IT の進歩は結構ですが・・・
【1月22日特記】 今はやりのデジタル・サイネージ。ご多分に漏れず我が社にも複数の大手メーカーからの売込みがあります。先日、そのうちの1社のプレゼンテーションを聴いていたときの話:
このメーカーはすでに多くの企業に多くのデジタル・サイネージを販売納品済みなのですが、その導入事例の中には東京の某有名私立大学もありました。
んで、聞いて驚いたのですが、その大学にはなんと90台以上のデジタル・サイネージがあるのだそうです。
そんなにたくさん買うて何すんねん!?
思わずそう叫びそうになったのですが、要は学内のどこにいても大学からの連絡事項を読むことができるということなんですって。例えば、「明日の経済学部の第3限・山田教授の環境経済論は休講です」等々。
大学も変わったもんです。私の大学には当時、正門を入った横に掲示板が1コあったきりでした。1時間以上も電車に乗って、その日1コマだけ講義を受けに行ったのに、行ってみたら他ならぬその講義が休講、なんてこともザラでした。
聞けば、デジタル・サイネージまで駆使しているところはまだ珍しいにしても、今や多くの大学ではメールで休講等を知らせるシステムになっているとか。
びっくり。学生にそんなサービスせんといかんのんかいな?
思い起こせば、ウチの会社で私と同期入社になるはずだったF君は、いつもはレポートを提出させていた教授が突然その年だけ試験を実施したのにそのことを知らずに受験せず、結局その単位が足りないために卒業もできず、従って就職もできませんでした(今では私の1年後輩としてウチの会社にいますが)。
今の学生たちの恵まれぶりを聞いて、F君の胸中はどんなもんなんだろう?
で、もっと驚いたのは、上記の導入事例資料に件(くだん)の有名私立大学の写真が何枚か載っていたのですが、そのうちのひとつに「リフレッシュ・ルーム」というキャプションが付いていたこと。
リフレッシュ・ルーム???
大学にそんなもんがあるのか? おまいらそもそも年から年中、朝から晩までリフレッシュしっぱなしぢゃないか!?
学生を甘やかせてはいけない。
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