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Wednesday, April 30, 2008

『ペット・サウンズ』ジム・フジーリ(書評)

【4月30日特記】 村上春樹訳というのに釣られてこの本を選んだのは大失敗だった。と言うのも、僕はこれがビーチ・ボーイズの音楽に材を採った小説だと早とちりしたのである(なにしろ作者のフジーリは音楽評論家であると同時に小説家でもあるのだから)。

ところがこれはバリバリのドキュメンタリであり音楽書であった。

もちろん小説であれ音楽書であれ、面白ければそれはどちらでも良いことであり、事実この入魂のドキュメンタリは非常に読み応えのあるものであったのも確かなのだが、ひとつの大きな問題として、僕があまりにビーチ・ボーイズを、ブライアン・ウィルソンを知らなすぎるということがある。

ほぼビートルズと同時期に活躍したこのバンドは、僕らよりひとつ上の世代のものである。そして、僕らはビートルズは遡って聴いたけれど、ビーチ・ボーイズについてはほとんどそういうこともなかったのである。

だから、この本で並び称されているビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と聞けば俄かに、「ああ、あの曲とこの曲と」といろんな音が脳内に甦るのであるが、『ペット・サウンズ』と言われても正直言ってそのタイトルさえ知らなかったし、多分通して聴くと聞いたことのある曲も何曲かあるのかもしれないが、全く確信がない。

フジーリによるビーチ・ボーイズについての、とりわけリーダーであるブライアンとその作品についてのこのドキュメンタリは、時代背景とブライアンの生い立ちと精神状態、そして曲の構成に対する詳細かつ具体的な分析が一体となって非常に見事な構成の文章となっている。

しかし、それだけに、ビーチ・ボーイズの曲をほとんど知らない僕らの世代が読むには、「オルガンのソロがあり、明るくのびのびとした十二弦ギターが入る」とか「コーラスはBメジャーのキーからDメジャーへと移り」などという詳しすぎる分析がなんとももったいないのである。

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みどりと昭和と10年

【4月30日特記】 10年日記をつけていると時々自分の記憶のいい加減さを痛感することがある。

10年日記って、ご存知ですよね?

例えば今日のページであれば10年分の4月30日が10段重ねで並んでいる。一番上があなたが日記をつけ始めた年の4月30日だ。1日あたり4行くらいしかスペースがないのが一般的だ。

そして、次のページには同じく10年分の5月1日が10段重ねで並んでいる。当然最初のページは1月1日で、合計366ページの日記というわけだ。

そういう構成にしておくことで、去年の今日、一昨年の今日は何をしていたかが分かるようになっている。

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Tuesday, April 29, 2008

今日のBGM#3

【4月29日特記】 30分44秒、3165歩(途中カウンタが壊れたので本当はもっと多いが)、452kcal

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Monday, April 28, 2008

映画『銀幕版スシ王子!』

【4月28日特記】 映画『銀幕版スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』を観てきた。

EX系列で8話放送されたTV番組のほうは一度も観たことがない。しかし、観たことがなくてもこの映画を観るのに支障は全くない。大いに楽しめた。

パンフを読むと、この映画がTVドラマの続編なのではなく、そもそも映画の話が先にあってドラマ版はそのエピソードゼロとして作ったのだとか。

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Sunday, April 27, 2008

まだ並んでる?

【4月27日特記】 昨日初めて利用してみたのだが、OSシネマズミント神戸でも漸くインターネットでチケットが買えるようになった。いや、正確に言うと従来から買えたのだが、それには専用のクレジットカードが必要だったのだ。

今まで僕がそれに乗らなかったのはこれ以上クレジットカードを増やしたくなかったからだ。そういう理由で手を出さなかった人も少なくなかったのではないかな? で、そういうことで利用者が少なかったのか、とうとう特定のカード会員にならなくてもチケットが買える形に変わった。

あそこの場合は変わって本当に良かった。だって、あのチケット売り場の混雑ぶりは非効率の最たるものだったから。今回ネットで買って映画館についてみると、たまたまかもしれんが、切符売場はいつもの半分以下の混み具合だった。

