』を観てきた。

かつてある人から「あなたはきっと猛烈な太宰ファンでしょう」と言われたことがあったが、全くそういうことはない。中高時代に幾つかは読んだけど、別に嵌ることもなかった。

今回見たのは根岸吉太郎監督だったから。『雪に願うこと』がとっても良くて、それ以来の作品だと思っていたのだが、その間に『サイドカーに犬』があったのを忘れていた(これも観ている)。

よくできた映画である。しかし、やりきれない映画でもある。観ていて本当にやりきれない気分になって来る。

僕はどうもやっぱり現代劇が好きで、少しでも時代が遡ってしまうとなかなかなじめない傾向がある。

この映画もそうだ。

セットを多用した画作りも素晴らしいのだが、とりわけ見事なのは台本で、太宰のいろんな作品からいろんなエピソードや台詞を引いてきて、それを名人芸としか言えないような形で1つの映画に再構成している。

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Saturday, October 24, 2009

【10月24日特記】 出たばかりの Windows 7 が気になる。

Windows 7 搭載機にゆくゆくはバンドルされるはずの Office 2010 については、レビュー記事を読んで「また余計なお世話の機能ばっかり増やしたみたい」という感想を持ったのだが、OS である Windows 7 のほうはなにやら評判が良さそうなのだ。

もっとも Windows Vista の評判が悪すぎたというだけのことかもしれないが・・・。

会社の部下の1人が今日「7買いました」と twitter で呟いてた。ふむ、彼がこんなに早く決断するとは、やっぱり気になる。

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Thursday, October 22, 2009

Ameba なう?

【10月22日特記】 今日のニュースで驚いたのはAmeba が twitter に対抗して 「Ameba なう」という類似のサービスを始めるというリリース。

巷では、Ameba を運営しているサイバーエージェントの藤田社長が奇しくも昨日自らのブログでオリジナリティの重要性を説いているのと対照して随分揶揄されていますが、僕が驚いたのはそういう整合性のなさではありません。

当たっているサービスがあるからそれを模倣して自分のところで始めるというのは、かつてのTV局がどこもかしこも拠って立っていた発想だし、重ねてきた手法です。そして、今になってそれではダメだと気づき始めた番組作りの方法論なんです。

時代の旗手として、今やTVやラジオなどの古いメディアを超えて行こうとしているあなたがたがそんな発想をしていてどうするんですか?

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Tuesday, October 20, 2009

人柄が良い政権、悪い政権

【10月20日特記】 新聞社などが定期的に実施している政府/政党/首相(政治家)の支持率調査がある。つい先日も日経新聞がやっていたのだが、その手の記事を読むと必ず思うことがある。

大体どの新聞社/調査機関の調査でも政治家を支持する理由の選択肢の1つとして「人柄が良いから」というのがある。そして、実際この選択肢が結構選択されている(2番手か3番手くらいには来る)のだが、どうも僕にはこれが腑に落ちない。

政治家の資質として一番に要求されるのは果たして人柄なんだろうか? もちろん、人としては人柄が良いに越したことはない。しかし、政治家の場合はむしろ人の良さが災いしてしまうようなこともあるのではないのだろうか?

いや、そんなことよりも、政治家としてまず求められるのは、どのような世界観と理念を持ってどのような政策を実行しようとしているか、ということではないのか。そして、それを書いたり口にした通りに実現する能力と気骨があるかどうか、ということではないのか。

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Monday, October 19, 2009

10/19 サイト更新

【10月19日特記】 サイトを更新しました(このブログのことではなく、一昨日から始めた、ここと併設した私のHPの更新案内です)。

いくつかまとめてから更新案内をすることも考えましたが、とりあえずメインのコンテンツである「ことばのエッセイ」については、その都度ここに書くことにします。

で、今回の更新は下記の通り:

