ペット・サウンズ
【5月7日特記】 ジム・フジーリの『ペット・サウンズ』を読んでビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』を聴かずにいられなくなって取り寄せた。
山下達郎と萩原健太がライナーノーツを書いている。そう、僕らより少し上の、この世代/年代の人たちのヒーローなのだ。
ビーチ・ボーイズがそういう存在であることはもちろん知っていた。でも、僕は彼らのことを単なるお洒落なサーファーバンドだと思っていた。せいぜい才能のあるポップスのライターでありシンガーくらいにしか思っていなかった。
そして、聴いてみて、完璧に印象が違ってきた。この深い味わいは何だ?
ジム・フジーリが伝説のように語り、村上春樹が愛情に溢れた訳文をし、山下達郎や萩原健太が神や師匠を語るようにコメントするこのバンドの実力というか、意味が解った気がする。
まだ1回しか聴いていないのであまり深いコメントは書けないが、このバンドから、このアルバムから、そしてブライアン・ウィルソンから影響を受けたミュージシャンが次々と浮かんでくる。
同じ時代のミュージシャンではポール・マッカートニーがまさにそうだろう。そして、その後のポップスからプログレッシブ・ロックに至るまでの系譜が1本の筋のように見えてくる気がする。
そして、そう、山下達郎さん、あなたもこのアルバムからかなりの影響を受けてたんですね。とてもとても深い影響を。
モノラル録音であるが、アレンジメントの多彩さがそれを感じさせない。揺れながら流れを変えて行くコード進行。うーん、久しぶりに楽譜を手に入れたくなるバンドであり、アルバムである。
もう少し聴き込んだらホームページのほうにもう少し詳しい記事を書いてみたい。
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