嵐を呼ぶ男2
【9月7日追記】 しかし、それにしても東京のテレビ局は台風慣れしていないなあ。騒ぎすぎ(下手するとはしゃぎすぎ)。
昨日からこちらにきてテレビを見ていて痛切に感じる。
たとえば僕が勤めている近畿圏の局なら同じ台風報道にももう少し落ち着きがあるように思う(単なる思い込みか?) 東京局の報道を見ているとなんか浮き足立った感じがあるんだよね。やっぱりこれは年間の台風直撃回数の差だと思うのである。
今回の台風でも、昨日の朝からいろんな全国ネット番組で「関東直撃」と大騒ぎしてたけど、例えば九州の人にとっては全然関係なかったりする訳で、東京局の人たちはそのこと解った上でやってんのかなという疑問がある。
かつて某東京キー局が全国ネットの番組で「台風は東北地方に抜けました」と言ってしまって、東北地方の放送局および視聴者からの大ブーイングを浴びたことがある。
なんといっても東京は日本の首都なんだから、「東京のことは東京ローカルの放送だけでやれ」などと言う気はない(大昔は各ローカル局でそういう頑なな主戦論が幅を利かせていたのも確かだが)。僕は個人的には、台風みたいな災害、あるいは人為的なものも含む大事件・大事故のみならず、例えば東京のお店紹介とか流行事情みたいな脳天気なものも全国ネットでやって構わないと思っている。
ただし、そのやり方には注意が必要なのである。東京=日本ではないのである(そして、東京在住者だけがこのことを解っていない)。
九州や近畿に上陸した台風には興味を示さず関東上陸となると異常なまでのアドレナリンを感じさせる報道とか、それこそ「東北地方に抜けました」的な迂闊なコメントとか、そういうことのないように落ち着いて、いろんなことを解った上で放送してほしいと思うのである。
首都に住む者にこそ日本全体を見渡す習慣を身に着けてほしいのだが、首都に住む者ほど東京と日本の区別がつかなくなりがちなのである。
少なくともこの点だけは押さえておいてほしい。
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