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Sunday, October 18, 2009

加藤和彦が逝ってしまった

【10月18日特記】 加藤和彦が逝ってしまった。

今、手許に D.M.M. から借りてダビングした和幸の2つのアルバム、『ゴールデン・ヒッツ』(2007年)と『ひっぴいえんど』(2009年)があるのだが、ひょっとするとこの2枚が、アレンジャ/プロデューサとしてではなくパフォーマとして出版した最後の作品なのかもしれない(調べていないので確信はないが)。

和幸/和幸 ゴールデン・ヒッツ

和幸は加藤和彦と元アルフィーの坂崎幸之助が組んだユニットである。今前者のアルバムを聴きながら書いているのだが、本当に遊び心溢れるアルバムである。

耳に心地良い、どこかで聞いたことがあるようなメロディばかり意識的に並べてある。そして、明らかに「解る人にだけ解れば良い」という感じのコラージュ、コントリビューション、パロディが横溢している。

これはサイモンとガーファンクルか。いや、CSN&Yか? おっ、ここはビートルズだ。これは吉田拓郎じゃないか。おっとこれはベッツィ&クリス。ほんでこれは明らかにローリングストーンズ、だと思っていたらいつの間にかサンタナだ(笑)──聴いているとこういうことの繰り返し。枚挙に暇がない。

あんなこともできるし、こんなこともできる。あんなのもあったし、こんなのもあったよね。そんなことだってどんなことだって自由自在にできるさ──好事家と趣味人が死力を尽くして遊んでいるようなアルバムである。

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Saturday, October 17, 2009

10/17 サイト更新

【10月17日特記】 我ながら今までどうして思いつかなかったのだろうとという気もしないではないが、僕の場合せっかくホームページとこのブログを併設でやっているので、ホームページの記事を更新したときにはこのブログで紹介することにしようと思い立った。

で、初回としては、先日更新した書評のページということになる。実際にはこのページは、書評を投稿して掲載してもらっているオンラインブックストア bk1 へのリンクが張ってあるだけのページで、騙しみたいなもんだが、ま、このページだけは今後ともずっとこういう形でやって行こうと思う。

さらに、初回なので特別に、いくつか前の更新も併せて載せておくことにする。いや、今後も半月ぐらいまとめてから掲載するようにしようかな? ま、それは追い追い考えることにする。

という訳で、今回の更新は下記の通り:

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Thursday, October 15, 2009

『宵山万華鏡』森見登美彦(書評)

【10月15日特記】 森見登美彦のデビュー作『太陽の塔』を読んだ時に、「この作家は早晩消えるだろう。いや、そもそも第2作が書けないんじゃないか」と思った。

それはロザンという漫才コンビが出てきた時にも思ったことなのだが、「京都大学」というワン・コンセプトでは後が続かないだろう、ということだった(もっともロザンの2人のうち京大卒なのは宇治原だけで、菅のほうは大阪府立大中退だが・・・)。

結局、ロザンはしぶとく生き残り、森見のほうも次作『四畳半神話体系』が出た時には「やっぱり」と思って僕は読まなかったのだが、その後も彼は書き続け、ついに『夜は短し歩けよ乙女』(これは久しぶりに読んだ)で花開いた感がある。

その作品で森見は従来の京大生を戯画化しながら京都と青春を描くというところから、少し幻想的な世界に踏み出して見せたのである。

その時には「ああ、こんな森見もいるのか」と思った程度だったのだが、この『宵山万華鏡』に及んで彼が完全に幻想譚の手法をものにしているのに驚き、そしてひょっとするとこれが彼が究極的に書きたかった世界なのかもしれないという気がしてきた。

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twitter 日記

【10月15日特記】 このところ twitter のことをよく書いていますが、目下のところ僕が一番熱中しているものかもしれません。

なんと言っても面白いのはこの同時性/速報性です。そういう意味ではチャットに近いですね。

ただし、チャットは基本的に知ってる人とやるものですが、ついったはそうでもありません。もちろん、ついったでも知り合いに対してしかつぶやかないという設定を選ぶこともできない訳ではないですが、本質的についったは知らない人とどんどん繋がって行くためのツールであると言えます。

