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Sunday, May 31, 2009

映画『ウェディング・ベルを鳴らせ!』

【5月31日特記】 映画『ウェディング・ベルを鳴らせ!』を観てきた。なかなか関西に来なかったので随分待った。僕が親しみをこめて勝手に「クストリッつぁん」と呼んでいるエミール・クストリッツァ監督の最新作である。

WOWOW で観た1995年の『アンダーグラウンド』で完全ノックアウトを食らい、その次の『黒猫・白猫』は当然飛びつくようにして観たものの、それ以降機会がなくて彼の作品を観ていなかった。僕にとっては10年ぶりの再会である。

なんと言ってもこの躍動感。全編ほとんど鳴りっぱなしの音楽の躍動感、そして映像の躍動感。それを突き動かしている人物の躍動感。生と性への良い意味での執着。この大らかでポジティブな感じ。それらを体現するカラフルな画面。

──こういったものはやはりクストリッツァ監督ならではと言えるだろう。

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Saturday, May 30, 2009

映画『ラスト・ブラッド』(1)

【5月30日特記】 映画『ラスト・ブラッド』を観てきた。

セーラー服の女子高生が日本刀で吸血鬼を斬って斬って斬り倒す、と言っても痛快時代劇などと言う範疇では全然ない。血は相当に流れる。

この映画の原作となったオリジナル・アニメで、2000年に公開され後にDVDとして発売された『BLOOD THE LAST VAMPIRE』も、それを下敷きにしてTVアニメ化され2005年の10月から1年間に亘ってTBS 系列で放送された『BLOOD+』(全50話)も、縁あって僕は全て観ている。

だから、この映画を見逃すわけには行かなかったのである。

『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のほうは、これを観て感動したクエンティン・タランティーノが国分寺にあるプロダクションI.Gの玄関にいきなり現れたという(嘘だか本当だか知らんが)伝説があるくらいの衝撃的な作品である。

また、同じプロダクションI.Gが手掛けたTVアニメのほうも、わずか48分の原作をもとに時代背景を変えながら50話の大作に引き伸ばしたためか、中盤からあまりに展開が遅すぎるという恨みはあったものの、静謐と恐慌をかき混ぜたような世界観はそのままで、時に息を呑むような構図があるなど、出色の出来であったと思う。

この映画の出だしは、あの『BLOOD THE LAST VAMPIRE』と同じ、地下鉄の中での小夜(さや)による「鬼退治」である。それもそのはずで、この映画、邦題こそ『ラスト・ブラッド』であるが英語の原題は原作と同じ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』なのである。

このシーンはまさに原作そのままの鬼気迫る再現となっている。そして、小夜がセーラー服を宛がわれてアメリカン・スクールに入学するあたりまでが原作と同じ。そこからが映画オリジナルの展開となる。戦国時代に遡って、原作で甦る前の小夜を描いたりもしている。

原作とTVアニメでは「翼手」と呼ばれていた存在がここでは端的に「鬼」と呼ばれ、その鬼どもの親玉としてオニゲンなる存在が措定されている。オニゲンに扮しているのは小雪である。

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Friday, May 29, 2009

本が溜まる

【5月29日特記】 人生でかつてなかったほど、これから読む本が溜まってしまった。

ひとつには『ディスコ探偵水曜日』を読了するのに2月から4月までほぼ2ヶ月もかかってしまったということが大きな要因なのだが、もうちょっと遡って9月に読み始めた『われらが歌う時』にも実は2ヶ月以上を費やしたのがスタート地点だと思う。

で、誰でも大概そうだろうと思うのだが、一旦読みたい本が見つかると、今別の本を読んでいる最中だからと言って、あるいは次に読む本が決まっているからと言って買うのを手控えるようなことはしないのである。