関西では今までネットでチケット購入できたのは、僕が知る限りでは神戸国際松竹とTOHOシネマズなんばぐらいのもんだったが、新装なったTOHOシネマズ梅田にも同様のシステムが導入されたみたいで、ますます使い勝手がよくなってきた。

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Saturday, April 26, 2008

映画『うた魂』

【4月26日特記】 映画『うた魂』を観てきた。

いやあ、本が素晴らしいですね。栗原裕光と監督の田中誠による共同脚本。

栗原はまさにこの作品でシナリオ・コンクールのグランプリを獲って出てきた人。
田中監督は『タナカヒロシのすべて』で脚本・監督デビューした人。この映画、ちょっと気にはなったんだけど、結局見ないままで終わってしまったのだけど、今からでも見たくなったなあ。

合唱って、歌ってる時の顔が変だとか、選曲も妙だとか、普段我々が思っていることをそのままテーマにストーリーを作り台詞に組み込んだ栗原の才能に脱帽である。

台詞回しも非常に自然で(いかにも女子高生っぽかったり)、しかもストーリーに対して無駄なく有機的に機能している。ガレッジセールのゴリが率いるヤンキー合唱部なんて秀逸なアイデアだと思うし、しかも、このジャスト・ワン・アイデアで引っ張りすぎないところが、ちゃんとドラマを構成できている秘密なのである。

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映画『少林少女』

【4月26日特記】 映画『少林少女』を観てきた。この手の映画は好きなのである。

いや、別に柴咲コウのファンではない。カンフー・アクション・コメディって言うか、ほら、誰もが『少林サッカー』を思い出すじゃないですか。面白かったなあ、あれは。で、その『少林サッカー』のチャウ・シンチー監督がエグゼクティブ・プロデューサーとして参加していて、監督は本広克行で、制作プロダクションは言わずと知れた ROBOT となると、これは「買い」でしょう。

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Wednesday, April 23, 2008

PCを持って街へ出よ(ただし書を捨てる必要はない)

【4月23日特記】 今、出張中で東京のホテルでこれを書いている。

実は移動時用のPCを調達した。会社で今使っているのはノートPCであるとは言えあまりにデカくて重くてモバイル機とは言えず、それでも2度ほど持ち出してはみたのだがやはりちょっと無理がある。結果はいつも疲労困憊だった。

だから、出張にはPCを持たずに出るのが通例になり、そういう場合はネットカフェでメールだけはチェックするようにしていた。

でも、それってちょい不便なのよね。

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Sunday, April 20, 2008

ベランダのミルクティー

【4月20日更新】 成田-サンフランシスコ往復の飛行機の中でたくさん音楽を聴いた。国内線と比べて非常にチャンネル数が多い。

とは言え、日本のポップスばかりを選んで聴いていると、やっぱりすぐに全部聴き終えてしまう。合計20時間近く乗る訳だから、2度聴いた曲もいくつかあった。

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Saturday, April 19, 2008

アメリカ人たちよ!

【4月19日特記】 昨日までの米国出張であらためて驚かされたのは米国国民のとんでもない肥満ぶりである。男も女もとんでもないデブが歩いている。スリムな人もいないではないが、本当にごく少数である。

お前ら、そんなになるまで何も気づかなかったのかよ?
手を打とうとは思わなかったのかよ?

メタボだとかどうだとかで騒いでいる日本人社会がばかばかしくなる。こいつらのこの体はただごとではないではないか。

彼らを見ていて、こう思った。

僕らは久しぶりにアメリカ人に勝てるかもしれない。

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Friday, April 18, 2008

『魔法にかけられて』

【4月18日特記】 サンフランシスコからの帰りの機中で映画『魔法にかけられて』を観た。

4:3の小さな画面で見たのでレビューめいたものは書かずにおこうと思ったのだが、これが面白いの何の。楽しー、超楽しー、ウルトラたのC! 何か書かずにおられない。

設定の勝利だね。おとぎ話(それも伝統のディズニーの)から飛び出して現実のニューヨークに来てしまったプリンセスとプリンス――というジャスト・ワン・アイデアなんだけれど、非常によく練れている。台詞も良い。

