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Wednesday, February 27, 2008

胡蝶蘭の不毛

【2月27日特記】 2月の中旬に、ウチの会社の東京支社が移転した。

たまたま新オフィスお披露目の日に出張で立ち寄ったら、お馴染みの鉢植えの胡蝶蘭があっちに3つ4つ、こっちにも3つ4つと並んでいるではないか。

それを見ていて心底嫌気がさした。僕は日本の社会のこういうところが大嫌いなのだ。

いや、日本だけじゃないよ、外国でも似たり寄ったりだよ、と言うのなら「日本の」という表現は素直に撤回するが、何であれ、ともかく、こういうのってげっそりするのである。

何がかと言えば、取引のある各社に移転の案内をするにあたって、会社からは「祝い品は固辞する旨を伝えるように」とのお達しが出たのである。「胡蝶蘭の鉢ばっかり届いても置く場所もないし」と言われたのである。

だから、そのように案内した。なのに祝い品の胡蝶蘭が多数届いている。もちろん祝い品固辞の旨をちゃんと伝えてなかったので届いてしまった分もあるだろう。しかし、一方で「祝い品固辞」と伝えてあるのに、「まあ、そうは言っても」と送ってきた社も少なくなかったはずだ。

そういうのって面倒くさいなあと思うのである。

で、いくら事前に「固辞」と伝えてあっても、現物が送られてきてしまうとさすがに固辞しにくくなる──この辺は日本社会の特徴ではないかなと思うのだが、そうであってもなくても、そういう社会は面倒くさいなあと思うのである。

もちろん、世の中にはついつい心の中とは裏腹のことを口走ってしまう人もいる。これが家族や友人・知人の類なら場合によっては言葉の裏を読むのも吝かではない。しかし、それは個人と個人の関係だからである。

企業と企業、組織と組織の間で伝達されるオフィシャルのメッセージでそんな面倒なことは一切なしにしませんか?

祝いも花もいらんと言ったらいらん。それで良いではないか。最悪送ってこられても悪びれず「いや、お断りしてるんで」と送り返せば良い。送ったほうも悪びれず「え、知らなかった」と言っていれば良いのである。

現実の日本ではどうか?

たとえばA社の担当A氏はウチからのアナウンスを真に受けて祝い品は贈らなかったとする。そしてA氏が上司を連れて我が社に現われてみたら、ライバル社B社からの胡蝶蘭が飾ってある──今回も多分そんなことがあっただろう。

そういうケースでA氏はどういう目に遭うか?
多分上司からたっぷり絞られただろう。

「いや、だって、祝い品固辞ということだったので・・・」
「B社からの胡蝶蘭はちゃんと置いてあるじゃないか!」

不毛。面倒くさい。心底嫌気がさす。
僕自身、祝い品固辞を謳っている企業に何度か胡蝶蘭を送ったことがある。日本ではそういうことができなければ決して優秀なサラリーマンとは認められないのである。

もういい加減やめようよ、こういう社会。

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