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Monday, April 07, 2008

新入社員諸君08

【4月7日特記】 先週、新入社員研修で講義をした。昨年もやったのだが、昨年の新入社員がシーンとしてたのに対して、今年の新入社員はざわざわしている。

人事部の司会役が「それではお願いします」と振っているのに、まだざわざわしている。よっぽど「静かにしなさい!」と怒鳴ろうかとも思ったが、さすがにこっちが喋り出すと静かになった。

去年の新入社員は確かに静かだったが、それは必ずしも静かに聴いているという感じでもなくて、僕は喋りながら「あ、こいつら、あまりちゃんと聴いてないな」と思った。今年の新入社員は僕が話してる途中でも、驚いたら奇声を発するし思うところがあれば隣の奴に話しかけたりもする。

でも、もっと違うのは、話し終わって「何か質問は?」と言ったら、去年は当然の如く何の質問も出なかったのに、今年は3人も4人も質問者が出た、ということ。

去年の新入社員より今年のほうが優秀だ、ということを言いたくて書いているのではない。一概にそうとも言い切れないだろう。ただ、こんなに印象が違って面白いなあ、と思って書いている。

そのことを現在ウチの部員である去年の新入社員に言ったら、彼はこう言った。

僕らの1年下あたりから、所謂ゆとり教育を受けたゆとり世代ですから。

なるほど。「あのゆとりのバカどもが」と言われる世代か。しかし、自分だって彼らの僅か1年先輩だろう。その1年でそんなにガラッと変わるとも思えないが・・・。

同じくウチの部員の30代の社員はこう続けた。

僕の友だちで大学に残って教えている奴がいるんですが、そいつが言うには、「これから何年間か、とんでもない奴らを社会に送り出して行くので、覚悟して迎えてくれ」って。

ま、行き着くところは個人なのだから、あまり生まれ年や世代論、類型的な考え方に囚われるべきではないし、新入社員の間に評価が固まってしまうものでもない。

だから、もう、この話は終わり。

新入社員諸君、今はできるだけ多くの社内外の人に顔と名前を憶えてもらうことだ。そうすることによって後々仕事がものすごくやりやすくなるから──そういう話をして、僕は新入社員への講義を終えた。

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Comments

結局それで、「あのとき手に負えなさそうだったオマエだったが、実のところ面白いことをしてくれている」って言われるようになるのか、それとも「思ったとおり使えねえ…」って言われるようになるのか…分かれ目はなんなんでしょうかね。おお、自分の身に置き換えて考えてみなくては。

Posted by: violetta | Saturday, April 12, 2008 21:57

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