そして主役のエイミー・アダムス。その可愛さ! そして、本当におどぎの国からやってきたのではないかと思うくらいの現実感(?)がある。

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Tuesday, April 15, 2008

記念日を祝う

【4月14日特記】 気がつけば煙草をやめてから今日でちょうど1年。

今、アメリカ合衆国に出張中なのだが、煙草をやめておいてつくづく良かったと思う。

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Monday, April 14, 2008

Google Earth が生まれた国

【4月13日特記】 サンフランシスコからラスベガスに飛ぶ飛行機の中で考えた。

ああ、まさにこの国だからこそ Google Earth などというものができてきたんだなあ。これはまさにこの国の発想だ、

と。

だって、飛行機の窓から見る景色が Google Earth そのものなんだもん。

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Sunday, April 13, 2008

SSSS

【4月12日特記】 Sサイズよりひとつ下のサイズは?

ここアメリカではXS(Extra Small)。日本ではSを二つ重ねてSS。

じゃあ、SSSSは?

ホームページのほうに書いたけど、XXXX は kiss kiss kiss kiss、OOOO は hug hug hug hug。

じゃあ、SSSSは?

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Saturday, April 12, 2008

判別

【4月11日特記】 最近東京や大阪ではやたらと中国人を見かけるが、ここサンフランシスコでも、世界有数のチャイナタウンを抱えるだけのことはあって、たくさんの中国人に出会う。

多分、コーカサス系/アフリカ系のアメリカ人には我々の区別はつかないだろう。いや、我々自身も「おんなじ顔してるよな」と思う。

しかし、「おんなじ顔してるよな」と思いながら、我々は一目で、向こうから歩いてくるのが同胞なのかどうか、同じ言語を使う民族なのかどうかが判ってしまう。これ、我ながらとっても不思議。

ポイントは何なんだろう? ちょっとした仕草? ファッション?
いや、いろんなことの総合なんだろうな。総合するから瞬時に判別できる。

多分、白人同士でも、「あ、こいつはユダヤ系」とか、彼らには一目で判っても我々にはぜんぜん区別がつかないことも多いのだろう。これまた不思議である。

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Thursday, April 10, 2008

SF

【4月9日特記】 サンフランシスコに

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Monday, April 07, 2008

新入社員諸君08

【4月7日特記】 先週、新入社員研修で講義をした。昨年もやったのだが、昨年の新入社員がシーンとしてたのに対して、今年の新入社員はざわざわしている。

人事部の司会役が「それではお願いします」と振っているのに、まだざわざわしている。よっぽど「静かにしなさい!」と怒鳴ろうかとも思ったが、さすがにこっちが喋り出すと静かになった。

去年の新入社員は確かに静かだったが、それは必ずしも静かに聴いているという感じでもなくて、僕は喋りながら「あ、こいつら、あまりちゃんと聴いてないな」と思った。今年の新入社員は僕が話してる途中でも、驚いたら奇声を発するし思うところがあれば隣の奴に話しかけたりもする。

でも、もっと違うのは、話し終わって「何か質問は?」と言ったら、去年は当然の如く何の質問も出なかったのに、今年は3人も4人も質問者が出た、ということ。

去年の新入社員より今年のほうが優秀だ、ということを言いたくて書いているのではない。一概にそうとも言い切れないだろう。ただ、こんなに印象が違って面白いなあ、と思って書いている。

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Sunday, April 06, 2008

『植木等伝 「わかっちゃいるけどやめられない!』戸井十月(書評)

【4月6日特記】 戸井十月なんて、もう何十年も前に忘れてしまっていた名前なのだけれど、そうか、最近はこういう仕事もしているのか、という感じ。ただし、この本は戸井の名前に魅かれたのではない。クレージーキャッツのファンなのである。

全盛期のクレージーについてはさすがに僕にもおぼろげな記憶しかないし、当然その時には子供だった僕にはこのグループの偉大さが解らなかった。そんなクレージーを再評価するきっかけを与えてくれたのは大瀧詠一さんだった。

この本の中でも1箇所だけ、植木さんが大瀧さんについて触れているところがある。こういうのを読むと嬉しくなる。

参考文献になっている『芸能ビジネスを創った男──渡辺プロとその時代』(野地秩嘉・著)も読んだし、昨年の5月にフジテレビが2夜連続で放送した『ザ・ヒットパレード 芸能界を変えた男・渡辺晋物語』も見ている(その時の植木役は陣内孝則だった)。

