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Monday, August 25, 2008

おじいさんのハンカチ

【8月25日特記】 家族や恋人からではなく、会社/仕事関係の人から身につけるものを頂くケースがある。転勤の餞別とか昇格のお祝いとか。

如何にも格好つけたお祝いの品としては、昔はお仕立券付きワイシャツ生地というのが定番だったが、最近はそういうのもあまり見なくなってきた。

それよりも、そんな改まった感じじゃなくて、一緒に仕事をした仲間みたいな意識が持てる相手から、例えばネクタイとかポロシャツとかをもらったことがある。最近ではアルバイトや派遣で来てもらってるスタッフが期間満了で辞めて行く際に、お礼の品としてハンカチをくれることも多くなった。

ただし、哀しいかな、身につけるものについては人それぞれに趣味と言うものがあるのである。同じ色柄/デザインを見ても、人によってそれはシックであったり爺臭かったり、ポップであったり馬鹿っぽかったりするのである。

だから、せっかく頂いておきながら、「できればこれは身につけたくないなあ」と悩むことだってある。

ただ、趣味は人それぞれと言いながら夫婦というのは恐ろしいもので、長年連れ添っていると似通ってくるのか、僕が身につけるものの趣味については滅多に妻の感覚と食い違うことはない。

僕が気に入った柄のものは不思議と見た途端に「いいじゃない」と言う。逆に僕が「これは何だかなあ…」と感じながら持って帰ったネクタイやポロシャツやハンカチを見た瞬間に妻は「何これ!?」と大きな声を上げる。

そういうもらいものを見ながら、「しかし、こういうデザインが良いと思う趣味の人もいるんだなあ」とつくづく考えていると、妻が耳もとでこう言う。

ねえねえ、あなたはこういう地味な柄が似合うおじいさんだと思われているのよ。

なるほど、そういう考え方もあるか、と思う。

僕は選んだ人の趣味・感覚に思いを馳せていた。あげる人に似合うかどうかもあるだろうけど、基本的に自分が良いデザインだと思わなければ他人にはあげないだろう、という考え方である。

ところが妻は、もらって身につける人のイメージをあげる人がどう捉えているかという視点でものを見ていた。そうすると僕は地味な柄が似合うおじいさんということになる。

はあ、なるほど、俺はおじいさんなのか、と思う。言外に何か別のことを言おうとしてるのではない。ただただ、ははあ、俺は地味なおじいさんなのか、と思うのである。

契約社員の女性が辞めた時にくれたハンカチを見るたびに、そのことを思い出すのである。

それでもハンカチはまだ良い。ハンカチだったらまだ使うのである。

かつて部下が海外出張のお土産で買ってきてくれたネクタイは1回だけ締めた。3回目の転勤の時に某広告代理店の某氏からもらったポロシャツは2年ほどタンスで寝かした後、(紛れもないおじいさんである)義父へのプレゼントになった。

2回目の転勤の餞別に、別の某広告代理店の某氏がくれたネクタイや、4度目の転勤の時に部員から餞別にもらったネクタイなどはとても気に入って、何度も何度も着用しているけど。

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