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Thursday, February 07, 2008

キネマ旬報2月下旬号(1)

【2月7日特記】 「キネマ旬報」2月下旬号が発売になりました。さて、今年も去年と同じ形式で総点検してみましょう。比較の対象となるのは、今回も僕自身の2つの記事(12月24日付け1月10日付け)です。

今年は11-20位がとっても意外(あるいは不思議)。

第11位の『愛の予感』は全く記憶にない映画。何でしたっけ、これ?

それから第12位に『叫(さけび)』が入ってます。えっ、これってそんな凄い映画だったの? いや、悪い映画だったとはちっとも思いませんでしたが、大勢の審査員の票を総合するとこんな上位に入ってくるんですか!

ホラー系の映画って僕はほとんど見ないのですが、世のホラー群の中に放り込むと浮き立つ作品なんですね、きっと。ふーん、勉強になるなあって感じ。

第13位:『ALWAYS 続・三丁目の夕日』。ほよ、前作と比べると結構貶している人も多かったように思うのですが、上位に入りましたね。いずれにしても観てないので、ま、なんとも言えませんが・・・。

で、第14位に『キサラギ』が来ました。ま、仕方がないか。ベストテンに入らなかった点がさすがにキネ旬ってとこかな。この映画の評に書いた通り、僕自身もこの映画は大変面白く楽しみました。でも、映画は第一義的に映像作品であるという視点に立つと、この映画はベストテンには入って来ません。もっともっと低くても良いと思います。

第15位:『殯の森』。最後まで観ていられなかった映画です。もっともこれは最後まで観た人たちの評価です。僕も最後まで観たらひょっとすると高く評価したかもしれません。

第16位:『めがね』。これも不思議。僕の感覚とのずれもありますが、評価の低い記事も結構多かったのにね。

第17位:『転々』、第18位:『サウスバウンド』、第19位『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『バッテリー』──この辺り、ことさら異論を唱えるというほどでもないですが、「うーん、20位以内に入ってくるかな」という感じ。

それからもう1作品同点で第19位だったのが『人が人を愛することのどうしようもなさ』。これも記憶に残ってないタイトルなんですけど、すごく気になる。どんな映画でしたっけ?

で、前の記事との関係で総括すると、僕が「キネマ旬報ベストテン20位以内に入ってほしい」として選んだ10本のうち10位以内には6本入ったんですが、11-20位がゼロだったために、結局キネ旬の20位以内には6本。前年比-1でした。

ついでに言えば、そのあと第22位が『パッチギ! LOVE&PEACE』。これまた意外に高評価。

以降、僕が観た作品の順位だけ追って行くと、

第24位:『犯人に告ぐ』──これはTVで観たので僕はランク付けから除外してました。

第27位:『アヒルと鴨のコインロッカー』──はあ、もうちょっと上位かと思ったんですが・・・。

第30位:『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』──これは順当な順位ですね。

第33位:『椿三十郎』──へえ、これはもっと反感買って下位に甘んじるのかと思いました。

第37位:『赤い文化住宅の初子』──うん、これは、僕は10本のうちの1本に選んだのだけれど、まあ客観的にはこの辺りが順当なところなんでしょう。

同じく第37位:『あしたの私のつくり方』──これもこんなもんかな。

第39位:『14歳』──あ、これは僕の場合PFFで2006年に観てしまったので対象外でした。

第42位:『監督・ばんざい』──低いと言えば低いけど、ここに入ってくるということは10位以内に投票した審査員が何人かいるということで、僕としては嬉しい気がします。

同じく嬉しいのが第45位の『机のなかみ』。キネ旬らしいチョイスです。

それから同じく第45位:『やじきた道中てれすこ』、第51位『M』──ぬ、そういうのも選ばれてくるのか、っちゅう感じ。

第56位:『クワイエットルームにようこそ』──まあ、こんなもんでしょうか。

第60位:『神童』──うーん、もうちょっと上でも良いように思うのですが・・・。

一応このあとランキングは106位まで続いてて僕が観た映画もまだまだたくさんあるのですが、いい加減面倒臭くなってきた、と言うか、(僕的には)割とどうでも良い映画が増えてきたので、この辺でやめておきます。

ただ、第62位の『クローズZERO』と第68位の『恋するマドリ』、第78位の『幸福な食卓』の3作品に対する評価には大いに不満。これは不当評価ですね。もっともっと上位に入ってくるべき作品だと、僕は思っています。

皆さん、いかがでしょうか?

★ この文章の続編がここにあります

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