で、ほしい本が現れる確率は年から年中大体同じようなものであるとすれば、1冊(1作)に手間取っていると、買ったけれど読んでいない本が必然的に溜まってくるのである。

まあ、4月・5月で普段のペースに戻ったので若干片付いた感はあるが、それでもまだかなりの冊数が本棚の空きスペースで寝ている。そう、僕は読み終わった本だけを本棚に立て、これから読む本は本棚に寝かしているのである。

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Wednesday, May 27, 2009

『告白』湊かなえ(書評)

【5月27日特記】 最初の章を読み始めてすぐに思ったのは、語り手である中学教師の森口悠子が教室で生徒たちに語りかけているという設定なのに、どうも書き言葉っぽさが抜けていないなあ、ということだった。

若い作家(と言っても彼女の場合はもう30代半ばなのだが)の場合には、どうしてもこんなことが多い。文章が充分こなれていないのである。

ただし、第2章、3章と読み進むと、その語り手は章ごとに変わり、別の登場人物が別の視点から物語を語り直しながら付け加えて行くという形式になっており、なるほどこういう風に非常に工夫の利いた構成ができる作家なのか、と評判になった理由が腑に落ちた。

ただ、いささか陰惨すぎる話である。

2人の生徒によって愛する娘を殺され、一旦は事故として処理されながら後でそのことを知った森口がその2人の生徒に復讐する話である。

第1章は森口が退職する日に、2人の生徒が飲んだ牛乳にエイズ患者の血を混入しておいたと告白するところで終わる。そして、こういうやりきれない話が小説の一番最後までずっと維持されるのである。

ストーリーは良く練れた仕掛けになっているとは言え、いかにも頭で一生懸命考えて作りましたという人工的な感じが否めず、人物の描き方も極めて機械的、直線的、類型的、一面的である。

結局、どうです、よくこんな筋を考えたでしょ?という印象しか残さない。

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きらきら光る硝子坂

【5月27日特記】 「ねえねえ、高田みづえって憶えてる?」

と妻が訊く。

「ああ、相撲取りのおかみさんになった人でしょ?」

「そう、若島津」

「あ、若島津か」

「そう、若島津」

聞けば職場で「高田みづえのファンだった(と言うか、今でも好きだ)」と言う人に遭ったのだそうだ。で、若島津夫人であることはすぐに思い出したのだが、どんなヒット曲があったのか記憶がはっきりしない。

逆に僕は若島津という固有名詞は忘却の彼方だったが、妻に、

「で、どんなヒット曲があったっけ」

と訊かれて、

「『硝子坂』、『私はピアノ』、『そんなヒロシに騙されて』。多分ヒットしたのはこの3曲だけだと思う」

とスラスラと答えてしまった。

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Tuesday, May 26, 2009

予定が変わって

【5月26日追記】 本当は今日は東京で NTT docomo の i-mode 10th Anniversary Reception に出席するはずだったが、予定が変わって大阪にいる(笑)

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Monday, May 25, 2009

マスクを外して

【5月25日特記】 今日からマスクなしで出社した。いや、ちゃんと正直に書くと、マスクをするのを忘れて家を出てしまった。

逆に言うと忘れてしまうくらいのムードになってきたということでもある。ただし、電車の乗客はまだ過半数がマスク着用。

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Sunday, May 24, 2009

映画『重力ピエロ』

【5月24日特記】 映画『重力ピエロ』を観てきた。

伊坂幸太郎の原作を読んだのは5年近く前。いつものことではあるが、ほとんど何も憶えていない。原作の持つムードとかトーンとかはなんとなく記憶にあるのだが、細かい筋や設定となると読んでないのと同じくらい忘れている。

映画を見ながらいちいち「あれ? こんな話だったっけ」と思う。ところが、誰が放火犯かという一番肝心な、と言うよりむしろ余計なことだけ憶えていて、その分楽しめない(笑)

困ったことである。

しかし、やっぱりこれは原作とはかなり変えてあるような気がする。映画を見終わってからパンフを読んでみたら確かにそうみたい。伊坂幸太郎が書いている:

原作とは異なる部分もあるし、省かれた台詞もある。出てこない人物もいる。原作との差異が気になる人にはやっぱり物足りない部分があるのかもしれない。

しかし、僕のように(自分で書くのも変だが)原作がほとんど思い出せない人はどうなんだろ? 