チャットの場合でも、例えば Skype を立ち上げたままにしていると、たまに「少しお話しませんか」などというお誘いを、英語で、見知らぬ中国人から受けたりすることがあります。そういう時の薄気味悪さってあるじゃないですか。

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Tuesday, October 13, 2009

弱さの淵源

【10月13日特記】 最近の若い奴は本当に弱いなあと思う。

そんなことを書くと、「あのやまえーが、いつからそんな偉そうなことを言うようになったんだ?」と先輩諸氏から嗤われるのかもしれないが、しかし、今の若い社員たちを見ると、あの頃の弱っちい僕の 1,024 倍は弱いように思う。

そう、僕も確かに弱っちい新入社員だった。何年か経った後でも同じく弱っちい若手社員だった。精神的に潰れてしまうかどうかの瀬戸際のところで生きていたと思う(そして、幸いにも潰れずに済んだ、と自分では思っている)。

今の若い人たちは本当に「晒され」たり「阻まれ」たりすることに慣れていない。ちょっと攻撃を受けたり壁にぶつかったりすると突然会社に出て来なくなったりするから怖いのである。

それを考えると毎朝毎朝吐き気をこらえながら出社していた自分が愛おしくさえなってくる。

でも、いろいろ考えてみると、それは個人の資質だけの問題ではないのかもしれないという気がしてきた。

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Monday, October 12, 2009

映画選びは監督名で

【10月12日特記】 昨日の『のんちゃんのり弁』もそうなのだが、僕は監督で映画を選ぶことが多い。

まさに『のんちゃんのり弁』がそうだったのだが、どんな内容の映画なのか全く知らなくても、「この監督なら観てみたい」というのがざらにある。逆に予告編を見たり記事を読んだりして面白そうだなと思っても、「この監督だったら観るのはやめよう」ということも時々ある。

面白いのかなあ、どうかなあ、と思っている時に監督名が最後の決め手になって見に行ったりすることも多い。

もちろん、監督が唯一の基準ではない。もしそうなら、知らない監督の作品は全く見ないことになるし、監督デビュー作も当然全てパス、一旦嫌いになった監督の映画は未来永劫見ないということになるが、実際はそんなことはない。

ただ、監督が誰かということは僕にとって非常に大きな要素であるし、観るか観ないかを決める最初のチェックポイントであったり最後の関門であったりするわけだ。逆に、それを覆して観たいと思わせる映画は、他の部分にかなり大きな魅力があったということになる。

映画にはいろんな要素があるのは言うまでもないが、どんな作品であっても同じ監督の手によるものにはやはり共通の色が出る。その色を好きかどうかということで選ぶのはなかなか賢い方法なのではないかと自分では思っているのである。

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Sunday, October 11, 2009

映画『のんちゃんのり弁』

【10月11日特記】 映画『のんちゃんのり弁』を観てきた。

緒方明監督の新作である。長編デビュー作の『独立少年合唱団』(2000年度キネ旬8位)は見ていないのだけれど、その後の『いつか読書する日』(2005年度キネ旬3位)でぶっ飛んだ。恐らく僕がこのブログを始めて取り上げた映画の中で最も壮絶な日常ドラマだったと思う。

で、今回の作品は元々が漫画であったということは知らなかったのだが、CBC中部日本放送がかつてお昼の「ドラマ30」枠でドラマ化したことがある。記憶では確かそこそこの視聴率だった。帰宅して調べてみたら主演は渡辺典子だったらしい。続編も制作されている。

そういう縁なのだろう。この映画の製作委員会にはCBCも参加している。

主人公は「のんちゃん」ではなく、のんちゃんの母親の小巻(小西真奈美)である。彼女は「作家を目指す」と言いながら事実上ニート状態の夫・範明(岡田義徳)と遂に離婚しようと決断して、娘・乃里子(佐々木りお)の手を引いて実家に帰る。

