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Saturday, August 18, 2007

映画『恋するマドリ』

【8月18日特記】 映画『恋するマドリ』を観てきた。観客はガッキーのファンのガキばっかり、かと思いきや、そうでもなかった。

僕が新垣結衣を「見初めた」のはグリコ・ポッキーのCMだった。それよりも前に、毎週見ていたTBS『ドラゴン桜』にレギュラー出演していたのはずなのだが、その時には何にも思わなかった、と言うか明確な記憶さえない(サエコははっきり憶えているのに)。

いずれにしても、あのポッキーのCMを見て「すごい!なんじゃ、こいつは!」と思った訳である。それですぐにネットで名前を調べた。それが彼女と僕との出会いである。

鈴木杏における『ヒマラヤ杉に降る雪』、宮﨑あおいにおける『EUREKA』、多部未華子における『HINOKIO』、そして新垣結衣におけるポッキーである。(宮崎あおい)

で、この映画であるが、あまり期待しないで見に行ったのだが、意外にすっごく良かった。何が良かったって、まず画が良い、台詞が良い、役者が良い、美術も良い、音楽も良い。

無名の監督なのに、奇跡的なほど素晴らしい、1カット1カット惚れ惚れするような画が撮れているのはどういう訳だ?と見ながら随分訝ったのであるが、そこはほれ、『誰も知らない』『カナリア』『花よりもなほ』などを手掛けたベテランの山崎裕というカメラマンがついていた。

しかし、この台詞の素晴らしさは紛れもなく、脚本も手がけている大九明子(おおく・あきこ)監督の力量である。元々は女優で、ユーロスペースとアテネ・フランセが作った映画美学校の1期生で、黒沢清・塩田明彦・青山真治らの教えを受けたという期待の星だ。

この映画は多分彼女にとって荻上直子における『恋は五・七・五!』みたいな位置づけになるのではないだろうか? つまり、あまり注目もされなかった『恋は五・七・五!』を撮った後『かもめ食堂』を撮って荻上が大ブレイクしたように、大九監督も次回作で大ブレイクするのではないかと思う。

出演者もすごく良い。ガッキーは本当に良い表情をする。魅力も能力も120%発揮できている。今回の松田龍平はあまり表情を出さない役。そして、菊地凛子──アカデミー助演女優賞候補にこんなこと言うのも何だが、「ああ、この役者、相当巧いなあ」と思った。『バベル』での役は究極的なキャラである。今回の映画のようなありきたりな人間の役をやらせると本当の巧さ、実力の差が見える。台詞回しが非常に巧い。

そして何と言っても、内海桂子が最高に良かったね!

この映画では龍平とガッキーと内海が同じマンションの住人。でガッキーの部屋に前住んでいたのが菊地で、偶然にも菊地はガッキーが前に住んでいた一戸建てに越してくる。ほかにも偶然が一杯あって、ガッキーは龍平の職場でバイトすることになる、等々。

あまりに偶然が多すぎるではないかと言われれば確かにそうなのだが、あまり気にならない。人間の描かれ方が非常に心地良い。

ガッキーと龍平を上下の部屋に住まわせたのも正解で、終わりのほうのシーンのカメラワークにこれが見事に活きてくる。言葉の一つ一つに冴えがあるし、布石があったり伏線があったりするストーリー展開も狙い通りにできたのではないだろうか。

終盤になって、突然筋がヨレヨレに崩れてくるのだが、その崩れ具合も大変僕好みである。

いつもネタバレはできるだけ書かないようにしているのだけれど、ゴメン、今回だけはちょっと書かせてくれ。この映画は基本的には主人公の失恋物語なのだが、それでも主人公の新垣結衣は「にっこり」なのである。

楽しめたし、前向きな気分になる映画だった。いいぞ、この映画は。いや、ホント。

★この記事は以下のブログからTBさせていただきました。

アロハ坊主の日がな一日

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映画[ 恋するマドリ ]を渋谷シネクイントで鑑賞。 今年だけで、この作品を含めて3本もの映画に主演している。テレビだけでなく映画にもひっぱりだこのガッキーこと、新垣結衣。年上の男性と女性に挟まれて恋に、仕事や恋に奮闘するユイという役どころは、彼女の初々しさが表れていて、デビュー作にピッタリな作品。僕もこのテイストは嫌いではない。 ... [Read More]

Tracked on Friday, October 12, 2007 at 08:38

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