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Saturday, May 23, 2009

My Amazon Store 更新

【5月23日特記】 僕は割合やりかけたことを放ったらかしにせずに続けるほうで、例えばこのブログの左カラムのメニューにある My tumblrMy Amazon Store はともにコツコツ更新している。

Amazon Store の「カバーの名盤」はホームページのほうの記事とリンクした企画だが、あの文章を書いた後もリストは独自に更新しており、一番最近では小山ルミの『ドラム・ドラム・ドラム』を加えている(これについてはホームページに記事も載せた)。

で、今日、自分のCDラックを見ていたら、「カバーの名盤」に入れておくべきなのにすっかり忘れていたアルバムがあるのに気づいた。それは福山雅治の『The Golden Oldies』。選曲もアレンジもしっかりした企画である。

で、今日これを加えておいた。

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Thursday, May 21, 2009

続々・なんだかえらいことになっている

【5月21日追記】 続々と感染者が見つかり、ついに東京でもひとり。いよいよ東京でもえらいことになっているかと思いきや――。

たまたま今日東京出張だったのだが、マスクしている人なんて5%もいない。ある駅のキオスクで「マスクは品切れです」との表示も見たが、コンビニに入ったら平然と大量に陳列されていて驚いた。

ホテルでチェックインの際に「この1週間のうちに海外に渡航したか」とか「熱はないか」などのアンケートに答えさせられたが、ほぼそれだけ。あちこちに消毒液が置いてあるわけでもなく、みんな平然としてるじゃないですか。

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Tuesday, May 19, 2009

続・なんだかえらいことになっている

【5月19日追記】 来週某日、東京の某所で某大企業の記念パーティが予定されていて、ご招待を受けたものだから出席するつもりでいた。

ところが、本日その某大企業の関西支社の担当者から電話があり、てっきり新型インフルエンザの影響でパーティが中止になった連絡かと思いきや、そうではなくて、多分最終的にはパーティ自体も中止になるだろうとは言いながら、現時点ではあくまで

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Monday, May 18, 2009

なんだかえらいことになっている

【5月18日特記】 この3日間ほど、なんだかえらいことになっている。

ウチは報道する側の会社であるから、社内では当然「徒に煽ってはいけない」という意識も浸透していて、少なくとも僕の見る限りはウチの報道局は浮足立っていないように思うのだが、どうもバックヤード部門が浮足立ってしまったのか?

土曜日に神戸高校の生徒が新型インフルエンザの罹患者だったと判明した途端に総務部から社員全員宛に注意喚起のメールが来たかと思ったら、今度は人事局長からも同じようなメールが(やっぱり社員全員に)来た。

それだけでもびっくりなのに、日曜日には、地震などの大型災害の際に稼働する安否確認システムのメールが(当然全社員に対して)飛んできて、さらにそれだけでは足らず、隣の部の部長から電話がかかって来て、緊急連絡網に従って安否問合せの連絡を入れろ、とのこと(つまり、これも全社員網羅である)。

なんでまた、こんなおおごとになっちゃってるの? と思いながら3人に電話。

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Sunday, May 17, 2009

WOWOW『3原色の海』

【5月17日特記】 3月20日に WOWOW で放送された『3原色の海』を漸く観た。ここ数年増えてきた WOWOW のドキュメンタリ。制作はテレビマンユニオンである。

何はともあれ、赤い海・青い海・緑の海の3つの映像は非常にインパクトが強い。

3原色と言えば一般的には我々は「赤青黄」を思い浮かべると思うが、これはインクを重ねて印刷する時の基本3要素である。白い紙とこの3色、及び黒の塗料があればどんな色でも表わすことができる。だから、コンピュータのプリンタに使うインクは最低でも赤青黄(CMY)と黒(B)の4色である。

