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Saturday, July 07, 2007

夢を諦めないで・・・

【7月7日特記】 最近の若い人には不用意に「夢を諦めるな」なんて言わないほうが良いのだそうである。

我々のイメージとして「夢を諦めない」というのは、いつの日かその夢を実現するために、たとえば日夜コツコツ働きながらコツコツ勉強してコツコツ貯金して、みたいなイメージなのだが、最近それとは程遠い形で「夢を諦めない」若者が増えているとのこと。

いずれも聞いた話なのだが、たとえばこんな感じで。

ある若者は起業するのが夢だから就職はしないのだそうで大学を卒業してもう3年ぶらぶらしている。じゃあ、起業のために何かをしているかと言えば、全く何もしていない。ただ、就職してしまうと起業ができないから、という理由で就職だけはしない。

そして言う。「起業の仕方が解らない」「起業してもし失敗したらどうしようと思うと怖くて起業できない」。

別の若者(大学生)の話。「夢はあるか」という問いに対して明確に「ある」という答え。それは何かと問うと「サッカー選手になりたい」。しかし、彼はサッカー部員ではない。「サッカーは上手いのか」という問いに対しては、「仲間内では上手い。Jリーグの人が来てスカウトしてくれんかな」とのこと。

自信があるのではなく、うすぼんやりした憧れでしかない。

夢を捨てないということと見切りをつけるということ、どちらも大事なことで、両立はしない。どこで切り替えるかは非常に難しい。でも、その両者の間には本来ぎりぎりのせめぎあいがあるはずなのである。

彼らにそれはない。だから不用意に「夢を諦めるな」なんてアドバイスをすると単に緩んだ生活を引き延ばすだけのことになってしまう。

いつの時代にも、若者に対する批判はあるものだ。

曰く、最近の若者は礼儀を知らない、自己中心的だ、言葉使いがひどい、短絡的だ、社会的関心が薄い、等々。

そういう批判を聞くと僕は「いや、決してそんなことはない」「いや、必ずしもそうではないでしょう」「そうでない奴だってたくさんいる」「あんたたちだってあの年齢の時はそうだったはずだ」などと、一応彼らの肩を持ってみることが多い。

もちろん意識してやっている場合も多いのだが、でも、本当にそんなに捨てたもんじゃないはずだという思いもあってのことだ。

ただ、数ある批判の中で、「最近の若者は打たれ弱い」ということと(もちろん全員ではないのだが)「低脳化している」という指摘に対しては、正直そうかもしれないと思ってしまう。哀しいことだけれど。

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