『菅井君と家族石』試写会
【2月18日特記】 映画『菅井君と家族石』の試写会に行ってきました。
『秘密結社鷹の爪』や『古墳ギャルのコフィー』などでお馴染みの蛙男商会による、記念すべき映画第1作です。しかも93分にも及ぶ長編です。
で、蛙男商会ということは当然全編 Flash アニメです。例によって FROGMAN が独りで作画して Flash 動かして、何十人もいる登場人物の声優も自分独りだけで務めています。
知ってますよね、蛙男商会、FROGMAN?
知らない人には、こういうの、どう説明すればいいんだろ?
まあ、好きか嫌いかで終わっちゃうんですよね、きっと。
「俺はパパになるんだ。もちろん俺が妊娠したんじゃないぜ」とか、ビクター・ロリンズなる人物が出てきて「俺をソニーと呼ぶな。俺はビクターだ」とか、そういうギャグって解りますか? あるいは好きですか?
そういう作品です。
で、1時間半の上映中に爆笑できるのは3ヶ所、苦笑するのが45ヵ所、という辺りが平均値かな、などと思うのです。
しかし、このタイトルにしても、僕は映画を観ている途中で初めて気づいたのですが、Sly & The Family Stone のパロディとなっているように、あちこちにそういう気の利いたくすぐりがふんだんに取り入れられているんです。特に音楽や映画からのパロディが多くて、この辺りに作者の造詣の深さと素養の確かさを充分に感じさせます。
観客はそれらのパロディをどこまで見落とさず聞き洩らさずに映画を見おおせるか、そういうことを考え始めると、このナンセンス・ギャグ・アニメが俄かに知的バトルに変貌します。
いや、見た目はただのナンセンス・ギャグ・アニメでも、実は非常にセンスにあふれた作品だということに僕らは気づくのです。
副島さんとピンカラ殺生s による音楽も非常に良いし、足を描いてしまうとキャラクターを動かす時に煩雑になるので登場人物は上半身しか描かれてないというすっとぼけ振りも結構笑える。
そういう笑い、好きですか?
でも、結構疲れると思うので、もし蛙男商会の作品を全く見たことがない人は、別の短編をどっかで見て慣れてからこの映画を見るようにしたほうが良いでしょう。
僕はこういうの好きです。
★この記事は以下のブログからTBさせていただきました。
Comments
TB、コメントありがとうございました。
「愛しいシト」は「ROTR」のスメアゴルのセリフでしたね。お陰様でスッキリできました、どうもありがとうございます。
蛙男さんはTVでは何度か見たことあるんですけど、今回初めて生で拝見して、あの聞き慣れた素敵な声を生で聴けて感動しちゃいました。
Posted by: かのん | Saturday, February 23, 2008 23:34