父はすでに他界していて、実家には着付け教室を営んでいる小うるさい母(賠償美津子)がひとりで暮らしている。

生まれ育った街だけに幼馴染や昔からの知り合いが多い。近所の八百屋のおじさん(徳井優)や、のんちゃんを預けた保育園の保母さんで元同級生の麗華(山口紗弥加)、中学時代に思いを寄せていた(今は実家の写真館を継いでいる)建夫くん(村上淳)もそうだ。

そんな人たちにも励まされながら自立しようとするが、就職面接を受けに行ってもほとんど相手にもされない。

考えてみたら今までのんべんだらりと専業主婦をしていたので、娘に美味しいのり弁を作ることぐらいしか特技がなく、他に何の取り柄も経験もない。

そんな小巻がある日、居酒屋ととやの主人・戸谷(岸部一徳)と知り合ったのがきっかけで一念発起して弁当屋を目指す話である。

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Saturday, October 10, 2009

私の好きなもの、もーれつア太郎

【10月10日特記】 DMM から月額レンタルの今月初回分が届いた。今回来たのはサザンの『海の Yeah!! [Disc2] ~Sunny Side~』と『いずみたく作品集 DISC2』。

前者は随分前に [Disc1] が届いたのでこれでアルバム完了。で、今回このブログで触れようとしているのは後者の方で、こちらは端から DISC2 しか借りる気はなかった。

見上げて

ごらん夜の星を~いずみたく作品集

お目当てはたった1曲:佐良直美の『私の好きなもの』。

佐良直美という歌手は昔から好きではなかったのだが、この曲だけは例外だった。そして、ネット上でもリアル・ショップでも、この曲は売っていなかった。やっと DMM で見つけたのである。

♪ボサノバのリズム…という歌詞が本当にボサノバのリズムに乗って始まる。「私の好きなもの」を列挙して行って、でも、そのどれよりもあなたが一番好き、という恋の歌なのだが、当時としてはとても洒落た歌だったのではないだろうか。

伸びやかなサビが本当にいずみたくらしい。いい曲である。

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Friday, October 09, 2009

台風の日のものの言い方(日本航空さんへ)

【10月9日特記】 昨日は台風の中を飛行機で移動した。当初 9:30 伊丹発、10:30 羽田着の予定でいたのだが、結局伊丹空港を出たのは 15:00、羽田空港に降り立ったのは 16:00 だった。

そもそも前夜から突風の音がうるさくてほとんど眠れなくて、朝起きてもそれは変わらない状況で、ネットで確かめると 9:30 の便が飛ぶかどうかは微妙な感じだし、この突風の中を駅まで歩くことさえ無理だと思ったので、ベッドの中で携帯をいじって 10:30 伊丹発に切り替えた。

そのころには多分風も少しおさまっているだろうという読みである。

ところが、ベッドからまだ出ないうちに「10:30 の便が条件付き運航になった」とのメールが飛んできた。「条件付き運航」とは、つまり「飛ぶかもしれんし飛ばんかもしれん。飛んでも遅れるかもしれんし、引き返すかもしれん」ということである。

引き返すのが一番敵わんと思って、ならば羽田が暴風雨圏から外れる頃を狙おうと、思い切って2便遅らせて 12:30 発の便に切り替えたのである。

その便が結局 15:00 まで出発できなかったのである。暴風雨圏が非常に広く、羽田がいつまでも荒天に襲われたことが原因である。

結果論から言えば、多分 11:30 の便で行くのが一番良かったのではないかと思う(実際 11:30 の便がちゃんと飛んだのかどうかを確かめてないから判らないけど)。

