再見:『TAKESHIS'』
【1月20日特記】 年が明けてからというもの、見たい映画も全然公開されない(ま、来週から立て続けに公開されるが)ので、HDRに録ってあった『TAKESHIS'』を見直した。
僕は劇場で観た(その時の評はここ)のだが、見逃した妻のために録ってあったものだ。訳が分からないと評された映画だが、妻には受けるだろうという確信があった。そして、案の定受けた。2005年キネ旬14位。
たけし映画はこのところキネ旬のベストテンに入らないことが多くなったが、これは単に観客がたけし映画に慣れてたけしテーストに飽きてしまったからだと思う。
僕はこの『TAKESHIS'』が2005年度のベストテンに入っていても驚きはしなかったろうし、その後のさらに不評だった『監督・ばんざい!』(この映画評はここ)が2007年度のベストテンに入っていてもやっぱり驚かなかっただろう。
「キネマ旬報20位以内に入ってほしい10本」という記事を書くに際して僕自身が『監督・ばんざい!』を選んでいないにもかかわらず、である。
僕自身新鮮味は覚えない。でも、面白い。そして、浅いようで深く、深いようで浅い。
観客を横目で見ながら逃げて行くたけしが見える。北野武に逃げられないためにも、一応20位くらいまでに選んでおく必要があるような気がする。
ぼくはまだまだたけしを追いかけるだろう。
この映画、何度見ても京野ことみが最高!
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