それに対して、テレビやコンピュータのモニタに映像を映すときの3原色が赤緑青(RGB)である。紙に色を塗る時とは逆に、光は重ねれば重ねるほど明るくなる。RGB の3色の光を目一杯重ねた色が白である。光を全く発しなければ、そこは闇であり、黒くなる。

──というような説明を一切加えずに、赤青緑の3つの海を「3原色の海」と言っているところに少し引っ掛かりを覚えた。

まあ、ただ、そんなことはどうでも良いことで、これらの映像を見ると「世の中には本当にこんな色の海があったのか」と驚いてしまう。そして、その美しさに酔ってしまう。

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Saturday, May 16, 2009

映画『おと な  り』

【5月16日特記】 映画『おと な  り』を観てきた。

『おと・な・り』という表記もあって、「なんだこの無駄なスペースや中グロは?」と思ったのだが、映画が始まってすぐに「ああ、音が鳴るという意味でそんな表記にしてあるのか」と気づいた。「大人」も掛けてあるのかもしれない。

古いアパートの隣同士に住む七緒(麻生久美子)と聡(岡田准一)。お互いに顔を合せたことはないが、壁が薄いので互いの生活音が丸聞こえになっている。

──聡が帰宅した時にまず聞こえるキーチェーンの音。コーヒーミルで豆を挽く音。七緒が帰ってきてドアを開けたら揺れる火箸風鈴の音。加湿器の水が切れた時のアラーム・・・。

ああ、そう言えば、こんな風に音を特徴的に扱っていた映画があった。あれは何だったろう、と考えたら思い出した──『ある朝スウプは』だった。

あの映画では生活音は心をザワザワさせる不吉な響きだった。でも、この映画では隣家の生活音が心をほっとさせる要素になっている。

聞こえる音は七緒のほうがバラエティに富んでいる。

聡のほうはキーチェーンとコーヒーミルくらい。彼は写真家である(タイアップとは言え、いつも持っているカメラが SONY というのはちょっと違和感があったが)。高校の同級生だったカリスマ・モデルのシンゴ(池内博之)の写真集で成功を遂げた。だが、本当は風景写真を撮りたい。

七緒はフラワーデザイナーを目指す花屋店員である。だから、帰宅したらすぐにブラシで爪の間を洗い落とす音。鋏で花木を切る音。留学に向けて勉強しているフランス語のテープの音(ただし、ヘッドフォンで聴いているので、聞こえるのは七緒の復唱だけ)。特徴的なくしゃみ。鼻歌(いつも決まって『風をあつめて』)。

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Friday, May 15, 2009

『もしもし、運命の人ですか。』穂村弘(書評)

【5月15日特記】 穂村弘という人のことは実は前々から気になっていた。

とは言え、この人は歌人である。ということはその作品は歌集である。

俵万智とか林あまりとか、まあ、長い人生、買った歌集も何冊かはあるが、さりとてそんなに手当たり次第に買ってみる類の書物ではないしなあ…。

などと、思っていたら、この本に出会った。本屋で見つけて(そう、今回は bk1 で買ったのではない)適当にパッとめくったら、いきなりこんな文章に出くわした。

初めて女性をホテルに誘おうとするとき、緊張する。(「性的合意点」の冒頭、p36)

なんだ、この素直と言うか、直截と言うか(笑)

やっぱり思ってた通りの人である。──という訳でレジに持って行った。

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ブログの記事は書き換えられる

【5月15日特記】 気づいている人はあまりいないと思うが、僕のブログの記事は部分的にちょこちょこ書き変わっている。

一旦上げてしまってから、例えば入浴中にだったり通勤途上の駅でだったりするのだが、突然「あ、あそこはこう書くべきだった」「あれを書いておくのを忘れた」などと思い当たることがあり、そうなるともう書き換えずにいられないのである。