ま、でも、台風だからこんなことになるのは仕方のないことであって、航空会社に腹を立てたりもしていない(それはお門違いと言うものだ)。何時間も待たされると多少イライラするのは仕方がないが、決してカリカリしたりはしなかった。

そもそも、こういう臨機応変の出発便変更はゲーム感覚でやっているので別にどうってことないのである。今回の成績としては、最善の選択はし損ねたが、次善の選択はできた、と自分では結構満足している。

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Thursday, October 08, 2009

CoFesta『劇的3時間 SHOW』 -高橋智隆さん

【10月8日特記】 CoFesta『劇的3時間 SHOW』を観てきた。第1希望は明日の糸井重里さんの回だったのだが抽選負けしてしまった。今日の高橋智隆さんという人は実はよく知らない人だったのだが、見に行って本当に良かった。

「ロボット・クリエイター」を名乗る人で、実はウチのいくつかの番組とも関係のあった人だと分かった。客席を見渡すと女性客の比率が非常に高い。

そもそもロボット工学の先生やロボット製作者(なんかじゃないという意味でご本人は「ロボット・クリエイター」を名乗っているわけだが)の話を聞きにこれだけの女性客が集まるのが信じがたい状況である。全てはこの人の魅力によるものなのだろう。

何をする SHOW なのかと言えばタイトルに反して劇的な演出は特段何もない。ただの講演会である。だが、極めて刺激に満ちた内容で、ひょっとするとこの講演を聴いた人の人生がこれをきっかけに劇的に変わるかもしれないと、誇張でもなんでもなく思えてくるような話だった。

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Tuesday, October 06, 2009

少しずつ思い出してきた。

【10月6日追記】 少しずつ思い出してきた。何をかと言うと、10月3日付けの記事参照。

間抜けな話だが、あれから3日経って少しずつ思い出してきた。いや、思い出してきたと言うほど明確なものではなくて、何にも記憶がなかったところに、「いや、こんなことだったんじゃないかな」という気がしてきた、というおぼろげな話。

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Monday, October 05, 2009

『元素生活』寄藤文平(書評)

【10月5日特記】 地球上に100種類以上存在する元素というものを、ひとつひとつ擬人化したイラストで説明しようという野心的(笑)な試みである。あるいは野次馬的な分析と呼んでも良いかもしれない。いずれにしても、よくまあそんなことをやろうと考えたもんだというとんでもない企画である。

ハロゲンだとかアルカリ金属だとか、放射性があるとか磁力があるとか、字や言葉だけで説明されると頭が痛くなりそうなことを、この人はすべての元素を人物になぞらえることによって、言わば漫画にしてしまったわけだ。

ただ、原子量が大きいほど太っているとか、発見された年代が古いほどひげが長く眉毛が濃くなるとか、固体は2本足で立ち液体は下半身が床に溶けだし気体は幽霊みたいに宙に浮いているとか、そこら辺までは解りやすいのだが、なんで窒素族がモヒカン刈りで酸素族は部分禿げで希ガスはアフロヘアーなのかとなってくると些か無理がある。

しかし、無理があるよなあと笑いながら読み進んでいると、なんとなく「こいつら確かにみんなこんな顔かたちや恰好をしてるんじゃないかな」という気がしてくるから不思議だ。いつの間にか妙な愛着が湧いてくるのである。

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そろそろそういう時期

【10月5日更新】 10月に入ったということは、当たり前だが今年に入ってすでに9ヶ月が過ぎたということであり、つまりは2009年も4分の3を終えたということだ。

4分の3というのはなかなか微妙な位置である。なんせ「全部終わった」と「半分終わった」のちょうど中間点なんだから──これも当たり前か。しかし、なんとなく微妙に感慨深いものがある。

で、そんなことを考えていると突然思い出したことがある。

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Sunday, October 04, 2009

映画『空気人形』

【10月4日特記】 映画『空気人形』を観てきた。

是枝裕和監督に関しては1995年のデビュー作『幻の光』を観て(12月10日、十三第七藝術劇場。ちなみに江角マキコと浅野忠信の舞台挨拶も見た)、良い映画だとは思ったのだが、なんか「ああ、でも、この監督の作品はもう一生見なくてもいいわ」と、言わば見限ってしまったのである。

