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Sunday, August 31, 2008

映画『20世紀少年』

【8月31日特記】 映画『20世紀少年』を観てきた。

言えることはただひとつ:この後に続く第2章、第3章を見るしかないということだ。ここまでの部分、大変面白いのは間違いないが、作品が完結してないのだからまだ評論を書くべきタイミングではない。

せめて、原作原理主義と堤監督が言っているこの映画がどれほど原作に忠実なのか(あるいは、それでも違う部分はどこなのか)についてだけでも書ければ良いのだが、なにしろ原作は全く読んでいないのでそれも叶わない。ただ、僕としては珍しく、漫画喫茶に行って原作を読もうかなという気にさえなった。

しかし、それにしても、こんなところで映画が終わってしまって(例えば『DEATH NOTE』の第1作のような、とりあえずの終結感もない)、「さあ、ここまで見てとりあえず1800円払え」と言われるのも殺生な話だと思うのだが、これも原作に忠実に作りたいという、原作に対する愛の現れなのかなあと諦めがついた。

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Saturday, August 30, 2008

映画『20世紀少年』(下見)

【8月30日別記】 映画『20世紀少年』を見に行った。

インターネットで予約を取って、映画館の発券機で実券に換えた。本日のこの回は満席との表示が出ている。

入り口でもぎってもらって指定の座席に夫婦で座る。妻はすでにポップコーンを食べ始めている。

と、そこへ、カップルがやってきて、妻に向かって言う。

すみません、ひとつずれてませんか? H-9 と H-10 なんですけど

妻が言う。

いえ、合ってますよ。ウチは H-10 と H-11 ですから。

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Friday, August 29, 2008

ファーストクラスの料金には

【8月29日特記】 とある取引先の社長と話していたら、出張で東京-大阪を往復する際、いつも飛行機のファーストクラスに乗っているとのこと。

はあ、小さな会社とはいえ、さすが一国一城の主だ。大したもんだ、僕よりずっと若いのに──などと思ったのだが、ご本人曰く、そんなことやってるとやっぱり周りの人間には随分馬鹿にされることも多いとのことである。

まあ、そりゃそうだ。タイムテーブル上では1時間強だが、東京-大阪間で実際に航空機に乗っているのは45分かそこらである。いかに座り心地が良いとはいえ、わずか45分に大金をつぎ込むことにそんなに意味があるとも思えない。

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Wednesday, August 27, 2008

映画『アクロス・ザ・ユニバース』2

【8月27日追記】 トラックバックしたりされたりしながらいろんなブログの『アクロス・ザ・ユニバース』の映画評を読んでいると大変興味深い。

ま、予想されたこととは言え、全般に若い世代であればあるほど、と言うか、ビートルズを知らなければ知らないほど、この映画の受けは悪いようである。受けが悪いと言うか、メッタ切りにしている記事は見ないのだけれど、今イチ乗り切れないといった感じの文章になっているケースが多い。

まあ、そりゃそうかもしれんわな。ビートルズをあまり知らない人がこの映画を観たらどう感じるのかについては、僕らは分かりようがない。でも、結局そうなのか、って感じ。

うん、曲の知識がないままに単に映画としてこれを観たら確かに乗り切れんかもしれん。僕に言わせると、「ダメですよ、そんな見方しちゃ。あくまでプロモーション・ビデオを見るつもりで見なきゃ」ということになる。これは好きな歌のPV集なのである。

だから、これからこの映画を観ようかどうか迷っている人は、使われている全曲リストをどこかのサイトから取り寄せて、もしもそのうちの3分の2以上を知っているようでなければ、悪いことは言わない、この映画を観るのはおやめなさい、と言いたい。

なんだ、要するにその程度の映画かいって言われると、うん、その程度かもしれない(笑)

でも、映画だと思わずに見て初めて映画としての良さが解るような映画なのである。そして、映画だと思わずに見るためには曲の知識が要るのである。

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Monday, August 25, 2008

おじいさんのハンカチ

【8月25日特記】 家族や恋人からではなく、会社/仕事関係の人から身につけるものを頂くケースがある。転勤の餞別とか昇格のお祝いとか。

如何にも格好つけたお祝いの品としては、昔はお仕立券付きワイシャツ生地というのが定番だったが、最近はそういうのもあまり見なくなってきた。

それよりも、そんな改まった感じじゃなくて、一緒に仕事をした仲間みたいな意識が持てる相手から、例えばネクタイとかポロシャツとかをもらったことがある。最近ではアルバイトや派遣で来てもらってるスタッフが期間満了で辞めて行く際に、お礼の品としてハンカチをくれることも多くなった。

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Sunday, August 24, 2008

SAS『真夏の大感謝祭』ちょっとだけ

【8月24日特記】 WOWOW で「サザンオールスターズ『真夏の大感謝祭』30年記念LIVE」を生中継している。神奈川日産スタジアムでの千秋楽で、今もまさに生放送中である。

一応ハードディスクに録画しながら、晩飯食いながら先ほどまでちょっと見ていたのだが、いやもう一体何人入ってんの?

