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Thursday, June 11, 2009

懸念:テレビ会議システム

【6月11日特記】 昨日、某大手電機メーカーの展示会を見に行ったのだが、そこに数多くの放送機器に混じって最新の高性能テレビ会議システムが置いてあった。値段は「100万円ちょっと」だそうな。

ウチ担当の営業ウーマンの説明によると、各社とも経費節減のための出張禁止令が出されたことを受けて、年度末にちょっとしたテレビ会議システム特需があったのだそうだ。

しかし、考えてみれば、この会議システムを買うためには、のべ何人何件分の出張を潰す必要があるのだろう?

どこからどこへの出張かにもよるし、日帰りか泊りかという要素も大きいし、あとは会社によって日当が付くのかどうか、付くとしたらいくら付くのかみたいなことによっても違ってくるが、まあざっくり言って何十人何十件の出張がナシにならなければ、このシステムを導入するメリットはないはずである。

ということは、導入のメリットはすぐには出ないはず。なのに将来のコストダウンを見込んで100万円をポンと出す企業がそんなにたくさんあるということだ。それはちょっと驚きである。

あるいは全国25ヶ所から支店長が集まる「全国支店長会議」を毎月やっているような企業が、それをテレビ会議に切り替えているのだろうか。それならメリットは割合すぐに現れる。しかし、全国25支店なら当然端末も25台必要なはずで、その分の費用もかさんだはずである。

そういういろんな要素や理由があるのにも拘らず、「特需」を巻き起こすほど多くの企業が出張を禁じてTV会議システムを導入したという事実に驚きを感じるのである。

僕なんぞは、「でも、実際に顔を合わせて話すことによっていろんな効果も出てくるのになあ」と思ったりもする。もちろん、出張を止めることによって行き帰りの時間が浮くというメリットもある。

いずれにしても、じゃあ、どっちが有用で効率的かということは、その仕事に直接携わっている「現場」がその都度判断することであって、「会社」が大所高所から一律に決めるようなことではないと思うのだが・・・。

にも拘わらず、特需が起こるほどテレビ会議のシステムが売れるということに、僕はこの国に対して一抹の不安を禁じ得ないのである。

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