ホームページに載せている記事のほうは大抵2ヶ月くらいは寝かせた文章なので、それほど頻繁にそういうことは起こらない。「寝かせる」と言うのはもちろん、書き上げてから何もせずに放っておくという意味ではない。

書き上げてから暫く時間を置いて見直して──を繰り返している、という意味である。だから、ある程度文章が熟成している。

ところが、ブログに載せる文章は大抵書いてその日のうちにアップする。もちろんアップするまでに数回は見直して書き直して、さらに大抵はアップした直後にもう1~2回は見直して書き直してはいるのだが、それでも日を置かない限りは出て来ない表現というものがある。

だから、アップした翌日に、3日後に、1週間後に「ああ、なんかしっくりこない表現だと思いながらそのままにしていたが、あそこで使うべき表現はこれだったんだ」と突然思い浮かぶことがあって、そういうことがあると大体すぐに書き換えている。

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Thursday, May 14, 2009

当たれ!

【5月14日特記】 映画『グラン・トリノ』の記事でペア鑑賞券が当たったと書いたが、一体今までの生涯でどんなもんが当たったっけ、と振り返ってみた。

ちなみに、この鑑賞券は新聞の購読者向けのサイトのプレゼントで当たった。映画の切符が2枚だから 3,600 円相当。前売り券の一種だと考えれば 2,600 円相当である。

その程度の金額のものであれば結構いろいろ当ててきたような気もするが、所詮その程度の金額のものである哀しさよ、ほとんど思い出せない。

ただ、生まれて初めて当たったものはよく憶えている。

──中学生の時ラジオ番組のプレゼントでもらったポール・マッカートニー&ウィングスのLP『レッド・ローズ・スピードウェイ』だ。特別ほしかったアルバムでもなかったのだが、当たったことがめちゃくちゃ嬉しくて、良いアルバムでもあったから何度も何度も聴いた。

ちなみに、それより少し前にラジオの電リク番組(って、分かるかな? 「電話リクエスト番組」ですよ)にリクエストしたのが生まれて初めて採用されて、番組で名前を読んでもらった時の感激も忘れない。翌日学校に行ったら、それを聞いていた同級生がいたのも嬉しかった。

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Tuesday, May 12, 2009

故・三木たかし氏に

【5月12日特記】 昨日、作曲家の三木たかし氏が亡くなった。新聞報道を見るまで黛ジュンの実兄であることはすっかり忘れていた。

先ごろ亡くなった忌野清志郎氏と比べると扱いが随分小さいように思うが、これは単に表舞台に立つシンガーと裏方であるコンポーザーの差であり、日本の音楽界において彼が果たした役割もまた果てしなく大きかったことは間違いない。

僕が読んだ記事では、代表曲として石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』が一番に書かれていた。僕も確かに『津軽海峡・冬景色』は昭和の演歌を代表する曲であるとは思う。しかし、これが三木たかしの1曲だけ挙げる場合の代表曲だとは思わない。

その他には岩崎宏美の『思秋期』やテレサ・テンの『つぐない』『愛人』などが挙げられていたが、これらも違うと思う。

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Monday, May 11, 2009

『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子(書評)

【5月11日特記】 美しいものを見出すのが本当に巧い作家だと思う──数式、ブラフマンなる小動物、カバに乗った少女、そして今回はチェス。──そういうものを見つける作業も文学が求められる使命のひとつなんだなあとつくづく思う。

今回の特徴はいつもに増して無国籍だということ。読んでいて、あれ、これはどこの国なんだろうか、と惑わされる。デパートの屋上に遊園地があったり食堂にお子様ランチがあったりするのは日本に決まっていると思うのだが、しかしどこか日本っぽくない。

『ミーナの行進』における「芦屋」のような地名も出てこないし、登場人物の名前が一切語られない(主人公のリトル・アリョーヒンを始めとして全員があだ名か役職名で呼ばれている)ので、なおさら場所を特定するヒントが得られない。

登場人物の眼や髪の色についての描写もないからやっぱりどこの国の人間だか分からない。

だいいち、いつの時代であれ日本だったらこんなにチェスが盛んで、ここまで深くチェスが理解されているわけがないという気がしてくる。じゃあ、どこなのか?