屋根がないということは屋外と一緒だから暑いだろうし、どうせ最初っから立ちっぱなし・踊りっぱなしだろうし、隣のおっさん汗臭いだろうし、どんだけサザンが好きでもこんなところでこんなことして4時間も過ごす体力も忍耐力もないなあ、とつくづく思う。

で、見てたら半端じゃない雨が降り出した。何万人いるのか知らんが観客の多くがいつのまにか雨合羽を着てる。蒸れるんだよねー。桑田が「俺、雨男なんだよ」なんて言ってるけど、えらい迷惑だ。うーん、雨まで考慮すると今の僕にはこういうコンサートに行く資質も資格もなくなってしまったと認めざるを得ない。

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Saturday, August 23, 2008

映画『アクロス・ザ・ユニバース』1

【8月23日特記】 映画『アクロス・ザ・ユニバース』を観てきた。ビートルズの楽曲に惹かれたのではない。予告編の映像に魅せられてしまったのである。初日を心待ちにしていた。

観客は非常に広い年齢層に跨っていた。これもビートルズの偉大さか。

僕自身もビートルズ世代ではない。それはもう少し上の世代で、僕らは「遅れてきたビートルズ世代」だ。もちろんビートルズの存在は知っていた。しかし、それは社会現象として認知していただけで、実際に聴き始めたのは彼らが解散してからである。つまり、僕らはビートルズの全作品が最初から出揃った状態で聴き始めたのである。

でも決して彼らの全作品を知っている訳ではない。ただ、確実に半分以上は知っている。半分から3分の2っていうところかな。今日の映画で使われていた曲で知らなかったのは Why Don't We Do It In The Road? だけかな。パンフによると、あっ、そうか、これはローリングストーンズの Street Fighting Man に対する返歌と言われている作品だ。

監督はブロードウェイ・ミュージカル『ライオンキング』の演出家で、「天才」と言われるような人らしい。で、撮影監督は『アメリ』を撮った人だ。なるほどねえ、という感じ。

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Friday, August 22, 2008

新しい仕事のやり方

【8月22日特記】 最近会社に、聞いたこともない会社の会ったこともない人から電話がかかってくることが多い。

相手はどうして僕の名前を知っているのかと言うと、ウチの関連のHPのあるページに、言わば担当者/責任者みたいな形で僕の名前が表記されているからである。

それはかなり深い階層にあるページで、一般人にはなかなか見つけにくいはずなのだが、多分普段からそんな風にして担当者の名前を探り出してはあちこちの企業に電話を掛けまくっているのだろう。言わば確立したノウハウなんだろう。

それで話の中身は間違いなく売り込みである。

  • 御社のHPを拝見したが、こういう点でお力になれる
  • 御社のショッピングサイトの売上を上げるための提案をさせてほしい
  • 御社の携帯サイトではやっていない新たなビジネススキームで組ませてほしい
  • 弊社から御社に相応しい人材を派遣させてほしい

などの提案なのである。

ウチはまあ、HPなどは正社員や派遣で来てもらってるスタッフがそれぞれ書いていたりするが、たとえばショッピングならA社に、携帯サイトはB社にみたいな形でまとめて委託してる(悪く言えば丸投げしてる)ケースが多いので、「そんなパーツの提案もらってもおいそれと組み込めないですよ」という話をお返しする。

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Thursday, August 21, 2008

カレーの匂い

【8月21日更新】 子供の頃には大きくなったら何になりたいなどといろいろ夢を膨らませもしたものだが、長ずるにつれて数々の現実の壁が見えるようになり、そういうことを考えずに日々の生活に追われるようになってしまった。

もっとも僕が生来あまり将来の計画を立てたりするのが好きではないからという面もあるにはあったが。

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Wednesday, August 20, 2008

『ぼくは落ち着きがない』長嶋有(書評)

