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Thursday, January 08, 2009

発表:2008キネマ旬報日本映画ベストテン

【1月8日特記】 発表されましたね、2008キネマ旬報ベストテン。曜日の関係で今年は少し早かったみたいです。

それでは前回(2007年)・前々回(2006年)・前々々回(2005年)同様、僕の記事(12/24の『回顧:2008年鑑賞邦画』)との比較をしてみたいと思います。僕が選んだのは、前回、前々回に引き続いて「キネマ旬報ベストテン20位以内に入ってほしい10本」です。

今回は「ひょっとしたら的中率が少し上昇するのかもしれんと思っている」と書いたのですが、とりあえず10位までが先に発表された段階では例年と同じような的中率でした。さて、キネ旬が選んだ10本は、

  1. おくりびと
  2. ぐるりのこと。
  3. 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)
  4. トウキョウソナタ
  5. 歩いても 歩いても
  6. 闇の子供たち
  7. 母べえ
  8. クライマーズ・ハイ
  9. 接吻
  10. アフタースクール

僕が「皆さんあまり異論がないところではないかなと思う」と書いた5本のうち4本が上位(1、2、4、5位)に入っています。漏れたのは『人のセックスを笑うな』。んー、なんでこれ入ってないのかな?

しかし、『おくりびと』が1位に来るとは思いませんでした。確実にベストテンには入るだろうとは思ってましたけど・・・。キネ旬も随分ウェットになったもんだ、というのが正直な思い。

しかも今回は監督賞(滝田洋二郎)、脚本賞(小山薫堂)、主演男優賞(本木雅弘)まで総なめですもんね。後2者はともかくとして、監督賞は是枝裕和か橋口亮輔だと、僕は強く思うんですけどね。

3)は全然知りませんでした。いや、多分映画紹介サイトでタイトルくらいは見たはずではありますが、監督名を見て難しそうだと思ったか、タイトルを見てドキュメンタリだと勘違いしたかで、するっと見逃したんだと思います。多分関西では見落としても不思議のないようなマイナーな上映の仕方だったでしょうし。

6)は僕はあまり評価してません。ここにはいちいち書きませんので、なんでか知りたい方は9月に上げた鑑賞記事をお読みください。

7)は観てないです。と言うか、およそ僕が見る気になりそうな作品ではないです。

8)も観てないです。こっちは「見よっかなー」と思っているうちに見逃してしまいました。

で、今回の目玉は9)ですね。このチョイスはちょっと際立っています。

僕自身も「決して後味の良い映画ではない。だが、ものを考えさせる映画は良いメディアである」「今年2本目の、圧倒的な凄みのある映画である」などと書きながら結局のところ選んでいないのは、非常にインパクトが強いあの結末を、「ものすごく意外性がありながら却ってわざとらしい印象がある」と感じたからです。

優秀な作品というものは観客の心にすんなりと溶け込んでくる要素と、その逆に観客の心を逆撫でするような要素の両方が必要だと思うのですが、僕にとっては前者の要素が少し弱かったように思います。

いずれにしても、特にカメラワークが秀逸な、良い作品であったのは確か。いやあ、一方で『おくりびと』を1位に選んでおきながら他方でこういう作品もちゃんと選んでくる辺りが如何にもキネ旬だと思いますねえ。だから僕はキネ旬から離れられないのです。

自分の予想は外れましたけど、逆にとても嬉しい気もしています。

10)は僕も選んでいます。で、以上合計で僕が「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしいもの」として選んだ10本のうち5本がランクイン(僕が観ていて選ばなかったのにキネ旬ベストテンには入ってきたものが2本。うち納得が行かないのは1本だけ)。

トータルとして(つまりあくまで20位以内で)どれだけ的中しているかについては、例年通り2月下旬号の発売を待ちたいと思います。

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