電子レンジ試算
【6月12日特記】 昨日、家に帰ったら新しい電子レンジが置いてあった。リコールになった欠陥品に替えて松下電器が持ってきた代用品である(詳しくはここを読んでください)。
が、どうも妻が浮かない顔をしている。よくよく聞いてみると、結局この電子レンジと交換したんだそうな。
ま、どこのメーカーでもそう考えると思うのだが、こんな古い機械を引き取って修理して返却する手間を考えると、いっそのこと安い新しい機械と交換したほうが楽である。
やってきた茶髪の兄ちゃんはしきりに、「部品があるかどうか分からない」「引き取っても修理できないケースがある」などと後ろ向きの発言を繰り返した後、もし希望するならこの代用品と取り替えても良いと言ったそうだ。そして、もしこの代用機が嫌で、かつ引き取った機械が修理できなかった場合は1万円をお支払いする、とも言ったとのこと。
と言うことは1万円くらいの商品なのか、と妻は思った(後でネットで調べたら確かに¥11,000ほどの値が付いていた)。
代用機を見るとさすがに新しいだけあって使いやすくなった点はあるようだが、今まで使っていた電子レンジには、1)レンジ、2)オーブン、3)グリルの機能が付いていたのに、この新しい機械にはグリルがない。
そのことを指摘すると茶髪の兄ちゃんは、「いやあ、僕らは商品についての知識はないので何が付いてて何が付いてないとか言われると弱くて」云々。
結局妻は面倒くさくなって交換を承諾したという。
「8万円もしたのに(そういうことを妻は非常によく憶えている)1万円の商品に取り換えられた」と悲しそうに言う。
思えばあれは僕と結婚した時に秋葉原で妻が値切り倒して買った高級品だった。でも、あれから16年。8万円も1年あたりに換算すると5千円である。
いや、やっぱり1年あたりなんて計算してはいけないんだろうなあ。だって僕ら夫婦はお互いに相手の値打ちを1年あたりに換算したりしないもの。
そう、世の中には計算のしようがない物の値打ちというものがある。
そして世の中にはいつも「ね、計算したらこっちのほうが得でしょ」としか言えないセールスマンがいる。
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