【8月20日特記】 この作家の作品も随分読んでいるが、今回初めて嫌な感じを受けた。作者が「どうだ、巧いだろ」と言っているような感じだ。

もちろんこれは作者が明示的/暗示的にそんなことを描いている訳でも何でもなくて、単に僕の偏見とやっかみがそういう感想を持たせたということでしかないのだが…。

ともかく以前から女性を描くのが巧い作家だと思っていた。どうしてこんなに巧く書けるんだろ、と思っていたら今度は高校生である。なんでこんなに巧く女子高生が描けるのだろう? 自分が高校生だった頃を描こうと言うならまだしも、彼は今の高校生を描こうとしてる。

当の女子高生が読んだら「これは違うよ」「まさかぁ、あんなことはやる訳ない」等の異論が一杯出てくるのかもしれないが、とりあえずサマになったものが書けるのが不思議だ。

今の高校生気質とか、高校生の間ではやりそうなこととか、そういうものはともかく、金属バットの音が聞こえてきたことで「野球部はランニングが終わったのか」と思うなどという話は一体どこから出てくるのか? これは書けないエピソードだ。まさか高校の近くの校庭が見渡せるマンションにでも住んでいるんだろうか?

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ブログに充満

【8月20日特記】 今日、このブログのアクセス・カウンタが 200,000 を突破した。開設から1185日目。全期間を平均すると1日当たり 168 のアクセスがあったという計算になる。

150,000 から 200,000 に至る間だけの平均を出すと、166日目での5万なので1日当たり301 ということになる。

もういちいちリンクは張らないが、15万達成の時に書いた記事と比較すると、この5万アクセスは少しペースが落ちたことになる。

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Monday, August 18, 2008

お願いしますよ Wireless Zero Configuration さん part1

【8月18日特記】 PCを使っているといろんなことが起こる。

妻の古いほうのPC(Windows XP)からメールが送れなくなったと言う。「どれどれ、あれ、ほんとだ。送れないだけじゃなくて受信もできない」などと言いながらいろいろ調べてたら、なんのこたぁない、無線LANが切れていることを発見。

まあ、時々あることなんで、「修復」しようとしたのだが修復できない。必ず失敗に終わる。で、マイネットワークを開けて利用できるワイヤレスネットワーク一覧を調べようとしたのだが、何も出ない。要するにこのアダプタではどこにも接続できないということだ。

とは言え、いつからこんなことになったのか? これは妻のサブPCなので普段あまりメールには使っていない。しかし、ついこないだまでHPは問題なく読めていたのだから、多分先週 Microsoft Update をした時にどうにかなってしまったのだろう。

で、本来利用できるワイヤレスネットワーク一覧が出ているべきところに何か書いてある。「Microsoft.com に行って文書番号 871122 を読め」とある。

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Sunday, August 17, 2008

今日の BGM#10

【8月17日特記】 ほとんどの読者の方にはこの「今日の BGM 」シリーズが何なのか分からないだろうが、これは僕が健康器具ステッパーを踏みながら、ソニーのネットワーク・ウォークマンで聞いた曲の記録なのである。

毎回載せている訳では全然なくて、時たま気が向いたときだけ書いている。

で、新しいステッパーに換えて負荷がきつくなってしまったために1回あたりの曲数が激減しているのだが、今日はこんな感じ。

  1. どてらい女(憂歌団)
  2. Jupiter(平原綾香)
  3. Zutto(永井真理子)
  4. 涙の茉莉花LOVE(河合その子)

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Saturday, August 16, 2008

映画『ジャージの二人』

【8月16日特記】 映画『ジャージの二人』を観てきた。

父親の鮎川誠が黄緑のジャージ、息子の堺雅人が赤いジャージ(映画の中の台詞では「あずき色」になってるけど)。ともに上着の袖とズボンの外側に白い2本のラインが入っていて、胸の学校名(和小と桶谷)のロゴやマークも白抜きである。

さて、ポスターではこの2人が並んで立って(上手が息子、下手が父親)、息子のさらに上手側にシベリアン・ハスキーがいて、バックグラウンドは黄緑1色なのである。そして、文字は基本的に白抜き、一部赤い文字やマークもあり。

僕は上映前にこのポスターを見ていて、ははあ、なるほどこういう発想もあるのか、と感心してしまった。こういう発想に至らないところが僕の限界なのだろうなあと思った。

僕がポスターを作るとしたら、バックグラウンドにはまず黄緑と赤以外で、それらの色と親和性の高い色を探しただろう。もし、探し切れなかったら白を選んだのではないだろうか。そうすると文字は黄緑と赤ということになっていたはずだ。これではちっとも面白くない。

