iPone 3G と Michael Jackson
【6月26日特記】 こういう業界にいてこういう職種に就いていると、早くも今日の午前中に iPhone 3G S 32GB を手に入れてくる奴が1人や2人いるもんです。
で、そのうちの1人である我が部のH君が席に帰って来たら、みんな彼が予約していたことを知っていたので、あっという間に黒山の人だかり。(ただし、最初に言っておきますが、この記事で iPhone 3G の機能を紹介したりするつもりはありませんので悪しからず)
一般の会社でそんなことやってると、偉い人に「こらっ、席に戻って仕事しなさい」とたしなめられるのかもしれませんが、僕らの場合はこれは紛れもなく仕事の一環なので、人だかりはいつまでたっても消えません。
間近で見て、僕なんぞは随分驚きの声を上げたのですが、聞けば新しい機能というのはほとんどなくて、前のバージョンと比べて速くなったと言うのが今回の最大の売りなのだそうです。
とは言いながら、H君は次々といろんなアプリを立ち上げて、「ほらね、こんなこともできるんですよ」と嬉しそうにやっています。iPhone ユーザとしては先輩であるF君が、「そんな風に嬉しがっていろいろやってたら、昼ごろには電池が切れるで」と横からからかいます。
しかし、それにしても便利な機械です。そして、デザインがきれいでインターフェイスがスマートです。これがやっぱり Apple の真骨頂なんですよね。
次から次へといろんな機能を見せびらかすH君に、僕が「ところで、それって、電話もできたりするの?」と茶々を入れると、H君、急にマジになって、「あ、実はその機能はまだ試してないんですよ(笑)。1回掛けてみてください」と来ました。
ところで、この機能的で楽しい iPhone ですが、これだと明らかに僕らの仕事に支障を来す点が2つあります。
僕:「ところで、それ i-mode ついてる?」
H:「え? i-mode って何ですか?」
M:「ところで、それ、ワンセグ見られるの?」
H:「えっと、ワンセグって何でしたっけ?」
僕:「それはマズいんでないの?」
H:「いや、会社に i-mode やワンセグが見られる携帯はたくさんありますから・・・。どうしても具合が悪かったら、また docomo 買いますから」
そのH君、昼食から帰って来てからPCを見て初めて「えっ、マイケル・ジャクソン死んでる!」。周りから「今ごろ何言うてんねん!」の大合唱。「いつまでも iPhone 触ってるからや」
いや、一般のサラリーマンの方だと夕刊で初めて知った方も少なくないのかもしれませんね。すんません。なんせ僕らはテレビとインターネットと携帯に囲まれて仕事してるもんで。
しかし、僕らの世代にとっては iPhone よりもこのニュースのほうがショックが大きかったかもしれません。
1987年9月14日(月)後楽園球場のアリーナの前から3列目に陣取って、僕らはマイケルの歌とダンスにひたすら魅了されていたのでした。これは僕が生涯で行ったコンサートの中で最もステージに近づいた経験です。
カッコ良くて、異常なイメージもまだまとわりついてなかった頃のマイケルの姿を突然彷彿としました。ここ何年かがどうであれ、やっぱりあの頃のマイケルは凄かったです。
手垢のついた常套句は用いたくないのですが、やっぱり晩年が寂しかっただけに「ご冥福をお祈りする」と言わずにいられない気持ちです。
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