そもそも小川洋子の作品は無国籍と言うよりも多国籍、いや、むしろ重国籍とでも言うべきいくつかの国籍が溶け合ったような舞台になっていることが多いのだが、今回の場合は言うならば「国籍の匿名性」みたいなものを強く感じさせられた。

つまり、作者が意図的に国籍を秘匿して、どこの国だか判らないように書いているような作為を感じるのである。

そして、そのことに思い当たった時に、それがそのままこの主人公リトル・アリョーヒンの匿名性に繋がっているのだということに気づいた。いやはや、この作家はいつも見えない糸で作品を織りなしているのだ。改めて感心した。

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今日の BGM#26

【5月11日特記】 この記事を書くのは少し久しぶりである。これが何なのかということを再度説明するのは #30 とかの切りの良い時にでもやるとして、さて今日も2回分。

  1. 最后のダンスステップ(あがた森魚)
  2. ちいさな恋(天地真理)
  3. TIMEシャワーに射たれて(久保田利伸)
  4. 白いクリスマス(Jun Sky Walker(s))
  5. なんてったってアイドル(小泉今日子)
  6. Choo Choo Train(Zoo)
  7. プラネタリウム(大塚愛)
  8. LOVE IS BUBBLE(BONNY PINK)

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Sunday, May 10, 2009

考察:議事録を書く

【5月10日特記】 マンションの管理組合の理事というのをやらされていたのだが、今日の総会が終わってほぼその役割も終了した。

僕が就いていた担務は「書記担当理事」である。志願したのではない。1年前に「理事長」「副理事長(兼自治会担当)」「会計」「書記」「防災担当」と記したあみだくじを5人で抽いた結果である。

考えてみたら、TV編成部にいた30代の頃は1日に5つも6つもの会議に出席して、しかもその全ての議事録を自分が担当していたりしたものだが、会社での地位も次第に上がって来て、近年では自分で議事録を書く機会がほとんどなくなっていた。

久しぶりに書きまくる機会が持てたのは、面倒くさいのも確かだが、悪くないものだ。

議事録であれエッセイであれ何であれ、文章を書くのは基本的に好きである。

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Saturday, May 09, 2009

映画『GOEMON』

【5月9日特記】 映画『GOEMON』を観てきた。まあ、一応見とくかな、って感じで。で、完全に思った通り、予想通りの映画だった。

この先この文章では貶しっぱなしになると思うので、最初にちゃんと褒めておくと、まあ、それなりに面白い映画ではありましたよ。ハイ、それなりに。

戦国時代という設定でありながら、髪型も衣装も建物も全部現代的、いや、いつの時代のどこの世界か分からない、という描き方はアリではあるのだが、この手の試みは数多くの先人がやってしまったことなので見ていて驚きはない。

目新しさに欠けるのであれば、次に求められるのはセンスであるが、センスに関しては悪くないと思う。

で、登場人物に関して史実から一部の設定を借りてきているのであるが、しかし、ここまで史実を捻じ曲げるのであればわざわざ史実を借りてくることもなかったのになあ、という気がする。

史実から離れて自由な展開をするのであれば、どこかでちゃんと史実に戻って来て、「おっ、そんなところでちゃんとそんな風に繋がるのかい」と感心させるような展開を作るべきだと思うのだが、そういうのって釜ゆでのシーンだけだったなあ。

結局、石川五右衛門やら霧隠才蔵やら猿飛佐助やらのキャラを中途半端に拝借しただけ──。

思い切って全く架空の物語にしたほうが潔かったのではないかと思うが、多分一から作り上げる労は取りたくないんだろうなあ。そこまでの根気はない監督であると見た。ダースベーダーやらヨーダやらを創り上げるだけの力はないのだろう。

