『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』読了
【12月20日特記】 『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』を読了。
普段2ちゃんに接していない者はこんな風にダイジェスト版で一気読みするしかない訳だが、いや、ほんとに、文字通り一気に読めてしまうところが大したもんだと思うよ。
僕もかつては2ちゃんねるという媒体を馬鹿にしてた、と言うか一部だけを見て全体を見下してしまっていたのだが、『電車男』を(もちろんドラマや映画になる前に)読んで完全に認識を新たにした。
ま、今回の『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』も割とベタで、古典的にウェットな、時代遅れの青春ドラマみたいな話なのだが、こういうのがいまだにちゃんと琴線に触れてくるのである。
いやあ、人間って捨てたもんじゃないなあ、という気がしてくるのである。
ただ、一見古い物語に思えて、主人公が中卒の元ニートだという設定(と言うかノンフィクションなんだけど)と、第5部から登場する木村って奴がもうどうしょうもなく最近の若者風であるところがミソなんだけどね・・・。
そして2ちゃんの特性である、スレに集まってきて書き込みしてるみんなで築き上げて行く感じ。一種のCGMだが、CGMという表現から感じられるアナーキーさがなく、むしろ「和」などという言葉を思い出してしまう。
僕が歳を取ったということか、それとも日本人はまだ捨てたもんじゃないということか。
いずれにせよ、2ちゃんねる端倪すべからず。
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