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Monday, July 28, 2008

彼らのこと

【7月28日特記】 世の中には「ひょっとしたら悪いのは自分なのかな?」とは決して思わない人たちがいる。「そんな奴、いるかぁ?」と思われる方もあるかもしれない。実際に会ってみるまではなかなか存在が信じられない人種である。

でも、本当にそういう人たちがいるのである。しかも、僕はここ数年でそういう人種に割合頻繁に遭遇するようになってきた。どういうわけだか、30代前半の人に多い。そして、IT業界の人に多い。

物事や人間を類型的に判断することは良くないと思うので、僕はできるだけ自分の頭の中から類型的なアプローチを追い出そうとするのだが、でも、やっぱり傾向として排除できないことはある。

つまり、多くの30代前半の人間、そしてIT業界の少なからぬ人間に共通の特徴であると言えてしまうのである。いや、そんなことはない、と自分の考えを否定してみるのだが、やっぱり否定できない気がするのである。やっぱり、その2つの層に際立って多いような気がするのである(もちろん30代前半なら、IT業界勤務なら過半数の人間がそうだ、とまで言うつもりはない。あくまで他の層と比べた場合の相対的な話なので、誤解のないように)。

たまたまなのかもしれないが、今その両方の要素を持つ、つまりIT業界の30代前半の人間と仕事をしている、というか仕事にならない。

彼らは自分を疑ってみることをしない。自分を茶化してみることもできない。自分が間違っている可能性があることに思い至らない、というか、何かがまるごとすっぽりプログラミングされないまま抜けているのである。

人生において人がプログラミングされる、つまり人格が形成されるのは、第一に幼少期~青春期、第二に社会人になった最初の数年であると思う。その時期にちゃんとした刺激も教育も受けずに来てしまったのが彼らなのではないだろうか?

彼らの場合、何か不具合があると、その原因は全て外界にあるのである。だから彼らを責める人間は彼らにとっては異常者であり、排除すべき敵である。彼らができる唯一の仕事は逆恨みである。

僕は彼らを激しく叱責し、罵倒した。彼らがまともな仕事をしないからである。

しかし、彼らは単に僕を異常者だと考え、敵だと見做して、逆恨みのアリ地獄に落ちることしかできない。自分の行動を振り返ることさえできない。

彼らは実際何も顧みる必要はないのである。なぜならば自分が正しいというのが絶対的な真理なのだから。

僕が叱責したのは、もちろん単に腹が立ったからという面もある。しかし、加えて「今後の交渉を有利に展開するためには、ここは一度怒って見せておかなければならない」という冷静な判断が働いていたのも確かだし、もっと深く大きいところで言うと、仕事を進める背景には常に「取引先の人材を育てるのも仕事のうちである」という意識を持っている。

でも、そういうことは一切彼らには通じない。彼らができるのはただひとつ、逆恨みだけである。

怒って見せはしたけれど、論理の展開自体は綻びのないものだったつもりだ。しかし、彼らはそういうことを理解しない。自分を責めるものはもうそれだけで失格なのである。彼らができるのは逆恨みだけなのである。

一旦は交渉のリズムを変えるために、こちらも怒りをおさめてある程度譲歩し、「大人の対応」で臨んでみたりもしたが、一度でも自分に敵対したものは彼らは決して認めない。こっちが下手(したて)に出ても嵩にかかって傲慢になるだけで、まったく意味がなかった。彼らにできるのは逆恨みだけなのである。

最近になって僕は、冗談でも何でもなく、彼らに殺されるかもしれないという気がしてきた。だって、何を言っても理解せず、ヒステリックになるだけの人たちだから。彼らがまともにできそうなのはただひとつ、逆恨みだけのようだから。

でも、ひとつ大切なことを忘れていた。彼らにはもうひとつ大きな特徴があったのだ。

彼らはそういう時に僕を怨んで僕を殺そうとはしない。もし彼らが本気でとことんまで追い込まれたならば、そういう時にやるのは社会を怨んでの無差別殺人である。

そのことに思い当って全身の力が抜けてしまった。笑いが止まらない。

そういう人たちと一体どういう風にして仕事を進めれば良いのだろう?
俺ってダメかも、と僕は思う。進め方誤ったかなと自信をなくす。

でも、彼らは決してそうは思わないのである。

ちょっと筆が滑った。呪詛とは読まずに、サラリーマンの世迷い事だと笑って読み飛ばしてくれればありがたい。

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