あるいは、全く架空の話にせずとも、「いつだかどこだか解らない世界で、たまたま戦国時代の武将たちと同じ名前の人間が活躍している不思議な空間」という設定にする手もあったはずだ。見始めた観客が「あれ、これはパラレル・ワールドなのかなあ?」と思ったりするような・・・。

ところが冒頭に「1582年」と出るのである。で、「信長の死後秀吉が天下統一して」みたいなナレーションまで入って、これは如何にも史実ですよというオープニングCGの後、あの格好の侍たちが出てくる──こういう作り方は一体どういう感覚なんだろう? 理解できない。

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Friday, May 08, 2009

あてなき随想:麻生発言

【5月8日追記】 昨日麻生総理大臣が「私は43歳で結婚してちゃんと子供が2人いたから最低限の義務は果たした」云々と発言し、直後に慌てて「義務との言葉は不適切だった」と撤回した。

ウチも子なし夫婦である。結婚してから何年間かはよくこんな風な心ないことを言われたものだ。

「子供はまだか?何やってるんだ?」とか「子供を持ってこそ一人前だ」とか・・・。
(その辺の顛末はHPのこの記事に書いた)

言ってるほうの人間に「ひょっとするとこの夫婦は辛い目をして不妊治療を受けているのかもしれない」とか「自分たちとは違う価値観で生きている夫婦なのかもしれない」というような想像力が働かないのである。いつもげっそりしたものである。

だからこそ、僕はこの麻生発言に怒っても良いはずなのだが、今回は何故だか麻生総理がこんな風に慌てなければならない今の日本の状況のほうが情けなく思えた。

むしろ普段からあれだけ不用意な発言が多い麻生総理がよくまあ直後に気づいたものだと感心するくらいである。

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Wednesday, May 06, 2009

スパム・コメントの謎

【5月6日特記】 最近「携帯を買い換えた(2)」という記事にスパム・コメントが付いて仕方がない。最新の記事なら解らないでもないのだが、2月12日に書いた記事である。

公開せずに削除しているので読者の目にこそ触れていないが、4月の下旬から今日までにわざわざこの記事を選んで8件ものスパム・コメントが付けられたのである。

ちなみにその全てのコメントが英文。誘導したいサイトへのリンクが埋め込まれている。差出人名も英語(と言うか、全然名前らしくない単なる符合みたいなのも多いが)。差出人のメールアドレスのドメインは gmail ほか諸々。

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Tuesday, May 05, 2009

映画『おっぱいバレー』

【5月5日特記】 映画『おっぱいバレー』を観てきた。原作の小説があり、その原作は実話に基づいているのだそうである。

しかし、僕らの中学生時代を考えると、美人の教師に対して「じゃあ、試合に勝ったらおっぱい見せてもらえますか」なんてとてもじゃないけど口に出せる奴はいなかった。シャイ、と言うよりもうちょっと鬱屈した感じもあったりして。

いや、クラスに1人ぐらいはそんなことを言える奴がいたかもしれないが、それは大体がちょっと悪ぶっている奴で、単に教師を困らせるために、困惑している女教師の反応を楽しむために言っているだけで、本当におっぱいが見られるなんて考えてもいなかったはずだ。

そういうことを考えると、最近の中学生は随分明るく軽くなったものだ。それと、こういう純朴な中学生を東京や大阪で見つけるのはもはや不可能で、多分地方都市でしか起こり得ない話だろう。

──というのが映画を見に行く前の僕が考えていたことなのだが、映画が始まってみると、ん?これはいつの時代だ?っちゅう感じで、バックで流れてる歌謡曲/ニューミュージックの数々もそうだし、中に出てくるインベーダー・ゲームも全部僕が大学時代にはやったものだ。