バックグラウンドに父親のジャージと同じ色を持ってきても良いのだ、という発想が僕には欠けているのである。

そして、見終わって、変な喩えだが、この映画ってそういうことに気づかせてくれる作品なのではないかなと思った。

ちなみにパンフレットの表紙はほぼ同じ図案で、ただし、犬はおらず、これ以外の写真も嵌め込まれておらず、字は白抜きの縦書きで「ジャージの二人」だけである。そしてバックは一面黄緑。この発想はもっと出てこないような気がする。が、もちろんこれで良いのである。

別荘を出る時に父子はジャージを交換し、翌年また来た時には息子は黄緑のジャージを持って来て着るが、父は家にあった別の紺色のジャージ(田井小)にする。3人目の人物が赤いジャージ(これはちょっとあずき色っぽかった昨年の息子のジャージよりもう少し緋色っぽい)を持参しており、3人目が別の人物になっても引き継がれる。

息子のジャージが赤から黄緑になって何が変わったかと言えば、それはこれがキャベツ畑などの周囲の風景にとてもよく溶け込むということだ(ただしパンフを読むと、監督は「背景の自然に溶け込まないように敢えて人工的な緑色にした」と言っていたらしい。この辺も笑えるエピソードだ)。

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Thursday, August 14, 2008

流れ星

【8月14日特記】 別に観測用の道具を持っている訳でも何でもないが、星を見るのは好きである。夫婦揃って好きである。PCには天体観測用のアプリケーションもインストールしてあるくらいだ。

だからと言ってしょっちゅう星を見ているかと言えばそうでもない。それほどの興味や執着心もなく、まあ、時々思い出して観るのが好きなだけである。

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『東京島』桐野夏生(書評)

【8月14日特記】 この小説は我々が「無人島」とか「漂流記」とか「サバイバル」とかいう言葉から連想するものとは少し違っている。帯に書いてある宣伝文句:「生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き」というようなものでもないと思う。

こういう表現をするとかなり語弊があるとは思うが、僕は読んでいてもう少し気楽なものを感じたのである。他の読者の方はそんなことないんだろうか?

無人島に流れ着いた者たちが生きて行くということは、どのレイヤーで切って考えても、とても大変なことであるはずだ。しかし、その一番根源的なレイヤーの記述がこの小説では省かれているのである。

まず、この島には果物類がふんだんにあった。動物性蛋白質を摂るのが少し大変なようではあるが、我慢して食べれば貝や蛇やトカゲはかなり取れたようでもあるし、たまには野ブタなどというメニューも登場している。飲み水はどうしていたかについてはほとんど記述がない。

簡単な釣りの道具を作って魚を獲っていたように書かれているが、何もないところから竿や糸、そして釣り針なんてそう簡単に作れるものではないはずだ。だが、そういうものを作る労苦についても一切言及がない。そして、まず何よりも最初の難関であったはずの火熾しの方法についても記述は完全に省かれている。

何故ならば、これはそんなことを読ませる小説ではないからだ。

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Tuesday, August 12, 2008

長音棒引きで先進性帳消し

【8月12日特記】 『日経パソコン』8/11号の記事で知ったのだけれど、マイクロソフトは同社の製品及びサービスにおけるカタカナ用語末尾の長音表記を変更すると発表したらしい。

即ち、今までフォルダとしていた表記はフォルダーに、コンピュータはコンピューターに、ブラウザはブラウザーに、プリンタはプリンターに、ドライバはドライバーに、書きだしたらそれこそきりがないけど、これら全てをそんな風に改めるのだそうである。

僕はかつてホームページのほうにこんな記事を書いているだけに、これを読んでなんだか無残な気分になった。

マイクロソフトってカタカナ表記においては(も)非常に先進的な企業だと感心していたのに・・・。

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Monday, August 11, 2008

傷つけることを避ける世代

【8月11日更新】 最近自分たちも年を取って会社の中でも次第にそれなりの地位についたりして、そんな中で自分たちより下の世代を見ていると気づくことがある。

それは、彼らってとにかく傷つけることを避けようとするんだね、ということ。もっと傷つけても良いのになあ、と思う。

いや、もとからそういう対立の構図ではなかったはずだ。僕らの世代と僕ら以降の世代は本来なら同じ側に立っていても不思議はないはずなのだ。

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Sunday, August 10, 2008

映画『闘茶 Tea Fight』

【8月10日特記】 映画『闘茶』を観てきた。日本と台湾の合作。監督は故エドワード・ヤンの愛弟子であるワン・イェミン(王也民)。役者は日本、台湾と香港から(ちなみに日本からほんこんも参加している)。

