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Monday, August 06, 2007

不特定多数の未知のあなたへ

【8月6日特記】 こないだ会社のある人に「やまえーのホームページ、難しいんやわ」と言われた。

こんなことを思うのは僕が狭量だからということはよく解っているのだが、いるんだよね、単にホームページ読まれただけで損したって気分になる奴。

これがネット上の未知の読者なら、どこのどんな人に読まれていようと、どこのどんな人が読んでいるかもしれないと想像しようと、どこの誰にどんなこと思われていようと、何の抵抗も不安も不満もない。

なまじ知ってる奴が僕のブログやHPを読んで声掛けてくるから嫌悪感を覚える。

これが、じゃあ、普段から嫌いな人かと言えば別にそんなことはないのである。むしろ仕事の上では信頼する人物であったりもする。

ただ、そういう人物がたまさか(どうやって知ったのかは知らないが)僕のブログやHPを読んで、直接僕に声を掛けてくることが信じられないと言うか、そういうところに僕は非常に強い違和感を覚えるのである。

しかも、たとえお世辞であっても褒めてくれるのならいざ知らず、「難しいんやわ」などと「忌憚のない」意見を拝聴させてくれる。この感覚が解らない。

直接意見や感想を伝えてやることに何等かの特別な意味があると信じて疑わないんだろうなあ。見たところ自分を何様かと勘違いしている人物には思えないんだけど、本質は同じだということなんだろうなあ。

もちろん僕は彼の「忌憚のない」意見なんか聞きたくない。見ず知らずの誰かが読んでメールをくれたりコメントを残してくれたのであれば丁寧に返事も書くが、直接会って言われたりすると馬鹿らしくて返事をする気にもならない。

「直接会って言うな」と強制するわけには行かないが、僕としては「何で直接言うかな? 伝えたいことがあるのならネット経由で言えよ」と思ってしまう。それがネット世界の礼義ではないかと思うのである。──この感覚、とても説明しにくくて、解らない人には到底解らないんだろうけれど、こればっかりは趣味の違いとしか言いようがない。

その人にそれを言われた時、僕は彼が僕のブログやHPの存在を知っているとは思ってなかったのでちょっと動揺したのと、大勢で飯食ってる最中だったのですぐに他の話題に転じてしまったこともあって何も言う機会がなかったのだが、今思えばはっきり言ってあげれば良かった。

じゃあ、読まないでくださいよ。
そんなこと言うんなら読んでもらわなくて良いですよ。

と笑って言ってあげれば良かった。喧嘩を吹っかけているのではない。非常にフラットにわざわざ読んでくれなくて良いと思うのである。彼にとってもっと有用な時間の使い方があるはずだし、彼にもっと相応しい読み物もあるだろう。

知り合いだからって、それだけの理由で読むなんて馬鹿げたことだと思う。

僕がネットの世界でいろんな文章を書くようになってかなりの月日が過ぎたが、初めっからずっと維持している方針に「直接の知り合いに読まれることを想定して書かない」ということがある。

常に、不特定多数の未知の読者を想定して(つまりは特定の読者を想定せずに)書いて行きたい。だから、「僕を知っている人は読まないでくれ」とまでは言わないが、僕を知っているからというだけの理由で(試しにいっぺん読んでみるくらいは別として)、忌憚のない意見を述べられるようになるまでしつこく読んでくれるのは、単に迷惑なのである。

すいません、少し特定の読者を想定してしまった文章みたいに読めるかもしれません。でも、この文章は決して「難しいんやわ」と言った御仁に向けて書いているのではありません(むしろ面倒くさくなるので彼には読んでほしくないと思っています)。

これは「僕はあなたがたを相手にしてないよ」という文章ではなく、「あなたがたを相手にしてるんですよ」という文章のつもりです。あなたが誰なのかは僕は知りません。

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