ということは、綾瀬はるかが扮する教師は僕よりか少し上の年代であり、中学生たちは僕より数歳下の年代ということになって、途端に「はて、どちらに肩入れして見れば良いものやら」という気になった。

で、調べてみるとこれは監督が自分が中学生だった時代に再設定したものだそうな。舞台が北九州になっているのも映画のオリジナルで、原作では静岡のどこかとか。やっぱり、こういう中学生はかなり田舎でないといないだろう。で、原作ではいつの時代になっていたのか? 調べてみたのだけれど判らなかった。

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Monday, May 04, 2009

読了:『20世紀少年』

【5月4日特記】 『20世紀少年』全22巻+『21世紀少年』全2巻を読了した。DMMコミックレンタルである。一気に読んで頭がクラクラしている。

映画の2本目は原作からかなり変えてあるという触れ込みだったが、基本ラインは変わっていないということが解った。

2回あった事件を1つにまとめたり、よく似た状況が再現する2つのシーンを縮めて1つにしたり、まるで録音された歌を編集して短くしたみたいな感じで、さすがに原作者自らがアレンジしているから、世界観を変えることなく、後のストーリーに悪影響を残すこともなく、見事に編集できているのに感心した。

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Sunday, May 03, 2009

Internet Explorer 8

【5月3日更新】 会社のPCには早々と入れてみたけれどあまりにぱっとしないので家のPCは放っておいたのだが、Windows Update によってその自宅のPCにもとうとう Internet Explorer 8 がインストールされてしまった。

ひとことで言って、頑張っていろんな機能つけすぎですね。使えるようになるまでになんでこんなにいろいろ設定しなきゃならんのかね。

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Saturday, May 02, 2009

ドラマW『Go Ape』

【5月2日特記】 4月13日に録画しておいたドラマW『Go Ape ゴー・エイプ』を観た。これは第1回 WOWOW シナリオ大賞受賞作である。

公園でおやじ狩りに遭った冴えないサラリーマン(岸谷五朗)が、自分を襲った高校生3人に復讐する話である。

ただし、主人公はそもそもパッとしない中年男だし、体力的には明らかにハンディがあるので、暴力勝負ではそう簡単に高校生には勝てない。そこがこの企画のヘソと言うべきリアリズムなのである。

主人公が防犯グッズのセールスマンという設定が面白い。会社からいろんな器具を買ってきて、それを持って高校生たちを襲う。しかし、そう簡単には行かず反撃されて痛い目にも遭う。それでも2人目までは割合上手い具合に運んで雪辱を果たす。

問題は3人目(城田優)である。こいつは公園での時も横で見ていただけで直接手を下してはいない。しかし、見ているだけでなんか腹の立つ存在だった。そして、後をつけていろいろ調べてみると家は裕福だし勉強もできるし、ますます腹の立つガキである。

そして、実際に襲いかかってみたら絵に描いたような返り討ちに遭い、思いっきり不遜な態度でなじられ愚弄され、なおさら許せない存在として凝り固まってしまう。

しかし、そこから先、「意地」だけで岸谷が狂気じみて強くなってくるところが見せ場である。

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Friday, May 01, 2009

随想:トラブルから学ぶ仕事の進め方(想像力が足りていない)

【5月1日特記】 久しぶりに宅配便業者とトラブル。今回はDMMコミックレンタルの指定業者=佐川急便である。

昨日、集荷専用番号に電話をして、着払いの荷物が1つであること、宅配ボックスの1番に入れてあること、宅配ボックスの暗証番号は XXXX であることを告げて集荷を依頼した。

ところが帰宅してみると、ボックスの荷物を取ってもらっていない。

留守電に、「宅配ボックスから受け取るにはまず部屋番号とォ、ボックスの番号とォ、暗証番号が必要なんですけどォ・・・。」とものすごく不満げな声の伝言がある。

自分の名前はおろか、連絡先の電話番号さえ伝言に残していない。

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