だから『ワンダフルライフ』と『DISTANCE』は観なかった。ところが『誰も知らない』がカンヌで賞をもらったりしたもんだから、やっぱり気になって観てみた。で、この作品にものすごく感銘を受けたと言うほどでもなかったのだが、結局それ以降の作品、『花よりもなほ』、『歩いても 歩いても』は続けて観ている。

昨年のキネマ旬報ベストテンでは1位に『おくりびと』が選ばれたが、まあ、あれが出来の悪い映画だという気はさらさらないが、どう考えてもアカデミー賞受賞の熱に浮かされて、審査員たちが粗忽な判断をしてしまったのだと僕は思っていて、順当であれば橋口亮輔監督の『ぐるりのこと』か是枝監督の『歩いても 歩いても』が獲るところだったと考えている(この意見に賛同してくれる人は結構多い)。

是枝監督のすごいところは観るたびになんか深くなって行っている感じがすることである。

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Saturday, October 03, 2009

パーティと会費と失われた記憶と失われないメール

【10月3日特記】 大学時代の恩師であるO先生ご夫妻の喜寿を祝う会に京都まで行ってきた。

先生にお会いするのは何年振りだろう? ひょっとすると僕の結婚式に来ていただいて以来かもしれない。

──などと考えながらパーティの人垣を分けて先生に挨拶しに行ったら、開口一番

「君にはまた手厳しいこと言われやしないかとヒヤヒヤしてるんだよ」

と言われた。

は? なんのことだか分からない──。

「何でしたっけ?」

「僕の退官記念講義のあとのパーティで、『政治家の資金集めじゃあるまいし、法外な会費を取って何考えてるんですか』って言われたじゃないか」

「え? そんなこと言った憶えないですよ。誰か他の人と間違えておられません?」

そう言われて初めて先生の退官記念講義を聴きに行ったことを思い出した僕も相当のもんだが、それにしても恩師に対してそんなひどいことを言った記憶は全くない。

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Friday, October 02, 2009

今日の BGM#32

【10月2日特記】 今日も2回分。

  1. 燃える渚(小川みき)
  2. 蒼き夜に(森田童子)
  3. Tip Taps Tip (HALCALI)
  4. 鍵穴(高宮マキ)
  5. Hold On Me (小比類巻かほる)
  6. 真夜中のドア(松原みき)
  7. きりきり舞い(尾崎亜美)
  8. 約束の橋(佐野元春)

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Thursday, October 01, 2009

棚とカードの工夫と革新

【10月1日特記】 新しいプリンタを買ったのでスペアのインクを買いにヨドバシカメラに行ったんですが、分かりにくいですねえ。

まずプリンタのメーカー、機種ごとに棚を分けた後、純正品と互換品が隣り合わせ、と言うよりむしろ一緒くたに並べてあります。

僕はメーカー純正インクを買うか互換インクを買うかは最初の選択肢だと思うのです。だから最初に純正品コーナーと互換品コーナーを分けてほしいんですよね。

でも、そんな風にするときっと純正品と互換品があるということさえ知らない客が何も分からないまま買っちゃって、やれ「高い買い物させられた」だの「まがいものを掴まされた」だのと苦情を言ってくるんでしょうね。

だから、「間違ったのはあんたの責任」と言わんばかりに隣同士に置いてある。でも、互換品ってパッケージのデザインは色使いやロゴなど純正品に結構似せてあるし、「キャノン用」と書いてあるのは「キャノン製」ではないと分かるのは慣れている人だけなので、結局おんなじなんじゃないかな?

だったら、まず純正品と互換品の棚を分けて大書してほしいなあと思うんですけど・・・。

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