いや、それどころか、TV局なんぞというところに勤めていることもあって、ハナさん、植木さんとは親しくお話したことがある、とまでは言わないが、少なくとも至近距離で彼らのお話を聞いていたことがある。

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今日のBGM#2

【4月6日特記】 30分42秒、3400歩

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Saturday, April 05, 2008

いつものことだ

【4月5日特記】 朝7:20母から電話で叩き起こされる。

「えらいこっちゃ!」──いつもの台詞。

さて、今日は何を盗られたと言うのかと思ったら、「入れ歯」。
多分、昨夜いつもと違うところに仕舞って、それを忘れてしまったのだろう。

しかし、それにしても今まで盗られるのは財布か急須かのどちらかだったのに、選りにも選って入れ歯かよ!

誰がそんなもん盗るか?
そんなもん盗ってどうするっつーの?
なんでそんなもん盗るの?

──というのが我々のまっとうな発想だろうが、認知症の母には通じない。

「なんでって、嫌がらせに決まってるがな!」
認知症に特有の物盗られ幻想と被害妄想が結びついている。

母はある種の老人ホームみたいなところにいるのだが、自分の部屋にはちゃんと施錠している。なのにどうして寝ている間に入れ歯を盗まれるのか、と言いたくなるのが我々の発想だが、母は寝る時に施錠しているという記憶がないのでどうしようもない。

それに施錠すると怒鳴られると常々思いこんでいる(その割にはいつもちゃんと施錠しているのだが)。

施錠して怒られるくらいなら、もともと部屋に鍵がついてないか、つけていてもその鍵を渡してもらえないかどちらかのはずだ。ちゃんと鍵を預けらている訳だから、施錠して怒られる訳がない、というのが我々の発想だが、認知症の母が一度思い込むと、我々がどんなに説いても、その思い込みは覆らない。

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Thursday, April 03, 2008

30分3000歩(今日のBGM#1)

【4月3日特記】 ここ1年あまり、家の自分の部屋で、ステッパーって言うんですか、あの足踏みトレーニング・マシーンみたいなやつ、母の家で埃かぶっていたのを払い下げてもらって、時々踏んでます。

ただ、何もなしに踏んでても飽きてくるので、私はいつも SONY の携帯音楽プレイヤをイヤフォンで聴きながら歩いてます(と言うか、走ってますと言うか)。

で、この携帯音楽プレイヤのことはこのブログの初期に何度か書いたことがありますが、今現在、日本の曲ばかり662曲が入っています。

一番古いものは1949年発売、新しいものは昨年発売の曲です(今年になってからの曲はまだ取り込んでません)。ジャンルに関係なく、シングルカットされたかされてないか、ヒットしたかしてないかなど全然関係なく、ただ単に私が好きな曲、というより名曲だなと思う曲ばかりを集めてあります。

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Wednesday, April 02, 2008

プリントサーバのトラブルはどこまでも続くわけではなさそうだ

【4月2日追記】 4日前に書いたプリントサーバのトラブルなんですが、ひょっとしたら終息したかも。

過去の記事には明記してなかったけど、プリントサーバは BUFFALO の LPV3-U2S、プリンタは Canon の MP600、メインのPCは FMV-BIBLO NX90UN/D という組み合わせです。

んで、前の記事で、プリントサーバのファームウェアをアップデートしたと書きました。あとは祈るのみ、と書きました。

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Tuesday, April 01, 2008

季節の変わり目

【4月1日特記】 僕にとっては結構大騒動だった先週の体調不良。すわ、花粉症デビューか?と思われたのに、わずか3日ほどで元に戻った。

元に戻ったと言っても、前の記事で述べたとおり、元々鼻は良くないので折に触れてくしゃみが出たり洟水が垂れたりする、その元々に復したにすぎない。

でも、そんなに気にはならない、以前から慣れている程度の不調である。

会社に行って「花粉症の先輩」(人生においては後輩)に言うと、「あ、それは花粉症なんかとちゃいますわ」と即座に却下。

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