映画『ROOKIES ─卒業─』
【6月21日特記】 映画『ROOKIES ─卒業─』を観てきた。
TVドラマのシリーズは1回も観ていなかったので大丈夫かなあと思いながら観たのだが、一応初めて観る人にも門戸を開いた作りになっている。ただ、言うまでもないが、TVで11回かけて語られてきたストーリーがこの映画の背景になっている訳で、それを知っていたほうがもっと楽しかっただろう。
しっかし、それにしても今どき珍しい、思いっきり暑苦しい映画だった。
そないに力んでどうすんねん、と思いながら、それでもなんかうるうるしてしまうのは僕の修行が足りないからなのか、あるいはこれが良い映画だという証明なのか。
ほとんどのシーンが野球をしているシーンだ。そういう意味では、映画にするには難しい題材だったと言えるのではないだろうか。で、そうなると当然登場人物はほとんど男。これが暑苦しいと言うか、むさくるしいと言うか、そういう諸悪の根源である。
ただ、まるで有力若手男優の品評会みたいに、これだけのキャストを並べたところが立派である。最初はTVだったということを考えるとなおさら驚くべきことである。
まず市原隼人。彼の映画は何本か見ているが、非常に良い役者だと思う。どの映画に出てもあの憎めない感じが出ている。ああいう役者は却々他では見つからないと思う。
それから小出恵介。こいつだけはどうも昔から好きになれないんだけれど、それでもここでは良い味を出しているし、城田優と中尾明慶の2人はとても雰囲気がある。そして、宮﨑あおいのダンナ高岡蒼甫。彼も存在感があってメリハリの利いた役者だ。
で、僕が誰よりも好きだったのは桐谷健太。このオーバーアクションがたまらないね。
オーバーアクションと言えばもちろん佐藤隆太も。
それから、新入部員役の2人。山本裕典と石田卓也。前者はよく知らないのだが、後者は「そうか、その年代の役者ではまだこいつがいたか」というような見事なキャスティングだ。
試合の途中に長々と会話をしたりロッカーやトイレに長時間消えたりして、あんなに試合を止めて大丈夫かいな、と思うのだが、あれは言ってみれば(僕らの世代にしか解らないかもしれないが)星飛雄馬がもう投げそうになってから、やおら目の中で炎がめらめら燃え上がり、漸く足がゆっくりと垂直に上がって、さあいよいよ腕を振って第1球と思ったところで今週は終わり、みたいなアレだ、きっと。
巷間言われているように、どう見ても陽射しが夏のものではないとか、甲子園球場があまりに合成っぽいとか、まあ、これだけのキャストを拘束しての撮影となるとさぞかしタイトだったんだろうとは思うが、そこらあたりはもう少し作りようもあったはず。反省点ではないかな。
でも、総合的に見れば、別にこれでいいじゃないかなと思うのである。
映画の作り方として別に新味はないし、また内容的に見ても、「気合と努力と、夢を諦めない心があれば、いつかきっと奇跡が起こってその夢が叶う」と言うほど世間は甘くない。
ただ、ああいう熱血馬鹿どもを祝福する気持ちはまだ我々に残っているということだ。
しかし、ちょっとなげーよな。うん、やや引っ張り過ぎ。多分これはTVの時からずっと観ていた人に対するファン・サービスなんだろうけど。
★この記事は以下のブログからTBさせていただきました。


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