『魔法にかけられて』
【4月18日特記】 サンフランシスコからの帰りの機中で映画『魔法にかけられて』を観た。
4:3の小さな画面で見たのでレビューめいたものは書かずにおこうと思ったのだが、これが面白いの何の。楽しー、超楽しー、ウルトラたのC! 何か書かずにおられない。
設定の勝利だね。おとぎ話(それも伝統のディズニーの)から飛び出して現実のニューヨークに来てしまったプリンセスとプリンス――というジャスト・ワン・アイデアなんだけれど、非常によく練れている。台詞も良い。
そして主役のエイミー・アダムス。その可愛さ! そして、本当におどぎの国からやってきたのではないかと思うくらいの現実感(?)がある。
中盤のミュージカル仕立てになるところも好きですねえ。ミュージカル仕立てにすると些細なリアリズムの壁を乗り越えられるんですよね。ああ、そうか、これは舞台にしても良いかもしれないと思った。
でも、舞台では絶対にできないことをやっているところが良いよね。いや、単にCGだけを指しているのではなく、カメラアングルとか、編集(舞台では不可能な場面転換)とか。そういうことをやってこそ映画です。いや、あっぱれ。
で、おとぎ話と現実の対比という構造を採りながら、ストーリー全体として見るとこれがまたひとつのおとぎ話であるところが粋です。
みんながハッピーになるエンディングもいかにもディズニーらしい。ああ、なるほど、そういう組み合わせにすると収まるのか。それは俄かに思いつかなかったなあ。
とってもハッピーになれる映画。そう、今、とってもハッピーな気分です。
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