実は『闇の子供たち』を観るつもりだったのだけど、あのヘヴィーな内容に踏み切れず、急遽予定変更してもうすぐ終映となるこの映画にしたのだが、いや、見といて良かった、この映画。

これは世間的には多分あまり大した評価を得られない映画なのだろうけれど、僕は文句なしに「買い」だと思う。うん、この感覚は高く買うべきである。

僕は映画の記事によく書いているのだが、映画は第一義的に映像作品であると思う。その定義からすると、この映画は端倪すべからざる、本当に油断のならない、息を呑ませるような意欲作である。

構図、色彩、カメラの動き、照明と採光、セットや小道具や衣装の組合せ、特撮、自由自在の編集──どれをとっても見事に刺激的で摩訶不思議で、そして魅力的である。

そして、音。お茶を淹れる時に鳴る音をはじめとして、生活から聞こえてくるいろんな音。映画の中での効果音。そして音楽。ごちゃまぜの音楽。

京都と台湾の景色や色、文化や風俗、そして言語と音楽、そんなもろもろが見事に溶けあって瞠目の映像ができあがっている。お茶という1本の芯を取り囲む形で。

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Saturday, August 09, 2008

映画『きみの友だち』

【8月9日特記】 映画『きみの友だち』を観てきた。

重松清という作家は読んだことがない。

もうかなり前だが『情熱大陸』で取り上げられているのを見て、「世間を舐めて粗製乱造しているひどい作家だ」と怒りを覚えた。そして、その翌日に試しに本屋で1冊手に取ってみたところ、凡そ作家とは思えないひどくたどたどしい文章にげっそりして、それ以来彼の作品には文字通り触れたことさえない。

にもかかわらずこの映画を観たのは監督が廣木隆一だからだ。好きな監督なのである。

で、僕が好きな監督である廣木隆一は、僕が読む気にもならない重松清の原作を読んで「とにかく感動し」、「『これだ!』と思った」のだそうである。不思議。まるでじゃんけんみたいだ。

まあ、別にそんなことはどうでも良い。とりたてて重松を貶したいという訳でもないし、映画がよく出来ていて面白ければ、それで僕は満足である。

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Friday, August 08, 2008

北京五輪開会式に思う

【8月8日特記】 中国には多分、どこか秘密の場所があるのだと思う。例えばそれはどこかの洞窟の岩の裂け目だったり、あるいは森の奥深くにある大木の根の股だったりするのだろう。いや、ひょっとするとスタジアムの壁の割れ目と言った、すごく近いところにあるのかもしれない。

そこから多分人が湧いているのだ。次から次へと、1分間に20人ぐらいの速度で人間が湧き出しているのだと思う。

でなければ、あれだけの人を集められるはずがない。

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Thursday, August 07, 2008

歌鬼(それを Ga-Ki と読ませるのはやっぱり無理があるだろう)

【8月7日追記】 タイトルについて、及びこの記事の前段となる事情については8月2日の記事の本文とコメント欄を参照されたし。

で、amazon から『歌鬼』が届いたのである。ここでまた曲順を掲載しておく。

  1. ジョニイへの伝言(鈴木雅之)
  2. 白い蝶のサンバ(一青窈)
  3. 思秋期(森山直太朗)
  4. たそがれマイ・ラブ(中西圭三)
  5. 熱き心に(元ちとせ)
  6. ペッパー警部(Mizrock)
  7. 恋のダイヤル6700(音速ライン)
  8. 時の過ぎゆくままに(工藤静香 feat. 押尾コータロー)
  9. 朝まで待てない(甲斐よしひろ)
  10. ざんげの値打ちもない(山崎ハコ)
  11. ひまわり娘(杏里)

買う前に少し心配だったのは、それぞれの曲がどんな風にアレンジされているか。せめて編曲家の名前だけでも判ればなあと思いながら、結局判らないまま買ってしまった。

で、パッケージを開けてまず脚本家の名前を確認──武部聡志、佐藤準、清水信之など結構有名なアレンジャーが並んでいたので少し安心する。と、おや? 10曲目には見たことのある名前が──山崎一稔。そう僕のブログに書きこんで来たプロデューサ氏である。

