続々・はてしないトイレ談義
【7月18日追記】 トイレの話はホームページのほうにもここにもたくさん書いています。
- はてしないトイレ談義(本記~追記4)
- 続・はてしないトイレ談義(本記~追記2)
- はてしないトイレ談義(番外編)
さて、今回はこんなものを見つけてしまったので、また書くことになりました。位置づけとしては上記2の続編と言うことになります。
これは図柄としては『続・はてしないトイレ談義』に書いたものと同じです。あの時は文言が「だれでもトイレ」だったものが、今回は「みんなのトイレ」──私が書きたい趣旨は前回と同様です。
「みんなのトイレ」って何ですか? 単純に考えれば「公衆便所」と同義? いや、書いた人はそういうつもりじゃないんですね。だって、車椅子のマークがありますから。
本来は障害者用なんです、多分。ただ、障害者用と書いてしまうと健常者が全く使えない。そうではなくて、本来は障害者用なんですが空いていれば健常者も使って良いですよ、というニュアンスが表したかったのです(今回はまさにそういうボディ・コピーがついてます)。
しかし、なんでまたその気持ちがこういう表現になるんでしょう? よくよく考えてみたら意味ないんですもん。
私だったら「みんなのトイレ」なんて意味不明な表現ではなくて、車椅子マークは残した上で「お体のご不自由な方優先です」などと表記します。
でも、そう書き換えたところでやっぱり意味のない表現なんです。だって「本来は障害者優先だけど健常者も使える」とか「空いていれば誰が使っても良い」などと言っても、トイレの個室は空いてなければ使えないのです。
そうすると、このトイレの使用規則を決めた人の意思が活きるのは、そのトイレのドアの前で車椅子の人と健常者が鉢合わせしたときだけです。
そういう場合は、健常者が(たとえ今にも漏れそうでも)「あ、お先にどうぞ(-_-;)」ということになるのです。
そうでない場合はどうか? 僕からすると、空いてたってそうそう使えやしません。自分が入っている時に切羽詰まった車椅子の人が来たらどうしよう、なんて考えてしまいますから。
そういう時はいくら「みんなのトイレ」などという言い訳めいた表記があったとしても、このトイレに入ってしまったことを大いに後悔するでしょう。早く出てあげようと思っても、うんこは急に止まらない。特に腹具合の悪い時は終わったかと思ったらまだ続きがある。
でも、僕がこんなことをしている間に、外で待っているあの人は・・・。そもそも彼らは使えるトイレが少ないのだから何が何でも早く出てあげなければ・・・。
今からそんな光景が頭に浮かんでしまうので、もう本当にズボンを下ろす暇さえ危機的な状況にあるのでなければ、おいそれと「みんなのトイレ」などには入れないのです。
ならば不用意に変なトイレは用意しないでいただきたいです。むしろ「車椅子ご利用の方専用」「健常者使用厳禁!」などと表記しておいてもらいたいものです。
でも世の中に「だれでもトイレ」「みんなのトイレ」的な表記がどんどん広がっているのは、運行、いや運用する側からすると専用にすると無駄が出るなんて考えちゃうからなんでしょうか?
あるいは「障害者専用」などと書いてあると文句を言ってくる健常者がいるということなんでしょうか?
うんこ漏れそうな時って誰でも大変なものです。「空いていれば」なんて言うけれど、これはやっぱり車椅子で入って来られる方のために常時「空けておく」べきものなのではないでしょうか?
それを考えると、やっぱり僕は「みんなのトイレ」に入るのは遠慮しておこうと思います。漏れそうでも走って他を捜します。
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