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Wednesday, April 22, 2009

しっかりと作り込んでみる

【4月22日特記】 ここ何年間か、TVの番組に関してずっと思っていることがある。

これからのTV番組が、あるいは、あえて「これからの」という修飾語を外してしまって、もっと普遍的なレベルで語っても良いのだが、TV番組が本当に求められている資質は「しっかりと作り込んである」ということなのではないだろうか、と。

1990年代以降、TV番組は新奇な手法を求めて大きく様変わりしてきた。でも、結局のところ、視聴者に深く長く受け入れられるのは「しっかりと作り込んだもの」なのではないだろうかと思えてならないのである。

思えば我々は、この何年間か、あえて作り込まないものに頼りすぎたのではないだろうか──アドリブ、生の臨場感、ハプニング性、仕込まない真実、生身の反応、タレントのスタジオ・トーク能力・・・。

例によって皆が皆、そういうものが面白いと囃し立てて、やれリアリティTVだ、ドキュ・バラだ、生ワイドだ・・・。

でも、その場では確かにそういうものに大笑いして楽しんではきたものの、いつまでも記憶に残っていたり繰り返し見たいと思ったりするのはそういうものではなかったのではないかと思うのである。

僕らは番組をもっと大切にするべきであり、消耗品ではなく保存されて繰り返して呼び出されるものとして認識すべきなのではないだろうか?

それこそが、そのために必要なものが「しっかりと作り込まれた」内容である。──例えばドラマ、例えばコント、例えばミュージカルや音楽番組、あるいはしっかりと仕込まれたバラエティ・・・。

確かにそういうもののほうが、これからネット配信などを考えた場合の需要もあるだろう。だが、そういうことをメインの理由として言っているのではない。

だいいち上に挙げたような「しっかりと作り込まれた」番組はいずれも金と手間の両方がかかる(そして金と手間をかけたからと言って高視聴率が獲れる保証もない)ので、採算性を考えた場合、ネット配信も含めても回収の難易度はやや高まるのではないだろうか。

それでも、僕らはもう一度視聴者の心に残るということを第1に考えてみることが必要なのではないかと思うのである。

それが「しっかりと作り込まれた番組」なのではないかと思うのである。

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