慌てて名前をググッてみる。へえ、三輪車のメンバーだった人ですか。

ま、とりあえず順番に聴いてみよう。

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Wednesday, August 06, 2008

『5分でたのしむ数学50話』エアハルト・ベーレンツ(書評)

【8月6日特記】 『博士の愛した数式』以来、この手の本がやたら目につくようになってきたように思うのだが、本当のところは前からこんな本はたくさん出版されていて、単に『博士の愛した数式』を読んで以来、僕の目にも入るようになったということかもしれない。

本来数学は愉しいものである。それこそ『博士の愛した数式』が出版される随分前から。僕らはある日何かをきっかけに数学の愉しさに気づくのである。学校時代には決して気づかなかった数学の愉しさに。

僕の場合、高校時代数学は苦手科目であったが、どういう訳だか大学に入ってから、そして社会人になってからも何度か数学の愉しさを発見する機会があった。そして、しつこいようだが『博士の愛した数式』は何度目かの再認識の機会になった。それもとても大きな機会に。

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Tuesday, August 05, 2008

今日のBGM#9

【8月5日特記】 久しぶりに書いてみた。厳密に言うと今日の BGM ではなくて、昨日今日2日間の合算だけど。

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Monday, August 04, 2008

Have you ever been to Gumma?

【8月4日特記】 先日、しゃべっていた相手がたまたま群馬県出身の人で、「群馬に行ったことあります?」と訊かれた。あれれ? 僕はてっきり行ったことがあると思い込んでいたのだが、どう考えても思い出せない。

僕は10年くらい前にどこかに行った際に、「これで47都道府県のうち行ったことがないのは愛知だけになった」と気がついたのである。

この場合、「行った」というのは電車で通過しただけとか飛行機でトランジットしただけとかいうのは含まない。少なくとも一旦そこで電車を降りなければならない。最終目的地ではなくて経由地であっても構わないのだが、あくまでそこに行って何かをしたというのが「行った」と言える必要条件である。

車で移動した場合は少し判断が難しくなるのだが、「旅の移動中に駅前の食堂で飯食ってから少し付近を散策した」のなら「行った」に含まれるが、「高速道路のサービスエリアで缶コーラ飲んでおしっこした」というのは含まない。──それが僕なりの定義である。

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Sunday, August 03, 2008

映画『たみおのしあわせ』

【8月3日特記】 映画『たみおのしあわせ』を観てきた。

実は観る前に2つのことを懸念していた。

1つは、なんか軽薄にワハハと笑ってそれで終わりの映画なんじゃないかな、という不安。僕は岩松了という劇作家・演出家(今回は監督・脚本)をほとんど知らないのだが、勝手にそういうイメージで捉えていた。

だが、これは全然違った。そういう映画ではなかった。

もう1つは、何度見合いをしても断られ続けている男の役がオダギリジョーでは恰好良すぎて説得力がないのではないかという不安。

だが、これも違ってた。そもそも「何度見合いをしても断られる男」ではなくて「何度見合いをしてもこちらから断わってしまう男」である。これなら大丈夫。

この神経質そうな役柄をオダギリは期待に違わない好演だった。それを見守る父親に原田芳雄というこの組合せも秀逸。自分を犠牲にして息子の幸せだけを祈っているように見えて、実は職場の女性と次々と交際してるという辺りが面白い設定だ。

そして、オダギリと晴れて縁談がまとまった女性に麻生久美子。でも、僕にとってはこの役柄あたりからなんか怪しくなってきたんですよね。理解できなくなってきた。

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Saturday, August 02, 2008

歌鬼(それを Ga-Ki と読ませるのは無理があるだろう)

【8月2日特記】 知ってるんですよね、出てるのは。で、知った途端に、買おうかなあ、どうしようかなあってちょっと迷ったんです。それがまた今日の夕刊に広告が出てます。せっかく忘れかけてたのにまた迷い始めました。

阿久悠トリビュートのコンピCDです。

文句なしに買おうってならないのは阿久悠には良い曲が多すぎるから、ヒット曲が多すぎるから。コンピする対象としてデカすぎるんです。とてもじゃないけど1枚や2枚のCDにコンピしきれるはずがないんです(ちなみに compilation とは"寄せ集め"の意味です)。

でも、メンバーが良いんですよね。この手の企画でここまで的を射た人選というのも珍しいくらい。

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